日本の常識は世界の非常識

こんばんは、各国ロックダウンが連発する中、意外と日本旅行中の訪日観光客を都内で見かけることが多くて、思わず話しかけたくなるのを我慢している自由なキャリア研究家namiです。


今朝、バンコク在住の日本人の友人からメッセージがあり、「数週間前に異動命令が出てたんだけど、私の意向も聞かずにいきなり言われたから、阻止したった!!でも、日本では意向確認のない異動事例って普通だって聞いてショックなんだけど、本当なの!?」と。

阻止したんかい!!

確かに業界によっては、数週間前に移転を伴う異動事例が出て、基本断るという選択肢はない。

実は私も新卒で入社した会社では、シンガポールとアメリカへの異動事例があった際に、「決定事項です」というスタンスでお話をいただき、海外勤務は希望していたものの、なんだかそのプロセスに魂が抜けていった記憶があります。

もちろん、今となってはシンガポールとアメリカに派遣されたことは、大変貴重な経験となり、財産です。

その一方で、アメリカに異動した時はタイミング的に微妙だったことは事実で(婚活してたwww)、あまり納得していない態度が伝わったのか、上層部からは「君に断る権利はなくて、異動は義務だから、嫌なら辞めるしかないよ」という言葉をかけられ、気持ち的にどんどん追い詰められていったということもありました(私も若かったなぁ。遠い目)。

なので、今回友人があっけらかんと「阻止したんだけどさぁ!」とのメッセージには拍子抜けしたのでした。

この友人は、日本で数年勤務したのちに、バンコクにて転職。日本での勤務年数より、バンコクでの勤務年数の方が長く、現在はとある日系企業のマネジメント職でアセアン各地を飛び回っています。

その彼女からこの発言が飛び出したのは、なかなか重みがありました。

あぁ、日本の常識は世界の非常識なんだなと。

今後は日本の組織の在り方もどんどん変わっていくと思います。

組織は個の集まりで成り立っているので、個々人が好き勝手なことを言っても成り立たないし、一部のマネジメント層が個の意向を無視した運営をしてもバランスは崩れる。

つまりは調和なんですよね。

ちなみに、自分の思い通りに行かなければすぐに辞めてしまう個が集まっている組織とは、それはそれでとても未熟です。

自分の主張もしつつ、組織全体のバランスも考える。

組織全体のバランスを優先しつつ、個人の意向も尊重する。

この二つが両立出来れば、きっと組織としても成熟していくんだろうなと思うのです。

理想論かもだけど、実現可能な時期が来ていると思っています。


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