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ある雨の日

結局雪は降らなかった。
昨日からちょっとだけ、いや、かなり楽しみにしていたのに、
鎌倉に雪は降らなかった。

『雪景色の鶴岡八幡宮を見に行こうね~』
と主人と話していたのが恥ずかしい。
見事に雨だ。

雨でも雪でも、私は今日の過ごし方を決めていた。
【おうちでぬくぬくして、読書する】

早起きし、乾いている洗い物を片付け、少しだけ掃除をする。
心と時間に余裕があるときだけ、料理をしたくなる。
料理に関しては、いつも主人に甘えっぱなしだ。

雪は降らないとはいえ、外はものすごい寒さなので、
こういう時は決まってシチューが食べたくなる。

『お昼ご飯はパンを焼きたいし、シチュー作ろう』
ライティングのお仕事も昨日提出したので、今日は思い切り自由に過ごせる。

午前中は料理したり、片付けしたりで過ぎていき、
午後になってようやく待っていた読書タイムに入る。


昨日の夜中に作ったカフェコーナーにて、トポトポとコーヒーを淹れる。
今日の主役は、
吉田篤弘さんの「それからはスープのことばかり考えて暮らした」だ。

初めて吉田篤弘さんの本を読んだけど、心があったかくなる、私の好きなテイストの本だった。
たまたま、「つむじ風食堂の夜」も買っていたので、次はそちらを読もう。

5時間くらい読み続け、読了。
やっぱり小説ってステキだな、と感じることができた。

最近は、青山美智子さんの本も好き。
短編小説かと思いきや、全てがつながっていき、心がほっこりとしていく小説。
作家さんって偉大だなとつくづく感じる。

さて、夕飯はシチューをグラタンにして食べよう。


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