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職業「ライター」を続けていくために。

先日、私はライターが音信不通になってしまう原因を体感した。
ストレートに言うと、フリーランスの報酬と工数のバランスのお話で、価格交渉ともとれる言葉を受け取り、なかなかのダメージを受けてしまった。

もうすぐライター5年目になる最近は、継続案件がほとんどで、そのような場面に出くわすことも少なくなっていた。もしあったとしてもライター側の意見を話す機会があるし、両者納得のうえで決まっていくと思っていたのだけど、今回は押しつけられているように感じられてしまい、その連絡チャットにすぐさま「私の意見」をを返信をした。

できるだけ冷静に、でも主張はしたい。長く関わってきた案件で一緒に進めていたと思っていたからこそ、必要以上の反論になっていたかもしれない(反省)。

深読みは厳禁だと思いつつ、私が見えない裏でどのようなやりとりがされているかは想像がついてしまう。せめて建前だったとしてもライターを大切にしているというパフォーマンスをしてくれないだろうか。

私は今、こうして声を上げることができたけど、経験が浅かったり、断れない性格だったりした場合、事を荒立てたくなくて、納得できないままでも引き受けてしまうかもしれない。もちろん(相手の思惑込みで)だ。

大切にされていないと感じたら、その仕事を大切にしたい気持ちが薄れてしまうかもしれない。そんな自分の気持ちに失望して、でも引き受けた手前頑張らなくてはいけなくて、一生懸命頑張って仕事を進めても、取引先と話す度に(相手の思惑)が頭をよぎる。必要以上に搾取されているような気持ちになって、どんどん気持ちが離れていくのに、断れない、続けないといけない。

そして、糸が切れてしまう。

これはひとつの想像で、私の体験でもある。

経験が浅くて主張できなくて、必要以上に責められている気がしているけど声を上げることもできない。

ライター1年目のある日提出した記事について、編集者から「明日の朝までに修正」と言われたことがある。もう夜遅い時間で、夜0時から記事を修正しはじめた。修正箇所のコメントは「だから?」「おかしい」と抽象的で、何が正解か分からないまま修正をして、終わった頃には朝4時になっていた。そしてその修正に報酬も、労いの言葉すらも、もちろんない。

その編集者のまわりからはどんどんライターが消えていったし、私も最終的にはその取引先との仕事を辞退した。

今改めて書き出すと、はずれだった感は否めないし、それから二度とこんな編集者にあったことはないけど、ライターを使い捨てを考えている人も少なからずいるということだと理解している。(なんか、使い捨てライターみたいになった。使い捨てでたまるか)

ライターは参入障壁が低いし、必須の資格もない。経験を重ねてスキルアップをしていくからこそ、それの表し方次第で、相手の受け取り方が変わると感じる。必要以上に大きく見せる必要はないけど、主張できる材料はもっておくに越したことはないと思う。

私は何も持っていないところからスタートして、そんな環境にいたこともあるからこそ、主張は大切だと断言できる。自信は後からついてくるし、ライター初心者でも、人生が初心者なわけじゃない。

言いにくい報酬の交渉だって、明日からの自分への投資。より良く働くために勇気を出さなくてはいけないときもある。終わってしまえばなんてことない、普通のやりとりなのかもしれない。

(ああ、報酬そのままで作業増やしてって言われた…どうしよう)
というときは、このnoteが味方です。
万が一のときは、思い出してください。
このnoteがあなたの勇気になりますように。




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