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初対面でも最後は大合唱!ユーザーイベント「nanaるday」のつくりかた

「nana」ユーザーがリアルの場に集い、歌や声劇(声劇用に作られた台本の登場人物ごとにパートを分け、お芝居をする)、即興コラボで楽しむイベント「nanaるday」。前回の記事では、イベントが生まれた背景や込めた想いを、マーケティングユニット長であり「nanaるday」プロデューサーの小泉に聞きました。

今回のテーマは「nanaるday」を設計する上でのこだわりについて。アプリのもつ世界観をどのようにリアルイベントで表現しているのか。詳しく掘り下げていきます!

オンラインでも“コラボ”を楽しむための空気づくり

ー「nanaるday」は「nanaらしいイベントをつくりたい」という想いで始まったイベントですよね。オンラインの“らしさ”をどのようにリアルイベントで表現しているのでしょうか?

大事にしているのは、「nana」に欠かせないコラボ、コミュニケーションを促すこと。オフラインで初めて会ったユーザー同士でもコラボをしやすいよう、当日のプログラムを組んでいます。

「nanaるday」では、1人1曲ずつ歌ってもらった後、30分ほど歓談タイムを挟んでから、もう一度1人ずつ歌を歌っていきます。歓談タイムまでに全員が1曲歌い終えているので、「好きな曲が一緒だ!」とか「あの人の声が素敵!」といったように、話してみたいモチベーションが生まれるんじゃないかなと。

歓談タイムの間は、運営側が会話を促さなくても参加者同士が時間いっぱい話しています。「もっと時間がほしかった」という嬉しい声もあるくらいです。

また、「nanaるday」で歌う曲のリクエストには、「nana」のコミュニティ機能を活用しています。歌う曲をリクエストするには専用コミュニティに入らないといけないんですけど、必然的にコミュニティの参加者=当日の参加者になり、コミュニティ経由でユーザーさん同士がつながることになります。「nanaるday」の中で話すことができなくても、コミュニティから探してフォローする、コンタクトをとることができるんです。

ーなるほど!ユーザーさん同士がつながりやすい仕掛けをつくっているんですね。

そうですね。当日の流れの中でもコラボしてもらえるような仕掛けはつくっていますが、「コラボしないといけない」という決まりがあるわけではありません。「nana」は自由に遊べる場であってほしいので。とは言いながらも、いつも参加者のおよそ90%は歓談タイム後に他の参加者とコラボして、歌や声劇を披露してくれています。

誰もが“対等”に表現を楽しめる場所にするために

ー「コラボを促す」以外に大切にしていることはありますか?

コラボ以外という意味では、多様な人が対等に楽しめるような雰囲気づくりですね。例えば、有名な歌い手さんをゲストとしてお招きすると、「nanaるday」に行く目的が「その人の歌を聞くこと」になってしまい、全員が対等な関係性が崩れてしまうんです。全員が全員の歌を聞くことを楽しいと思ってもらいたいんです。

「nana」は、誰が上手いとか人気があるとかを決めるのではなく、みんなが一緒に遊べる場所です。有名な歌い手さんの歌を聞くイベントはもちろんあっても良いと思うんですけど、それは「nanaるday」が体現したい世界観ではないなと。どんなに有名な方でも、一人の歌い手として参加してもらうスタンスが「nanaるday」なんです。

ー前回も参加者が「他の人の歌や声劇を聴いている時間もすごく楽しそう」と言ってましたもんね!

上手い下手に関わらず誰もが安心して表現できるのも、「nana」の大切な要素ですから。他の参加者の歌も楽しんで聴けて、気持ちよく自分の歌が歌える場にしたいなと。

そのために参加人数にもこだわっています。実際に自分で「nanaるday」に参加して、何人くらいの歌なら自然と「楽しい」と感じられるのかを検証しました。収益だけを考えるなら50人くらい呼びたいんですけど(笑)、その人数だとさすがにきついなと。それで、25人以下に落ち着きました。これ以上多くなると、自分が歌う順番が来る前に疲れちゃうんですよね。

アプリの持つ文化を、そのままリアルにも反映していく

ー実際に参加して検証していたんですね!知らなかったです!

今でも可能なかぎりイベントに参加するようにしています。とはいえ、特に何をするでもなく、普通に参加者の一人として楽しんでいるんですけどね。前回の「nanaるday」では、ユーザーさんから「運営さんも歌ったらいいのに!」と声をかけられました。ありがとうと思いつつ、まだ「nanaるday」が発展途上なので歌う自信がなくて(苦笑)そのうち主催者と参加者のコラボが生まれるかもしれません。

ー主催者と参加者の間に壁がないのも「nana」らしいですよね。

そうですね。誤解を恐れずにいえば、過度に「お客様」扱いしないようにしています。会場の看板も緩めです(笑)主催者も参加者も「nana」を楽しんでいる仲間だよね!という一体感が演出したいんです。

結局「nanaるday」は「nana」の延長でしかないんですよ。アプリの持つ文化をそのままリアルにも反映していくことが大事なんです。

ーこれから「nanaるday」の体験価値をもっと深めていく上で改善したいことはありますか?

歓談タイムは、これからもっと初心者の方が増えた時に、たとえば「お題を設けてみる」などもっと工夫が必要なのかもしれないと思っています。その日集まった方のタイプを見て、出す仕掛けは変えていきたい。その引き出しの数は増やしていきたいですね。

あとは、初心者や「nana」歴が浅いユーザーさんが参加しやすくなるような仕掛けを用意したいですね。「nana」をリアルに現したイベントとして、「nana」のことを教えてもらう場であってもいいなと思っています。

「nanaるday」のノウハウは、特別につくられたものというよりも、「nana」の持つ世界観をリアルに置き換えていくなかで、見出されたものだとわかりました。

これからもユーザーさんと同じ目線で楽しみながらブラッシュアップを続けていきます!

◎「nanaな人々」では、今後も、nana musicで働くメンバーを紹介していきます。お楽しみに!

◎nana musicではエンジニアを積極採用中です!

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