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津和野はもう秋。映画製作-アフレコ編

9月上旬に無事クランクアップしました。
真夏のロケ撮影とエアコンなしの閉め切った学校。
汗を流し早2ヵ月余り、僕は5キロも痩せました。
おかげで体が軽くなりヘルニアにも良いですね。(笑)
しかしながら気温よりも湿度ですね。
過去にエアコンなしの屋内撮影(その時は出演と楽曲提供)で頭痛と寒気が襲ってきて倒れそうになった事を思い出しました。
真夏、アメリカの炎天下でスーツガッチリの役で一日撮影もしびれましたね。
でもどれも良き想い出です。

現在は編集とアフレコの日々。
静かな場所でセリフの録り直しです。
ロケ収録は難しいですよね。
夏の田舎ではセミの音がけたましく、また映画で使う車や火の音などの外音と、セリフとの音量バランスが悪いんですね。

セミどころではなく鳥やハチの音も凄まじい!
また、夜の校舎で電気をつけているとでかい蛾が窓ガラスに突撃し大きな音をたてます。
その度撮影やピアノレコーディングは中断なんですね。
田舎ならではの収録難題でした。
都会は都会で騒音だらけですが。。。

役者さん一人ずつ学校で録るのですが、あの蒸し暑かった(特に2階は)校内がこんなにも涼しく!
そう、山陰の夏は短く9月はもう涼しいんですよ。
夜はもう肌寒い、、、まあこの辺りは標高も高いのでね。
気候は今時期がベスト、、、快適な撮影なんだろうなぁ、、、
と言ってはいけませんが稲刈りシーズンなので田んぼの模様は日々変化。
夏のうちに撮了し今はスタジオでデスクワークです。

セリフと効果音を画とシンクロし、外の鳴り音を下地にする。
気が付いたのですが僕、効果音の収録や画合わせ好きみたいです。
ドライな映像クリップがどんどん命吹き込まれていくんですね。
ウェットになり臨場感わいてきます。
シーンやカットが「音」で彩られるんだなぁ、それは挿入曲やサウンドトラックだけの力ではないんだなぁ、と改めて思わせられるのでした。
リアルタイムで行う演劇の世界はもっと凄まじいのでしょうか。
なんて考えたりし演劇リスペクト必至な思いになりましたよ。

久々のスタジオショット。
こちら山間部、秋の虫音を聞きながら黙々と編集の日々ですが手首と腰がピキピキです!(笑)

気候の話もありましたが、屋内では換気設備、エアコン設備。
屋外では夏設定、冬設定、衣装設定、ヌケた気候演出などで体感への負担は計り知れないですね。
その体感と季節との(苦難の)ギャップで映画製作の想い出や匂いが変わります。

今作はどのような香りになるのでしょうか。
それはまた時が幾年も経ってから分かる事なのでしょう。


さて、
それと最近は、テレビや新聞などメディアの取材が重なってきていまして、次回はその模様をお伝えしたいと思っています!


映画「エンターテイナー」(桑原宙監督)
製作と同時進行で綴っているプロダクションノートのまとめはこちらから ↓↓↓

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