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自宅での映画製作-美術編

山陰は島根県津和野町。
こちらも雨続きで外ロケは足踏みですが10シーンほどは無事撮り終えました。
雨の日や空いた時間は制作に徹しています。
プロップ(映画で使う小物)のデザインから制作、サントラレコーディングからミキシング、、と休む間もないですが形になっていく様は実に達成感ある日々ですよ。


まもなく築100年の納屋を利用して昭和40年代まで実在した劇場を再現。(当時は藁屋根

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シーン内の「劇場」塗装完了です。
かつて鉱山業による賑わいをみせたこの町。
ここは我が家の敷地なのですが元々この納屋の隣には劇場が在り1970年頃まで映画上映と大衆演劇が催され人々が往来していたのです。

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寸法出し~印刷~レタリング切り出し~塗装~の工程です。
雨続きでなかなか進まずでしたが止んだ日毎に作業でした。
因みに色んな虫や生き物が生息してるので度々まとわりついてきます。
蚊、ブユ、蜂、アブ、ダンゴムシ、ナメクジ、ムカデ、ネズミ、、、
今回は蜂に背中をプスリと。。。

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古民家のエイジングを映画に再利用。
古き廃材や道具に再び命を与える。

家屋はナチュラルメイクでオールド感滲みでています。
それを自身の敷地で制作できるのが醍醐味です。
希望する背景や建物は都会では難しいですよね。
それを言ったら映画製作はできませんが、場所借り、時間の制約、作業スペース、駐車スペース、現状復帰や費用などなど。

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今回、新型コロナウィルスによる自粛の中僕は映画製作に踏み切る。

クリエイターとして今出来る可能な道とは。
こんな時だからこそ成しえる製作とは。
予測できえる長い休業期間。
自分の身の回りにある環境からインスパイアしロケハンや脚本、機材整備を始めました。



自分の学んできた経験と技術、そして自粛こもりとなった住まいや町の環境、人のつながり。

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製作の可能性が見えてから実働している今、この町の環境や人々に感謝の気持ちでいっぱいです。
映画は総合的なクリエイションが含有されていますが、今の環境にその英知を生かせる対象やオブジェクトが存分に溢れています。

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この映画には古めかしく時代を終えた背景が要されます。
そんな背景をこの田舎町の古き寂れていく建造物が映画製作に再現できるなんて、、、と喜びを大きく感じているのです。
新しい命を吹き込んでいる。
そんな気分です。

またのプロダクションノートで進捗お伝えします!

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