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1場面物語

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これは私が描く一場面の物語
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#一場面物語

一場面物語 途中 

一場面物語 途中 

ここは途中も途中の駅。

私は一人線路に足を投げ出すようにして腰掛ける。

「ねぇ、一緒に行こう!世界は広いし、ここよりもっと素敵な場所が沢山あるよ!!こんなとこよりいいよ!!」

君は何にもわかってないなぁ。
私はにこやかに微笑んで立ち上がる。
列車がやって来て、扉が開いた。
タイミングを見て君を押し込んだ。

『二度と来んな』

笑顔で手を振った。

ここは途中も途中の駅。

私は一人線路に足

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ハロー・ガーデン

ハロー・ガーデン

短く刈り込まれた芝が青々としている。
そこへ可愛らしい模様のタイルが飛び石のように並べられ、中央の噴水へと訪問者を誘う。

見たこともない花々が、良い香りを漂わせ手を振ってくる。
私は足早に、そこを通り過ぎる。

空を見上げると見事な晴天である。
自分の濡れたコートが馬鹿みたいに見えるくらいの、清々しい晴天。
頭上を鳥のようなものが羽ばたいているが、小さいのでよく見えない。

蔦の絡まる白亜の屋敷

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思いつき一場面物語~屋上から~

思いつき一場面物語~屋上から~

大切にしたいと思うものは大抵、私の手元には残らないんだ。
と笑った彼女は、なんて名前だったけ?

よく考えれば、あの時に彼女が言った「大切にしたいと思うもの」は自分のことだったんじゃないか?

彼女が言うように、すっかり手元から離れて自分は彼女を薄っすらとしか覚えていない。

あんなに、毎日楽しく話していたのに。戯れあっていたのに。

薄情な奴だと彼女は思っているだろうか?
頭の中でぼんやりした光

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連続1場面物語。 『サイドᗷ 』カナタ

連続1場面物語。 『サイドᗷ 』カナタ

熱気に包まれる体育館。
わけもわからず盛り上がる新入生。
いつ練習したんだよって言いたくなるほど
揃った合いの手の同級生達。

あっという間に散る桜の花が珍しく遅咲きで
大きめの窓の向こうが優しい薄紅色の光にそまっている。
どんなスポットライトより綺麗だと思った。

少しだけ冷える昼のステージで
俺らは何処よりも熱い場所にいた。
きっと世界の中で一番熱かった。

真ん中で飛んで跳ねるアイツは楽しそ

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創作物:一場面物語:夢の途中、砂の島(彼女の独り言)

創作物:一場面物語:夢の途中、砂の島(彼女の独り言)

私はいつもここに在る。

あなたが、辛い時や悲しい時。嬉しい時や楽しい時。そう、あなたがどんな状態や状況だとしても、私はいつもここに在る。

ここは何もないでしょう。砂浜だもの。砂はあるけれど、他には何もないでしょう?

夢の海は、思っていたより荒かった?あなた、どう見ても準備不足だもんね。

……………。

わかるよ。青くて、綺麗で、心が踊って、、、夢の海のそんな姿も本当だもの。

でもね、嵐も

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1場面物語---星繋ぎ

1場面物語---星繋ぎ

「片道なんですよ」

彼は丁寧に星を糸で繋ぎながらそう言った。

「片道なんですか?」

私はどうしてそうなったのか、酷くこんがらがった糸に苦戦しながら聞き返した。彼は「そうなんですよ」と小さく微笑んだあと私の手から先程より更に酷くこんがらがった糸を取り上げ魔法のようにスルスルと解いていく。
はいどうぞ、と渡された一本の糸は嬉しそうにキラキラと輝いた。
私はそんな糸が何となく気に食わなくて、えいえ

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