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#10 片道の航空券を買う。会社辞めて、新天地に1人向かうんだなぁ(スペインワーホリ準備編)

飛行機のチケットを買った。
出発は7月15日。
片道だ。

買った直後は実感がなかったけれど、じわじわと恐怖が襲う。笑
「本当に行くんだな」
これまで「スペインに行く!」と言っていたのは本気だし、会社には6月末で退職すると話しているから本気の本気なのだけど、そう言っている自分を「妄想の戯言」だと、どこか遠くから眺めている自分もいた。

そんな自分は、本当に行くんだよ!と航空チケットに力説され、ちょっと恐れおののいている。やっぱり行くのやめようかなという考えすらよぎる。

このタイミングでたまたま手に取った本がある。
岡本太郎「自分の中に毒を持て」

1,2週間前に部屋の掃除をしていたらA4の書類に挟まれていたところを保護した。パリのお姉さんとの恋模様の話は覚えていたのだけど、それ以外の重要な文章を全く忘れていた。
見つけた時は開かなかった。
でも昨日、航空券を購入して緊張しながら、なんとなく本をひらいた。

しおりが挟まれていたページをひらく。真ん中より少し後ろ。前回読み切ってなかったか、挟みなおしたのか。
しおりは、航空自衛隊の音楽会のチケットだった。
出演者の知り合いに招待されて行ったが、「圧巻だったなあ」と思い出した。
しおりを一度取り出して、頭から読み始めた。

衝撃だった。
岡本太郎の言葉一つ一つが生き生きしてる。ごうごうと熱く飛び出してくる。
まだ30ページほどしか読んでいないけど、とにかく頭中が混沌としている。
なぜ私はこれを早く読まなかったのか、内容を忘れていたのか!
過去の自分を叱責した。
けど、きっと今の私にちゃんと読ませてくれてありがとう。

不成功を恐れるな

失敗を恐れるな、と言わないところがまたいい。
人間のほとんどが成功しない。
でも、「挑戦して不成功した人」と、「挑戦を避けたままの不成功の人」は雲泥の差がある。
挑戦して不成功だった人は、次の挑戦の機会が与えられるんだということ。
そうじゃない人には何も無い。何のチャンスも、何の学びも得ないだろう。

でも挑戦するからには、中途半端な気持ちじゃだめだから。
成功するためにやるって、そういうことだよね。
会社辞めて、海外行くんだよ。
何がこの後待っているのか、もしかしたら会社辞めなければ良かったと思うかもしれない。
そうならないために、そうなってもいいんだけど、体当たりで臨まないと。
その覚悟を持たないとなと思った。
成功する人は、体当たりしている。
岡本太郎は、パリで燃えてたんだろうな。そして更に激しい火をまとい、日本へ戻ったのかもしれない。

なんとなく仕事が嫌だから辞めて海外行くっていうのは、やめよう。
挑戦を避けたままより良いと思うけど、海外で過ごして終わりになりかねない。
気張る必要があるってことじゃない、形だけ体当たりしてもダメ。
継続して、何か自分の辛いと思うことにもトライしていくこと。

「挑戦して不成功」にも質がある。
ちゃんと挑戦しよう。

謙遜は傲慢

私がたった30ページしか読んでないのに、胸にグサグサ突き刺さったのが
謙遜は傲慢、だということ。
自分の能力を客観的に知ろうともせず、どのぐらいのことをするべきなのか見極めることも無い。自分のことを知る前に、自分はダメだと見切る。

私は小さい頃から、これをやってきた。周りの大人たちに褒められたいし、自分に期待されても困るから。
これが仕事に影響しているなと最近感じていたから、
この意識の差って本当に大きいと思う。
私そんなたいしたことないから、このぐらいで、ってなってたの。
絶対に。

プロ意識を持つこと。
ライターとして、インタビューする人間として。
正解のない世界だから、私の原稿が不正解だなんて誰も言えないはず。
下手くそだけど、下手くそなりにプロ意識を持とう。
その強気がいつか本物になる。

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