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デリーは、だりぃ #09 旅 インド②

ずいぶんつまらないタイトルだなあ、と思うだろうが、これは紛れもない事実である。

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インドのデリーにはまあ大変お世話になった。日本からの直行便もあるし、なにせ「首都」であるから鉄道もあらゆる方面に出ている。鉄道網はやたら発達してるので、その意味では便利であった。旅の前半はここを起点として、違う都市に行っては戻ったり、という使い方をした。

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ただ、外国人観光客が歩くには大変だるい街だ。大通りは常に混雑していてすり抜けるように歩かなければならないし、排ガスの粒子が喉と目にくる。駅に行こうと道を進めば、ここを通るにはチケットがいると言い、肩を掴まれて強引にぼったくろうとする輩が普通にいるし、ちょっと路地に入れば平気で「チョコ要らない?」なんて話しかけてくる。もちろん、麻薬である。

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かと言ってインド人を全スルーするために、急いで歩くと、寝ている野良犬を驚かせてしまい、吠えられたりした。噛まれると狂犬病まっしぐら、普通に死の危険がある。幸い、路地を普通の速度で曲がり、後ろを振り返らず、さも驚かせたのは私じゃないかのように平然と歩き、ことなきを得た。

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デリーの中でも中心地である、コーノートプレースを歩いていると、通りにつき1人は陽気なインド人が話しかけられてしまう。勝手に横についてきては、お喋りを始める。「どこから来たの?どこ回ったの?横浜?知ってるよ!」なんて盛り上がった。その時、両替所を探していた(インドの通貨は海外に持ち出せないので、現地で両替する必要がある)ので、どこにあるか聞いてみると、観光案内所で両替できるから案内するよと言い案内してもらった。

観光案内所には沢山の日本人や外国人観光客がいた。両替は今までで一番いいレートであった。とても日本語を話せるスタッフがいて、旅の日程を見てもらうと、地球の歩き方を取り出し、「ムンバイはあまり見るところがないから、近くのエローラに行くといいよ!もし行くなら宿も含め手配するけど、行くか行かないかは君が決めていいよ」と言われ、まあ自分が知らなかった所だし行ってみようか、と思った。

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こうして私はツアー料金約4万円をぼったくられてしまった!宿は一見高そうに見えたけどBooking.com で見ればなんと2000円。移動込み、クルマチャーター代込みだったけど、どう考えても1万5千円くらいで行けたやん!まあ、これほど手の込んで分かりにくい詐欺に逆に感心したので悪い経験ではなかったなとは思う(決して良くはない)。

一回引っかかってしまうと、もうあとは面白く見えてしまう。マップを見てレストランに向かっていると「その店に案内するよ!でも、インドはスリが多いから携帯はしまった方がよい、無料のマップがあるから観光案内所に立ち寄ってから行こう」なんて勝手にガイドされ、案内所の前で「no need!!」と怒って振り切ると、ガイドが丁度案内所の前で追うのをやめてしまったではないか。

そして、面白いことに、別のインド人が話しかけてきて「彼は詐欺師だから気をつけた方がよい、僕が案内してあげるよ!」と言ってくる。彼もきっと詐欺師である。

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この街は、詐欺師でつながるみんなの輪!絶妙にうまくすりよってくる。

十分に気をつけていただきたい。

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(デリーの階段井戸、これは良かった)

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前回記事もぜひ一読よろしくお願いします。

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備考:16日間のインドで被害にあったその他のぼったくり案件

・オートリキシャは外国人価格を振ってくる。twenty rupeesが200ルピーになったり、何故かお金の数え方が途中で変わることがざら。乗り物は要注意。

・日本のお札が見たい!飾れないからコインじゃ嫌!境内案内したからくれない?と言ってくる人(日本の札は高価なのを知っている)。

・オートリキシャで道をわからないフリをした上で別のホテルに誘導しようとする奴。グーグルマップ見せて説明したのに、地図が間違っていると言い出し、目的地にたどり着けなかったのに高額な運賃を請求された。一番腹が立った。



最後まで、ありがとうございます。糧になります。