嵐の夜に。【ハリケーンの準備をした話】
現在カリフォルニアはハリケーン・ヒラリーのど真ん中。
この地には珍しく雨がじゃんじゃん降っている夜である。
どきどき。
どきどきして眠れない。
というのは、こんな時に限って夫が出張のため、何かあったら一家の長として私が正しく判断し、娘二人を率いて立ち向かわなければならないのだ。
84年ぶりのことで大騒ぎしているこのハリケーン。
日本の台風には慣れっこだけど、関東住みの私は、昼間に土嚢を行政が配るようなシチュエーションにあったのは今回が初めてで、さすがに緊張する。
何かあったらどうしよう。英語もできないのに。こわ。
2日ほど前から、買い出しに行ったり家の周辺を片付けるなど、なんとなく準備をした。
ニュースやSNSを何度も見たり、友人にどんなことをするべきか聞いたり、窓からの景色や、外に出て隣人の様子を伺ったり。
やるだけのことはやった、つもり。
自分が正しく情報を持っているのか、正しく対応できているのか。
分からなくても、現時点で家族に最良なプランを捻り出し、遂行していかなければならない
日本に住んでいたってもちろん、親となれば皆、その繰り返しで生きているのだけど、海外暮らしは「分からない」の部分がかなり大きい。
だからえいやで目をつぶって決めてみたり、ちょっとずつ軌道修正しながらなんとか間に合わせていく毎日。
悶々度はきっと日本にいた頃の数倍じゃないかな。
ぜんぜんキラキラしてないんだ。試行錯誤の繰り返しだ。
そんなアメリカでの日々が象徴されているイベントである気がして、
それでこの嵐の夜にnoteを始めました。
冷や汗かいたり、もがいたり、恥かきながらも家族と笑いあえればという、私の日常の試行錯誤が、誰かの助けや、心の支えになれば幸いです。