技術士試験の仕上げ。口頭試験
技術士の二次試験では筆記試験に合格した後、口頭試験が行われます。
口頭試験で問われる内容は、過去、いろいろと変遷があったようですが、令和4年度 (2022年度) の技術士第二次試験実施大綱によると、以下のような内容が問われることになっています。
口頭試験は人によって得手不得手があると思います。自問自答でも良いですが、だれかに質問してもらう模擬面接をいちど体験してみて、自分はアドリブで対応できそうか、それともとにかくいろいろな想定問答集を作り込んでトレーニングを積んだ方がよさそうか判断して、自分に合った準備をしておくことをお勧めします。
口頭試験中でもとっさのアドリブで対応できそうな人は、想定問答のようなものを事細かに一言一句覚えるよりも、「こんな質問には少なくともこのことだけは言いたい」ということを、キーワード的に書き出して頭に入れておくのが良いのではないでしょうか。文献などをよく読んで頭を整理し、自分勝手な解釈にならないようにすることも大切だと思います。
一方、アドリブでの対応が難しいと思う人は、想定問答集のようなものを準備して、それが自分のものとなるまで何度も口に出してトレーニングを積むのも良い方法だと思います。質問をちょっとずつ変えて、それに対する答えを練習しておくのも良いかもしれません。
筆記試験もそうですが、普段から業務の中で、「技術士だったらどう考えるか、どう行動するか」思考訓練を繰り返して、技術士としての発想が当たり前のように出てくるようにしておくことが一番です。
口頭試験では、予想もしないような奇抜な質問を受けることはめったにないと思います。普段の業務の中で発揮している、技術士としての当たり前の発想や当たり前の実務能力を示せればよいので、普段から十分業務の中でできている人は回答に苦労することはないと思いますし、ちょっと足りないと思う方は、技術士だったらどう答えるか、徹底した思考訓練もしくは想定問答集でトレーニングを積んでおけば、恐れることはないと思います。
私の経験からすると、応用理学部門の口頭試験も、総合技術監理部門の口頭試験も、質問は想定の範囲内で、びっくりするような質問はありませんでした。筆記試験をとおるような人であれば、落ち着いて質問を聞き、質問の意図さえ理解できれば、答えに窮することはないのではないでしょうか。あとは相手の反応を見ながら、柔軟に、質問の意図に的確に応えていくだけです。普段の仕事での顧客や発注者などへの対応と同じですね。
私の場合、ときどき質問の意図も分からないまま大炎上がおきるような、南国の会社でのインタビューに臨む時よりは、ずっと気分的には落ち着いて受験できました。
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