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「自分」が崩れる音を聴いたとき

こんにちは。成瀬 凌圓です。

1月から毎週投稿している「PhilosophiArt」の投稿が、3月に入ってから遅れてしまい、すみません。

実は2月末から、少し体調を崩していました。
これが、3月の更新頻度が少なくなった理由です。

今後の投稿についても書いていますので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。


「PhilosophiArt」とは

この記事で初めて僕の記事を読んでくださった方に、「PhilosophiArt」とは何かを少し説明しておきます。

僕は今年の1月からnoteで「PhilosophiArt」「PhilosophiArt+」と名付けた記事を投稿しています。

「PhilosophiArt」という言葉は、Philosophy(哲学)とArt(アート、芸術)の2つの言葉を組み合わせた造語です。
大学で専攻している哲学と、学芸員資格(博物館の専門的職員)の勉強をする中で興味を持ったアートを自分の中でつなげたい、そしてそのつながりをアウトプットしておきたいと思い、始めました。

「PhilosophiArt」では、哲学書を読んでアートについて僕が考えたことをまとめています。
これまでにウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』、カントの『判断力批判』を読んできました。

「PhilosophiArt+」では、アートについての本を読み、そこから読み取れる思想や考えをまとめています。
これらの記事は下のマガジンにまとめています。
気になった方は読んでみてください。

思い通りに読み進められない『判断力批判』

1月から2月は、「PhilosophiArt」を週2回、「PhilosophiArt+」を月2回投稿していました。
大学の授業は2月初めで終わります。2月と3月は春休みになり、noteの投稿に専念できるから頑張ろうと、投稿し始めた頃は意気込んでいました。

2月と3月は、18世紀に活躍したドイツの哲学者イマヌエル・カントの『判断力批判』という哲学書を読んでいました。
読み始めた経緯は、下の記事に詳しく書いています。

読み始めた理由を簡潔に言うと、「哲学とアートをつなげるためには欠かせない名著だから」です。
哲学書は理解しにくい表現が多いですが、長期休暇を活用して丁寧に読もうと思い、『判断力批判』に取り掛かることにしました。

1月は大学の授業を受けながら、noteの投稿をしていました。
授業があってもペースを落とすことなく1ヶ月できたから、授業がなくなればもっとペースを上げて記事を書けるだろう、と思っていました。

しかし、『判断力批判』は難しかった。
解説書を読んでも、「結局カントは何が言いたいんだ…?」と頭をかかえる日々。
だけど、投稿すると言っていた月曜日・木曜日が迫ってくる。

間に合うのか。間に合わないか。
自分で言ったことだから有言実行しなきゃ、というプレッシャーから、2月末に体調を崩してしまいました。

「自分」が崩れる音を聴いたとき

体調は2、3日で回復しましたが、哲学書を読んでnoteにまとめる体力はありませんでした。
いま思えば、最初にエンジン全開で飛ばしすぎたんだと思います。
3月は「燃料切れ」でした。

2月までは、宣言していた投稿日に間に合うかどうかを考えて、必死で哲学書を読んできていました。
でも、体調を崩している間にふと思ったんです。

「間に合うかどうかは、僕が投稿している目的とは違うじゃん」と。

大学の授業以外で哲学書を読み、哲学とアートのつながりを探していきたいと思ってnoteに書くようになったのに、急いで本を読んでいるようでは、自分の考えは深まらないじゃないか。

「つながりを探して自分の考えを深めること」から、「投稿頻度を落とさないこと」に頑張る理由がいつからか変わっていることに気づきました。

“投稿頻度を落とさない”ためだなんて、今まで何を頑張っていたんだろう。
そう思った瞬間、心のどこかで自分が崩れる音が聴こえた気がしました。

『判断力批判』を読み切って、noteの投稿をやり切りたい。
だけど、いまの自分にその体力はない。
そんな自分の無力さが悔しくなって、“病は気から”と言うように、3月後半に2週間ほど体調を崩してしまいました。

『判断力批判』の投稿は残り2本。
読了目前なので、やり遂げたい気持ちは今でも変わりません。
そこで、これまでのやり方から少し変えてみようと思います。

今後のnote投稿について

今後、noteの投稿は不定期にしようと考えています。
頑張りすぎて体調を崩すことがないようにします。

『判断力批判』についての残りの記事2つについては4月中に投稿します。
それ以降のことはまた別の記事を書こうと思っています。

2024年をロケットスタートしたことで、燃料切れになってしまったのは反省しています。
でも、いま経験できたからよかったとも思っています。

トライ&エラーで、燃費を良くしていくことを心に誓った年度末でした。

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