学校の成績のつけ方全部バラします
今日こそはこちらを投稿したいと思います。
お子さんがいらっしゃる親のみなさんは子どもが学校で通知表をもらってくると思います。
さて,その成績はどのようにつけられているのでしょうか。
また,所見と呼ばれる文章があると思いますが,どのように書かれているのでしょうか。
今日はその秘密を書いちゃいたいと思います。
これを知ったあとぜひ今学期の成績を見てください。
あくまでもボクが体験してきた小学校でのことしか書けないので一概にすべての学校に当てはまるわけではないのをご理解ください。
評価内容,評価観点
まず,学校で教える内容というのは文部科学省が出している「学習指導要領」に載っています。
そして,このような項目で評価しますよということも実はそこに書いてあります。
ちょっと難しいですが,書面上のルールをまずは知ってもらいたいと思います。
現在,「学習指導要領」に載っている子どもに身に付けさせたい力や目標というのが次の3つになります。
つまり各教科で学習する内容です。
・知識及び技能
・思考力,判断力,表現力
・学びに向かう力,人間性等
そしてこれらの内容を見る評価観点がこちら
・知識・技能
・思考・判断・表現
・主体的に学習に取り組む態度
これら3つの観点を3段階で評価して評定につなげていくのです。
言葉だけ聞いても何を評価しているのか分かりませんよね。
例えば,国語なら
知識・技能というのは漢字が書けるかとか,言葉を知っているかとか,そういったことになります。
思考・判断・表現というのは文章の読み取りや,自分の考えを書けるかということになってきます。
例えば,算数なら
知識・技能というのは計算問題が解ける,公式を知っているということになります。
思考・判断・表現というのは文章問題だったり,応用問題だったりで,自分なりに既習事項を使って解くことができるということになってきます。
基本的には,知識・技能は例外もありますがペーパーテストで評価されることが多いと思います。
思考・判断・表現はペーパーテストだけではなく,論述やレポート,話し合いなど多様な活動から評価をされることが多いと思います。
体育や図工などの技能教科も一緒です。
体育なら,知識・技能は運動の技能ややり方や練習方法といった知識になります。
思考・判断・表現はどうしたらこの技ができるようになるのかとか,チームが勝つためにはどんな作戦が必要なのかとか,安全に行うにはどうすればよいかということになります。
そして,主体的に学習に取り組む態度というのが難しいのです。
一応,自らの学習を調整しようとする側面と粘り強い取組を行おうとする側面の二つを相互に関わらせながら評価することにはなっています。
しかし,だいたいが教師の主観によるものが一般的だと思います。
授業中にたくさん発言をしたり,ノートをきちんととっていたり,しゃべらずに集中していたり,そういった教師にとって「いい子」がここの評価をとれるのではないかと思います。
評価のつけ方
ほとんど上で答えは出ていると思いますが,これらの方法で評価をつけていきます。
基本的にはワークテストの結果がそのまま評定になります。
テストの平均点が9割以上でA
6割~9割がB
6割未満がC
という形でつけていきます。
ノートや授業などでも評価はつけていますが,基本的にはテストの結果が評定に結び付き,その他は補助的な役割しか持ちません。
そして,1教科あたり3観点あるので,AABのように二つ以上Aがつけば成績は3がもらえるわけです。
AACのような場合は2になります。
CCBのように二つ以上Cがついてしまうと1になってしまいます。
また,ホントは絶対評価なので例えばクラス全員が100点ばかりだったら全員Aになるはずなんだけど,だいたい人数調整されます。
学校にもよりますが,あえてCをつける学校もありました。
つまり,成績をよくしたければとりあえずテストの点数がよければAになるということです。
100点とってれば下げようがないですからね。
仮に,授業中にノートを一切とらず,寝ているような状態だったとしてもテストで100点さえとっていれば成績は最低でもAABがもらえて3になるわけです。
所見について
最後は文章で書いてある所見についてですね。
ここに関しては,とにかく感情を入れずに事実を並べるのみになっています。
感情をこめて文章を書くとだいたい管理職に直されます。
だいたい生活面のことと学習面のことが1つから2つ書かれています。
学校によるかもしれませんが,書く内容に関しても評定でAをとった場所のことを書かなければいけません。
ここで教師がテスト以外で補助的につけていた評価が使われるわけです。
「〇〇の教科の~の単元で~を書いていました。」
「〇〇の教科の~の単元でこんな技を一生懸命練習していました。」
という文章が書かれていると思います。
上手な先生はそこにうまく誉め言葉をそえてくれます。
基本Aをとった場所のことを書くのでオールBの子は描くのが難しくなります。
さらに日常的にあまり活発でない子はなおさら書きにくくなるわけです。
さらに,ここで書かれている文章は言葉がかなり良く変換されています。
例えば
さわがしい→活発
おとなしい→思慮深い
集中力がない→好奇心旺盛
のような感じです。
先生の成績の本とか見ると一覧があることが多いので,お子さんの所見が気になる方は調べてみるとその子の真実が分かるかもしれませんね。
まとめ
さて,今日書いたものはあくまでもボクが体験してきた学校での話なので,一概にこうとは言い切れませんがだいたいこのような感じで評価されていると思います。
また,小学校の評価についてなので中学校は少し変わってくると思います。
中学校は3段階評価が5段階に変わりますから。
このように実は教師の主観がかなり入ってくるのが学校の成績です。
こんなもののためにいちいち悩む必要なんてないのです。
テストの結果より大事なことはいくらでもあります。
だってコツが分かればオールAだってとれますから。
成績よりも,本人が実社会に出た時に何が必要なのかをよく考え,学校で何を学ぶのかをしっかりと見極めることが大切なのです。
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