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夏はスパイス、辛いものが最高

もしも清少納言が今も生きていたら(何歳になるんだろ)
この異常な暑さの夏に、こういったに違いない。
「夏はスパイス、辛いものが最高」


1.レッドホットチキン

ケンタッキーのレッドホットチキン。
普段のチキンよりも辛さに全振りしている。
言わずと知れたオリジナルチキンの皮がふんわりしているのに比べて、皮はカリカリで噛むと、中から赤い下味(?)がじゅわっとあふれ出てくる。食べ進めるほどにその辛さが舌に蓄積し、辛さが増していくのが癖になる。

レッドホットチキン

 期間限定メニューは、胡山醤(ござんしょ)チキン、ブラックホットチキン、ペッパーレモンチキン、醤だれチキンなど様々あるが、登場し続けて20周年になるもはや準レギュラーメニューだ。
年によっては品薄すぎて、買いに行っても売り切れで、結局一度も出会えなかった年もある。

 今年は20周年という記念すべき年なのもあって、いろんなキャンペーンがあり、激辛ソースが30円で追加できる。

【数量限定】激辛ソース

 これがびっくりするくらいうまい。
 たぶん辛い系のバーガーに使っていたソースがもとになっているっぽい味なのだが、これがレッドホットにさらなる辛みをもたらす。
 ナゲットのソースとしてレギュラー化しても良いレベルでうまい。
 そして辛い。
 トロッとしていて絞り出しやすく、オニオンやガーリックのうまみも感じられるので、ソースとしての完成度も高い。

 ただ、レッドホットチキンは味はめちゃくちゃ美味しいのだけど、チキンがオリジナルチキンより痩せてる感じがして、鶏さんがちゃんとご飯を食べられているか心配になる。

 山椒系のチキンも好きだったのだけど、最近なくなってさみしい。
 和のテイスト系もおいしいよね。

2.辛辛魚

 辛い系のラーメン筆頭であり、自分の中でカップラーメンランキング1位のラーメンである。
 魚介と豚骨ベースのスープに辛さがついていて、最後に振りかけるあの赤い粉が最高にうまい。食べ終えた後に底でドロッと溜まっているのもたまらん。ごはんをダイブさせて汁まで完食してしまう。(そして胃腸が弱いのでお腹が痛くなる。)

 ちなみに辛い系はセブンイレブン系で買える「蒙古タンメン中本」のカップ麺シリーズもおいしい。冷凍食品の「蒙古タンメン中本汁なし麻辛麺」もおいしい。レンジで調理して食べられるのも助かる。

 辛辛魚は毎年味がアップデートされていて、ボジョレヌーボーみたいにパッケージに今年の変更点が書かれているのもおもしろい。
 さらに、辛辛MAXバージョンの袋麺や、スーパーのチルド麺のコーナーではつけ麺も売っている。麺用調味料だけが入っている混ぜ麺の素や、鍋つゆもあるので、自分で好きな具材や麺でアレンジできるのも楽しい。

 「麺処 井の庄」という店で本物の辛辛魚を食べられるらしいのだが、関西在住の自分には距離がある。
 そんなときに冷凍ラーメンの存在を知る。

3.冷凍ラーメン 辛い系

 残念ながら【麺処 井の庄 公式通販サイト】は今、閉店中となってしまっているのだが、今でも宅麺では買うことができる。冷凍便で来るので、送料はかかるが食べに行く交通費を思えば安いものである。

 とはいえ、まあまあ良いお値段なので、普段はカップ麺で。
 ここぞというときに冷凍ラーメンという感じだろうか。
 冷凍のスープと麺が届き、そのスープを袋ごと鍋で湯煎し、麺も別ゆでして食べるという。手間暇はかかる方なのだが、それゆえにほぼ店の味を家で楽しめる。
 「ああそうか、この味をカップ麺で再現していたのか。」と初めて食べたときには、とても感動したのを覚えている。

冷凍ラーメン系は、宅麺とmenjoyが二大ショップだと思う。

 menjoyは「激辛ラーメン大作戦」という辛い系のラーメンのイベントがあって、その辛さを味わって、自分の身の程を知ったのである。
 辛いものが好きだと思ってたけど、辛すぎると無理なんだと知った。辛さの限界を教えてくれたラーメンたちだった。
 辛いものを芸能人たちがのたうち回りながら食べているのをテレビで見ることがある。叫んだりしながら、汗を噴き出させて食べているのを見て、大げさなと思っていた。
 けれど、実際にそういうラーメンを食べてみたら、喉の奥を痛みが襲い、すするために唇に触れるのもつらい辛さのラーメンが存在することを知った。

 これの辛さレベル4,5辺りは本気で食べるのをやめた方が良いレベルで辛い。お金を払ってこれを食べるのか、と体と心が拒否するレベルである。
 それでもまた買ってみようかなと思ってしまうあたり、何かしらの中毒性や魅力があるのだと思う。

4.無印良品のカレー

「カレーは飲み物」だとウガンダは言った。
カレーはいかに暑い日でも、ごはんをさらさらと食べきらせてしまう魔法の料理である。もはや薬膳だ。

 特にその味、種類で群を抜いているのが無印良品のカレーたちである。
カレー界のアイドルCRY48である。(実際にそれぐらいの数の種類があるので、言い過ぎではない。)

 レトルトカレー人気投票があったのだが、この上位のカレーはほぼほぼ食べたことがあって、どのカレーもスパイスがさまざまで味の系統が違う。特にグリーンカレーがこぶみかんの葉(?)みたいなのが、入っていて異次元のうまさだった。

 食べた瞬間に海外にいる気分になるし、家庭ではあまり使わない各種スパイスやハーブ、ココナッツミルクが入っていて、しかも外食のごはんほどは高くない。最高である

5.燃えよ、唐辛子

 辛いもの好きのレガシー的お菓子「燃えよ、唐辛子」である。
 このお菓子を今はもう買うことはできない。

燃えよ、唐辛子

 カラムーチョや暴君ハバネロなど辛い系のチップスは今までもあった。
 だが、このお菓子は唐辛子そのものをチップスにするという画期的なものだった。輪切りしにして揚げた唐辛子に、ハバネロパウダーをかけるのだ。もちろんかなり辛いのだが、癖になる衣のうまみ、唐辛子そのものの味を感じることができるすばらしいお菓子だった。
 最初はコンビニやドラッグストアにしか売っていなくて、いつのまにか売り場から消え、ネットで細々と買っていたのだがついに製造を終了してしまったのだ。
 ネットで「燃えよ唐辛子」で検索すると、山崎まさよしの"One more time one more chance"なみにこのお菓子を探している人たちを見つけることができる。そしても自分もそのひとりなのである。
 揚げた唐辛子のお菓子をジェネリック「燃えよ唐辛子」として味わい、その違いを嘆く人、意外とそのお菓子にもハマる人など様々だが、みんな本家の復活を望んでいることに変わりない。

終わりに

 今年の夏も熱い。
 熱中症指数が朝から「危険」になっているような、死を感じる暑さの日も多い。
 そんな日には辛いものを食べて、スパイスを補給して、少しでも元気になれたらいいなと思う。
(まあ涼しくなってくれる方がいいけど。
 真夏のピークはいつ去るのやら。)
 
 暑い日が続きますが、みなさんもご自愛ください。

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