南々井梢

作家です。(小説/漫画原作/ゲームシナリオ/戯曲) 小説「コカンセツ!」漫画「僕らは…

南々井梢

作家です。(小説/漫画原作/ゲームシナリオ/戯曲) 小説「コカンセツ!」漫画「僕らは楽園で結ばれる(作画:空あすか先生)」小説版「弥生、三月」 など。 ビールと旅と猫(諭吉と竹輪)が好き。 No Real Fur。

最近の記事

SNSで出逢った見ず知らずの女子大生が、娘のサンタさんになってくれた話【クリスマスの奇跡】

※この記事を青い鳥ちゃん(仮)に捧げます。 メリークリスマス。 私も人の親になり4年目。 つまりサンタクロースから「クリスマスイブの夜中に子供の枕元にプレゼントを置く」という重大な仕事を委託されて4回目のホリデーシーズンを迎えた。 4歳の娘にとって、サンタさんの存在を正式に認識して2度目のクリスマスを迎える。 もちろん、どの家庭もそうであるように、サンタ代行としてプレゼントを何を望むのかヒアリングに余念がない。 クリスマスプレゼントは11月までに入手するようにと、私たち

    • アルコール依存症になりたくなかったので、アルコール依存症外来に行った話(1)

      アルコール依存症専門医の先生は小一時間ほどの診療ののちにこう言った。 「南々井さんは、今の時点でアルコール依存症とは言い切れないけど、間違いなくアルコール依存症予備軍ではあります」 そして、微笑みを携えてこうも付け加えた。 「だから、そうならないうちに、こうして専門医の元を訪ねるのは素晴らしい判断でしたね」 そう。私は「正気のうちに」「正常な判断が下せるうちに」 健康で家族みんなで幸せな月日を1日でも長く過ごし、 生涯、楽しい日には楽しいお酒が飲むことができるよう

      • 子供の泣き声が大きすぎて、児童相談所に通報された話から1年。作家である母が幼稚園の先生に長い長い手紙を書いた話。

        ○○幼稚園 年少さん担任 K先生 M先生へ こんにちは。ペン子の母の、梢と申します。 改めて自己紹介ですが私は筆名、南々井梢として、作家、ライター業をしております。 この度は我が子、ペン子のお取り扱いについての相談(愚痴)です。 毎日毎日、先生方には大変なお手間をかけていることかと思います。 我が家でも毎日朝晩2回は必ず大癇癪がありまして、その嵐がたった今過ぎ去ったところです。 娘のあまりの強情、頑固さには、赤ちゃんのころから手を焼いておりました。 泣き声のすさまじさか

        • 子供の泣き声が大きすぎて、児童相談所に通報され家庭訪問を受けた話。

          ※ショッキングなタイトルですが、笑いながら読む記事です。 この日がついに来てしまった。 本日、我が家に児童相談所から女性2人がやってきた。「昨夜、遅い時間にお子さんの泣き声がしたと、心配した方から連絡がありました」だそう。つまり、端的に言うと虐待を疑われたということ。 私も夫も、もちろん娘に虐待をしていない。不妊治療の末の高齢出産で授かった一人娘ということもあり、むしろ愛情過多気味だ。それについての証人が身の周りに溢れているので、身の潔白を晴らすための証明にこの場所を割

        SNSで出逢った見ず知らずの女子大生が、娘のサンタさんになってくれた話【クリスマスの奇跡】

        • アルコール依存症になりたくなかったので、アルコール依存症外来に行った話(1)

        • 子供の泣き声が大きすぎて、児童相談所に通報された話から1年。作家である母が幼稚園の先生に長い長い手紙を書いた話。

        • 子供の泣き声が大きすぎて、児童相談所に通報され家庭訪問を受けた話。

          ロックダウン中のハワイから届いた日本への想い。

          私の友達の中で、おそらく一番文章がうまく、聡明で繊細な友人が素晴らしい記事を書きました。 私の高校の同級生です。 ロックダウン中のハワイから届いた想い。ぜひ一読してほしい。 ハワイの状況と日本を思う痛ましいほどの気持ち。

          ロックダウン中のハワイから届いた日本への想い。

          全員で生き残ろう。

          ついに、私が住む自治体でも、保育園休園のアナウンスがあった。 というわけで私は仕事ができなくなる。 「在宅の仕事なら子供見ながらできるでしょう」 と、まるで子育てを舐めきった言葉は、まさに出産前の私の意見だ。ほんの2年半前の自分を、助走をつけてはっ倒したい。 子供を世話しながら片手で仕事とか無理。絶対無理。私は私に謝れ。 子育てを、そして私の遺伝子をまるっと継ぐであろうまだ見ぬ女帝を、いったいなんだと思っていたのだろう。作家のくせに想像力がとぼしすぎて虚しいほど。

          全員で生き残ろう。

          娘と私は別の人間であるということ。

          娘(2歳2ヶ月)のワガママが 相変わらずすごい。 たしかに月齢的にイヤイヤ期なのだけど、生まれてこのかた、イヤイヤ期じゃない期がないので、その言葉で片付けられてしまうことにちょっとためらいがある。 娘の場合、「イヤイヤ期もあるけど、ワガママと、頑固、プライドの高さは確実に性格。イヤイヤ期はいつか過ぎるけど、性格はそのままよ」との旨を保健師さんやら保育園の先生、習い事の先生から念を押されているので、もうそのつもりでいる。だって私の娘だもん。育てやすい子が生まれるはずもないし

          娘と私は別の人間であるということ。

          小説版「弥生、三月」出版のお知らせ

          お仕事のお知らせです。 このたび、2020年3月20日に公開される映画 「弥生、三月〜君を愛した30年〜」 脚本・監督 遊川和彦 出演 波瑠 成田凌 杉咲花 岡田健史 小澤征悦/黒木瞳 に先駆けて発売される小説版「弥生、三月」を書かせていただきました。 小説の発売は、2020年2月7日で、すでに予約の取り扱いがはじまっています。 https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4198945365/hnzk-22 こんな素敵な表紙になりました。

          小説版「弥生、三月」出版のお知らせ

          わたしは強い人間ではなかった。

          わたしは強い人間だと思う。思っていた。 基本的に人前では絶対に泣かないし、寂しい、悲しい、辛いなど嘆かない。…嘆かないようにしている。それはもう、本質的に強いかどうかの問題ではなく、心がけの問題だと思う。強くいたいというより、弱いと思われたくないのだ。 おかしな家庭環境でおかしな目に遭い(いつ書くかもしれないけど、変な家庭だった。ただし愛されていたので心も体も健やかではある)しまいには両親早死にしているののでわたしそこそこかわいそうだなと思う。でも、心を病んだりもしたことがな

          わたしは強い人間ではなかった。

          ありのままに生きるを、やめる。

          noteでははじめまして。作家の南々井梢です。 小説や脚本を書くのが仕事の1980年生まれ39歳です。東京生まれ東京育ち、兄と弟がいる3人きょうだいの真ん中です。 同い年の夫と、2歳の娘がいます。 twitterもFacebookもInstagramもアカウントを持っていて、twitterによく出没していますが、もっと居心地が良い場所を求めてnoteに来ました。すぐやめるかもしれないけど、相性が合う場所だったらいいなと思っています。 突然ですが、私は「ありのままに生き

          ありのままに生きるを、やめる。