寄り道で「フォトジェニックをわかってる！」とトンボを褒め
我が家は基本、私が料理を作る。
だから、というわけではないが、食材の買い足しも私の家事のうちの1つとなっている。(まとめて夫婦で買い物もしてる)
台風が来ているそうだ。
秋は台風シーズン。
私は自転車しか乗れない人間だ。
雨の日の自転車は些か、いや、かなり面倒くさい。
どうやら明日(9/8)は、そんな雨日和らしい。(9/8現在見事な雨です。薄暗くて心地良い。眠くなる。)
だから今日(9/7)行くことにしたんだ。(昨日はあんなに暑かったのにねぇ)
色違い靴下で出かけちゃう。
だって、買い物に行くだけだもの。
マイバックを持って、財布を持って、カメラを持って、さぁ行きましょう。"食品の買い出し"へ。
稲穂が頭を垂れだして、空は薄く、遠くなる。
日差しは暑いものの、真夏の酷暑とは違う、爽やかな風が吹いている。
「ついで、ついで、ちょっと散歩」
薄い雲に影ができる。
飛行機雲が立体的に見える。
珍しくはない空模様に、何故、毎度、こんなにも楽しい気持ちになるのだろう。
自転車を漕ぐ。
誰もいない。
たまに通る車がちょっとこわい。
誰もいない。
蜻蛉が大群で空を飛ぶ。
どんどん進む。
知らない道。
鳥の声。
蝉の声。
草の匂い。
水の匂い。
涼しい風。
暑い太陽。
近所の鳥達は人馴れしてない。
いいことだけど、すぐにげる。
カラス君でさえ、距離が必要で手持ちコンデジは気合がいる。
ダイサギとチュウサギ似すぎ。
嘴の切れ込み具合が違うのだけど…わっかりにくい。
(コサギは小さいし足元が黄色いのですぐわかる)
その点、アオサギ先輩はすぐわかる。
シロサギ勢よりも、大きいのに臆病で、大きな声でよく鳴く。
おかけで、それに気がついたカラス君、そして小鳥達に警戒されてしまう。
大袈裟なんだから～っ。
かと思えばお宅の前のガードレールにどうどう舞い降りたりする。農家の人はいいの？そういう感じ？
こんな感じで
鳥の気配と楽しい気持ちだけで
自転車を進めていく。
寄り道とは？
食品の買い出しは？
ちょっとってなに？
汗がだくだくと流れる。
思ったより、まだ暑い。
当たり前。
シオカラばっかり。と思ってたら、真っ赤なボディ。綺麗ね。
誰もいない。
誰もいないのが好き。
今回の頑張り小鳥写真。
いつも、まずは目視して、息を潜めて、カメラを構えて、腕をプルプルさせて撮る。
そしてなんとか姿をとらえた。
小鳥はほんと、綺麗に撮れないとわからない。
沢山いい声はするものの、断念。
さぁ、そろそろ買い物に行かねば。
すでに寄り道1時間半は経過している。
しゃがみこんで、水の流れや花を眺める。
足元を忙しなくすぎる虫をつついて遊ぶ。
自分が30代のいい大人な事を忘れる。
オナガとりそこねた。
あーあ。
でもさ、でもさ
「君はわかってる！フォトジェニックをわかってるとんぼっ！！」
思わず話しかける。
いや、思わずって書いたけど、さっきから載せてる写真で無言で撮ったもののほうが少ないかも。
いよいよスーパーも近づいてきた時。
「妖精…(超小声)」
何枚撮っても飽きない、飽きない。
あぁ、ほんの少し(？)寄り道しただけで、こんなにも素敵な被写体に出会えるなんて、しあわせ。
撮った被写体そこら辺にいっぱいいるヤツじゃんなんて、そんなつれない心の持ち主じゃなくて、私、しあわせ。
その個体には、もう一回は会えない。ってこと多い。特に虫達は。
短い一時の大切な一瞬を切り撮っている。
どの被写体も、同じ日は二度ないのだ。
あ、でも、安定のかっこよさを持ってる被写体もいるけどね。
というわけで、約2時間の寄り道+30分の買い物で白くなりだしていた手の甲が見事にやけました。
痒いです。(まだ痒いです)
夜は唐揚げ揚げました。撮りそこねました。
美味しかった(と思いたい)です！！
おわり。
サポート設定出来てるのかしら？出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。