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自分をさがす旅 part10 役者になりきる

あなたは、周囲の人たちと付き合うために「自分」を演じていますか?

人間関係の心理学の教本には、興味深いものがあった。人は、相手に抱いて欲しい自分のイメージを演出(アピール)しているということ。これは、自分の印象をコントロールしようとする行為で、自己呈示=セルフ・プロデュースという。

私は、集団に属することが苦手だ。そのため、学生時代からいろんな場面をのらりくらりと移動している。その際、自分を演出しその場に溶け込ませていた。いわゆる、八方美人のような行動だ。これが、特定の友達ができない原因かもしれない。

セルフ・プロデュースの中には5つのポイントがある。

1つ目は、取り入れるタイプ。相手から好意を持たれたいと思い、相手に同調やおだてるなどの行為をする。

2つ目は、自己宣言タイプ。自分の能力を高く見せたいと思い、自分の得意を強調する行為を図る。3つ目は、示範(しはん)タイプ。道徳的評価を上げたいと、ボランティア活動を行う。

4つ目は、威嚇タイプ。相手から恐れる対象と思われたく、暴力を振るったり怒鳴ったりする行為で威厳を図る。5つ目は、哀願(あいがん)タイプ。自分の弱さや援助を引きつけたく、体調の悪さを強調するなど。

これらのポイントを使い分け、積極的に「自分は〇〇」という印象を与えることを主観的自己呈示という。その反対に悪い印象を与えないように注意を促すことを防衛的自己呈示という。防衛的自己呈示とは、失敗する恐れがある場合に事前に言い訳や自己正当化を用意することで自尊感情を守る行動。これを、セルフハンディキャッピングとも言う。

しかし、自分を演出するということは、かなりの労力を使う行動だ。時に、「自分」とは場所や人間関係の中で、「〇〇の自分」と立場が変わる。それに合わせて、自分を演出していたら、独りになった時本当の自分を見失ってしまう瞬間が生まれる。その結果、虚無感が現れる。

周りと付き合うことは生活する上で避けられないことだが、自分という特性を見失ってまでする行動なのだろうか。と最近、疑問を感じている。

「自分」の心地よい姿を隠さず、全ての場所で振る舞える自信があれば早いのだが、その場の空気に押され防衛に入ってしまう私は虚無感にかき回されている。

今までは、自分という規範がなくても人間関係の荒波を渡ってこれたが、年齢が上がり学生から社会人へと移りゆく今、セルフ・プロデュースの存在を大きな問題として捉えている。

あなたは、上手く自分を演出するコツを見出していますか?私は、ようやく問題に気がついたばかりで、打開策を打てず立ち止まっている。

ただ1人の人間なのに生活の中には多くの自分を抱えている。その断面的な自分に他者から好意を抱かれると、私は自信がないからこそ「どこに惹かれたのか」に興味が湧く。それを他者からは、考えすぎと答えられる。

私のセルフ・プロデュースの中に八方美人という概念を拭わない限り、役者を降板することはできないのだろう。

人に嫌われる勇気を持つ。嘘をつかない自分を育てる。自分の感性を信じる。自分に鎖を巻き付けずに自由に生きられる社会を目指したい。

「人生のひらめき」として有名な、心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣になる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。を実践してみよう。これが私の目標。


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