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真剣に戦う喜び・悔しさ

私は、発展途上国でサッカークラブを作る夢を持つ26歳です。

真剣に戦う喜び・悔しさ
それは、どの瞬間にも必要で、言葉では表せれない経験だと思います。

それは急に、舞い込んできました。
前日、上級生を集めて近くの人工芝を借りて、
総勢21名程度で7人制サッカー大会を行いました。
普段サッカーをしているところとは、違い、ゴールがあり、
また芝生でサッカーができる。その喜びを嚙みしめながら私も、一緒にプレーをしました。

その日が終わり、翌日14歳の中学生がもしかしたら、自分が通っていた、
学校のローカルクラブ(U-18)と練習試合ができるかもしれない。と。
僕も翌日が休みだったこともあり、Namiが休みで来れるなら、連れていけるメンバーで練習試合できないかな?と。
その少年とは、団地でチームを作りたいねとずっと話していた。

そのチャンスは、前髪にしかなく。行くべきだと思いました。
しかし、メンバーは集まるのか。またほとんどが対外試合を経験がない。
またほとんどが独学でサッカーをしてきた選手たちである。

しかし、メンバーはなんとか集まり(U-12からU-17の幅)、決行することになりました。

朝アパートの近くで集合し、自転車で向かう選手、またCabを手配して向かう選手、交通機関はバラバラである。。。(笑)
案の定、こいつが起きてない、来ると言っていたのにこない、問題が起きました。全然想定内ではあったのですが、対外試合であるため、待たせるわけもいかず、部屋までお越しに行ったり、5分ほどの遅れ会場に到着。

そこは人工芝のグランドで、若いコーチが2名。ユニフォームもキチンと着てアップも完了しているチーム。
我々は、遅れてくるは、バラバラにくる、ましてやユニフォームなどない。
1名の選手は靴も無くサンダルである。日本じゃ考えられないし、
失礼な事と分かっているが、なぜか微笑ましかった。。。

コーチ陣にも話を済ませアップする間もなく、試合開始。
相手側のコーチ陣も最初の試合に入る事となっており、
20分ハーフの7人制がスタート。相手は25歳のプレーヤー2人とその他U17の選手が5人である。
我々は、U12が1名、U-14が1名、U15が2名、U17が2名、そして私である。

相手は、毎日芝生で練習をしており、案の定、パスをガンガンつなぎ、攻撃をしかけてきました。

やばい、これはいくらなんでも、大量失点もあるかもしれないと。

ただ、選手たちは、団地で培っている球際の強さがあり、
前半が終わってみれば1-2で善戦したのである。

ほとんどが相手がボールを保ち、局面で体を張る。そんな展開が続いた。

そして後半20分、相手はコーチ陣が抜け、私は後半の5分だけ試合に入った。1点を先制したあと私も抜け、選手のみでプレー。
すると立て続けに2点をとり、2失点したものの、3-2で勝ったのである。

正直だいぶ驚いた。グランドも狭く、局面が多い場面で球際にいける子供達からすると優位という部分もあった。

しかし、サッカーの原点はそこじゃないかと。
まずは戦える事、球際に行けるところ、そこが大事だなと再認識できた。

3本目はでていない選手(ほとんどが初心者)が出場。
結果は引き分け。ディフェンスラインは最終ラインにへばりついていたものの、なんとか引き分けで終え善戦したのである。

問題が起こったのは4本目。
再度コーチ陣も入り試合をすることになった。
試合中、正当なタックルであったものの、相手のコーチ陣が、
うちのチームの選手を吹っ飛ばしてしまった。
少しケガをしてしまい交代をする事になり、謝罪を受けたが、交代時に
成人した男だろ?っと一言いったことにより、相手選手達が、反発にきて
取っ組み合いになってしまった。私も入り止めに入り試合は再開したものの、立て続けに3失点1-3の負けとなってしまった。

結果はどうであれ、
話を聞く中で、成人した男性だろ?の英語の一言が相手の選手からすると、
とても悪口に聞こえてしまったとの事。

インドの第一言語は英語である。
しかし地方の人間は、ほとんど英語が話せない。
また、インド国内には100以上の言語があり、地方は独自の言語を話す。
もともとそのスクールチームに行っていた14歳の少年も言うに
対戦相手の子供たちは、ほとんどが英語を話さず、タミル語という言語で授業も受け、指導も受けている。

そのこともあり、少し問題が起きてしまった。

しかし団地の子供たちは、これまた、ほとんどがインターナショナルスクールに通っている子たちで、英語はべらべらである。

我々の団地の子供たちは、インドでの中間所得層と言われる子供達で、
インド国内では、高い水準の生活と教育を受けています。
ただ体育には、あまり力を入れていません。

ただローカルスクールは、体育に専門的な高校もあり、
今回、芝生も備えている専門のスクールと試合をする事になった。

そんなこともあり、生じてしまった取っ組み合い。
喧嘩や、言い合いは必ず起きます。仕方がない事です。

試合が終われば、各選手握手を交わし、コーチ陣とも話をし、ノーサイドで終える事ができました。

たったの2時間でしたが、全てが詰まったそんな時間でした。

・真剣に戦う喜び
・真剣に戦い勝った時の喜び
・失点をした時の悔しさ
・ファールをされたときの苛立ち
・チームで戦う大切さ
・対外試合を行う事。

なんだかんだありましたが、

これもフットボールである。
スポーツマンシップは大事にしなけらばならない。
だが相手がどうではなく、まずは自分たちのプレーをする。
初めてにしては、かなりの上出来だった。
とだけ伝え、1人1人と握手と抱擁を交わした。

そして靴を持ってない子が、
こんな経験をできると思っていなかった。
感動したと、有難うと。言ってくれすぐにでもシューズを買ってもらえるか、聞くよって(笑)

多分相手側からすると、急に来た日本人がいるチームで、バラバラでくるは、靴がないやつがいるし、ユニフォームもない。
どないなっとんねんと思われていたに違いない(笑)

ただ、持ち前の泥臭さもあり、試合はなんとか成立した。
まあ喧嘩は起きてしまったが(笑)

インドは性悪説がほとんどで、日本は性善説である部分が多い。
ダメな事はダメだと言わなければならない。
ただ良いところは伸ばしながら
悪い所は、改善していかなければならない。

時間や、規律など、まず守らないといけない事はたくさんある。

まだ始まったばかりですが初めてにしては、かなり上出来な結果だった。

【団地から始まるフットボール】

泥臭くていいじゃん。少し進んできました。

藤本 七海人 / Namito Fujimoto

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