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目に映る世界

子どものころに見ていた世界があった

少しだけ大人になったころ
まわりを眺めてみると
子どものころに見ていたのと同じ
大人たちの世界がそこにあった

もう少し大人になって
改めてまわりを眺めてみると
子どものころに見てきた大人たちが
同じようにそこにいた

おかしいな

ふと
思いにふけっていた

人類は
果たして進化しているのかな

やがて
中堅どころの大人になっていた俺は
今度は
若き大人たちに視線を移してみた

するとどうだろう
そこにも
かつて子どもの頃に見ていた
大人たちの姿があった

そうか・・・

そうなんだ

自分もまた
その人類のひとりなのだ

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