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reborn

 "Standing on the shoulders of giants."

巨人の肩の上に立つ

 最初にこの言葉を聴いたのは、とある講演会でのこと。

海外で学んできた人のその話に私は魅了された。そしてこの「巨人の肩の上に立つ」という表現がとても気に入った。

それからいろいろな本で度々目にする様になった。

 一番最近では『成功する家庭教育 最強の教科書 世界基準の子どもを育てる』という話題の本を読んだ時にもその言葉を見つけた。一人の人が経験出来ることは限りがある。全てのことを経験出来る人はいない。でも、歴史を学ぶこと、本を読むこと...先人や他の人の体験を通して自分も経験値を上げることは幾らでも出来る。そしてもっと遠くへ飛べるもっと深く掘ることが出来る。

 過去から繋がってきたバトン、また右から左から渡される贈り物を確実に手に取ることが出来る。壮大なロマンを感じた。

 「学ぶ」ということが自分にもたらすもの。若い頃は1mmも考えたことがなかった。口を開けて何かが入ってくるのをありがたみもなく受け取り続けてきた。でも、今それを宝物の様に受け取る自分がいる。

 同じ講演会を見た帰りに周りの人たちが「つまらなかった」「時間の無駄だった」と言っていたのが耳に入ってきた。

同じ時間を過ごす中で私が手にした宝物は数年近く経つ今でも私の中で輝き続けている。私はラッキーだ、と思った。

 いつまでも子どもの様にまっさらな気持ちで学び続けたい。いくつになっても気付いた時、欲した時がタイミングだと思う。
「学び」がマウント取り取られる材料になり、自分を評価される基準になり、自分を否定される敵になるから、敢えて斜に構える人が増えた。賢そうな人にマウント取られるのはもうごめんだ。これ以上傷つきたくない。学ぶなんてクソ喰らえ、そう言っている間に自分がもっともっとマウント取り取られの渦に巻き込まれるという、負のスパイラル。

 そこから抜け出す様に、私は心を空にする。人の評価を遮断する。私にとっての栄養は、私が決める。とりあえずなんでも食べてみる。アラフィフになって人生の終わりがリアルに見える様になってから、今までちまちま気にしてきた周りの目なんてどうでも良くなった。何よりも自分が大事だってハッキリ認めることにした。自分の時間、自分の心に知識や栄養を与えること...それが日々を豊かにしてくれること。何より大事にして過ごしたい。
 
 悪いスパイラルから抜け出したら、驚く程世界は大きくてワクワクに満ちている。子どもの頃と同じ気持ちに戻れるかな。還暦まであと10年とちょっと。赤ちゃんに戻る準備は万端。

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