Vol.134 男児の親必読! 睾丸(こうがん)の話

今日は金玉の話をする。

唐突で申し訳ない。
しかしうちの息子(3歳4ヶ月)が保育園でとある指摘を受け、修羅場と化した。結果的には大丈夫と分かったがそれまでの数日間生きた心地がしなかった。そこで啓蒙の意味も込め記事にする。 

皆さんは『停留精巣ていりゅうせいそう』という言葉をご存知だろうか。男の子の先天的な異常の中で最も頻度の高い疾患だ。

要はフクロの中にタマがない

状態である。
超ダイレクトだが専門用語を使うより解り易いだろう。あえて直球で行く。

ではタマ(精巣・睾丸)はどこにあるのか? 
それはフクロの付け根や鼠蹊部そけいぶだ。

大体の子供は6ヶ月くらいで自然と下に降りフクロ(陰嚢いんのう)の中に収まる。しかし中にはそれがされないまま留まってしまう子もいる。

それが『停留精巣ていりゅうせいそう』。
そして収まったり・また上ったりを繰り返すのが『移動性精巣いどうせいせいそう』。要は触るタイミングによる。

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タマだけにタマタマ〜🤣🤣🤣

とか笑っちゃいかん(←お前だけだ)。
結構深刻である。
移動性精巣ならセーフだが停留精巣はヤバイ。

【リスク①】
精巣癌のリスクが高まる。普通の男性の約10倍だという。
【リスク②】
精子の生産機能に影響が生じる。つまり男性不妊となる。
【リスク③】
外観が思春期にコンプレックスとなる。タマが入っていないということは=フクロ(陰嚢)が小さい。男性なら分かると思うが陰嚢は本来ダラ〜ンと垂れ下がるものだ。それがない。うちの子の見かけが正にそれ。


結論から言うと息子は『移動性精巣』だった。
主治医の赤ひげ先生が腹部に圧を加えたところ、見事タマが下がりフクロに入った。流石は尊敬する赤ひげ先生、名医である。それにしても夫婦2人


金玉を触り感涙する日が来ようとは・・・


子育てとは分からないものである。

と言う訳でうちの子は単なる「タマが移動しがちな子」だと判明。特別な処置は必要ナシと言われた。しかし停留精巣の場合は1歳〜3歳の間に手術が必要となる。

厄介なのは発覚しにくいという事だ。
よく「金玉が縮み上がる」と言うが正にそれ。乳児検診などでは知らない白衣のおじさん・おばさんに下半身を触られるため多くの子供がギュッとなってしまう。だから本当に停留精巣なのかタマだけにタマタマ(←しつこい)上がっているのか区別しがたい。それでうちの子も3歳4ヶ月まで指摘されず来てしまった。

そこで大切なのは家庭でのチェックとなる。

タマはリラックスした時に下がる。
特に入浴時は格好のチャンスだ。

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今6ヶ月〜3歳くらいの男児をお持ちの親御さん。
お風呂上がりに是非フクロを触ってみて欲しい。それでもし〝あれっタマが無いな?〟という日が続いたら一度主治医に相談してください。

もしかしたら杞憂に終わるかもしれない。
でも手遅れになるよりマシ。
男子一生に関わる事である。


【猫ムスメより】
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