消しゴムをかけると字が消える理由
受験シーズンもそろそろ終盤に差し掛かっています。
受験といえば、多くの受験生が挑戦するのが、1月に行われた大学入試センター試験です。マークシートに鉛筆で印をつけるあの方法を覚えている人も少なくないでしょう。
今回は、このときに使う鉛筆、ではなくその文字を消す、消しゴムに関する雑学です。
鉛筆の仕組み
勉強などで普段何気なく使っている消しゴム。紙にこすりつけるだけで鉛筆書きの跡が消えるのはとても便利です。
よく考えると、文字が“消える”とは、いったいどんな原理なのでしょうか。
消しゴムの原理を知るは、鉛筆の仕組みについて知らなければなりません。
紙に鉛筆で文字を書いたとします。一見すると、紙に黒い文字が刻みつけられたほうに見えますが、じつは鉛筆の鉛がただ紙にくっついているだけ。紙の表面は繊維がデコボコしているため、細かい鉛の粒子がくっつきやすいのです。
消しゴムの力
ここに消しゴムをかけるとどうなるでしょうか。消しゴムは文字通りゴムです。
このゴムは、細かな粒子と結びつく力が強い物質です。それを紙の繊維にこすりつけると、鉛はより強い結びつきのほうへ引っ張られ、紙から離れます。そのため、紙に書かれた文字は消え、鉛の乗っていない、もとの白い紙に戻るのです。
つまり、消しゴムという名前ですが、これは鉛が消えているわけではなく、ゴムに鉛をくっつけているだけだったというわけです。
Ⓒオモシロなんでも雑学編集部
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