namayagi

詩を書く人。たまに短歌も詠む。映画を見るのが好き。 そのときに書きたいものを書いていく。

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最近の記事

夏はスパイス、辛いものが最高

もしも清少納言が今も生きていたら(何歳になるんだろ) この異常な暑さの夏に、こういったに違いない。 「夏はスパイス、辛いものが最高」 1.レッドホットチキン ケンタッキーのレッドホットチキン。 普段のチキンよりも辛さに全振りしている。 言わずと知れたオリジナルチキンの皮がふんわりしているのに比べて、皮はカリカリで噛むと、中から赤い下味(?)がじゅわっとあふれ出てくる。食べ進めるほどにその辛さが舌に蓄積し、辛さが増していくのが癖になる。  期間限定メニューは、胡山醤(ござ

    • ルックバックはoasisの夢を見るのか

       「ルックバック」がOasisの "Don't Look Back In Anger"との関わりがあるという話を聞いて、 「いやいやそんなわけ…  …ほんまや!」 となったのでここに書き記す。 もうすでに誰かが書いていようとも、そんなことは関係ないのだ。 ルックバックの余韻を、oasisの歌でより深く味わいたい。 味わうには書くことが一番。 (翻訳が最も濃密な読書だというようなことを、村上春樹さんと柴田元幸さんが『翻訳夜話』で言っていた気がする。) slip inside

      • 映画「ルックバック」をみた

         藤本タツキ先生のマンガ『ルックバック』が映画化された。  ジャンプ+で読み切りをはじめて読んだときには、まさか映画化されるとは思っていなかった。  上映時間は58分と短く、割引なしの一律1700円という価格設定。それでも自分の中で観る優先順位が、ほかのどの作品より高かった。  今年の邦画は豊作すぎるのだけど、その中でも群を抜いて「見たい」映画だった。そして、その期待は全く裏切られることはなかった。最高だった。  あのマンガが動くと、こうなるんだ。脳内で映像が補完されていく

        • フュリオサとマッドマックス

          はじめて同じ映画を映画館で複数回観たのが、マッドマックスだった。 正式名は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 原題は”Mad Max: Fury Road” マッドマックスシリーズの4作目だったらしいのだが、新作が27年ぶりとかで、自分は4作目からいきなり映画館で観た。 そして、ドハマりした。 IMAXでもう一度みて、爆音上映でまたみて、サブスクの配信でもみた。 (日常生活で乗用車の後ろにV6と書かれているのを見かけると、心の中のウォーボーイがV8!V8!と言い始めるく

        夏はスパイス、辛いものが最高

        マガジン

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        記事

          andymoriは若者とともにある

          andymoriが話題になっている。 そんな日がまた来るとは。彼らが活動を止めてから10年が経つ。 その月日の速さに目が回りそうになる。 andymori「すごい速さ」 1分47秒という短めの曲。 andymoriらしさは間違いなく凝縮されていて、あっという間に過ぎ去っていく時間、夏、人生と響きあう。  この感覚がわかる気がする。  ドラマや映画で世界が終わるとき、隕石や宇宙人や地殻変動やウイルスやらすごいことが起きて、世界が大騒ぎして、壮大な音楽が流れてというイメージ

          andymoriは若者とともにある

          ブラこもり

           ブラタモリのレギュラー放送が終わってしまった。  また特番で復活するかもしれないが、しばらく「始まりました、ブラタモリ」のあのオープニングとはお別れだ。  とはいえ、GWになってどこかへ行きたい気もするが、どこもとてつもなく混雑しているし、値段も高い。 花粉症の自分をピンポイントで攻めてくる花粉も飛んでいる。 じゃあどうする? 家にこもりながら、ぶらぶらするしかない。 1.ストリートビューでぶらぶら  家にいながら、街をうろうろするならGoogleマップのストリートビ

          ブラこもり

          ブラックビスケッツ「タイミング」のこと

          マガジンにまとめようと思って、間違って消してしまったので再投稿です。 namayagi 2024年3月1日 23:55 「タイミング」の再ブーム 昨年の紅白歌合戦でなつかしい歌が流れた。 なぜこのタイミングでこんなに昔の曲がと思ったら、「2021年にカバーしたKlang Rulerのバージョンが、2022年にTikTokで流行したから」らしい。 当時の印象は、テレビ番組発の曲  リアルタイムで聞いてたときには、コスプレしたウッチャンナンチャン達が、二つのグループに

          ブラックビスケッツ「タイミング」のこと

          自己紹介

          自分はいったい何ものであるか。 インターネットにおける自分に限定していえば、詩の投稿がその大半を占めてきた人間である。 家にはじめてデスクトップのパソコンが来たとき、画面はまだブラウン管のような箱型のものだった。 最初に詩を投稿したのは、「恍惚の宿木」という掲示板だった。ありがちな名前で投稿したため、投稿してから似た名前の先人がいることに気づいた。自分がパクリの偽物のような気がして、読む人に混乱を招いたような気もして、いそいそと退散した。  それで、別の名前で別のところで書

          自己紹介

          夜空の上澄みを集めたような曲

          夜空の上澄みを集めたような神々しい曲を聴きたい夜がある。 菅野よう子 "Blue feat. Maya" 菅野よう子さんの"Blue feat. Maya"だ。 HondaのCMで流れているあの曲だ。 元はカウボーイビバップの曲らしい。 オープニング曲のTank!のイメージが強いが、こちらも神々しさに満ち溢れている。 このBlueの出だしの歌声が聖歌のように美しく重なる部分が素敵だ。 そこからささやくような歌声に切り替わる。 出だしが教会の建物の中での歌なら、建物の裏で絞

          夜空の上澄みを集めたような曲

          詩「さくらの花びら」

          さくらの花びらのしわを読もうとしても 他のことばかり考えてしまう 死んだ人の顔とか間違えたこととか 風が強すぎて星が何を言っているのかわからない 唇の開閉に合わせてうなずくだけで眼がうるむ まつ毛が潜り込もうとする涙袋の底に くしゃくしゃになった手紙があって 広げてみたら何年も前のさくらの花びらが 風の背中につかまって あっ という間に逃げてしまった

          詩「さくらの花びら」

          人生は何もしなければ、あまり何も起こらない

           物語が好きだった。アニメ、マンガ、映画。主人公がひょんなことからいろんなことに巻き込まれていく。引き出しからドラえもんが出てきたり、かめはめ波や霊丸が打てるようになったり、マスクをつけると陽気な緑の男になったり、そんなことは起こらない。火影にも海賊王にもなれないし、スラムダンクもできない。霊も妖怪も見えないし、恋もしないし、殺人事件にも出くわさない。  朝起きて、学校やら、仕事やら、最低限やらなければならないことだけを片付けて、人ともかかわらず、趣味に出かけることもせず、

          人生は何もしなければ、あまり何も起こらない

          Tomorrow Never Knowsの話

          Mr.Children「Tomorrow never knows」 "Tomorrow Never Knows"と聞くと思い浮かべるものは? 多くの人が思い浮かべるのがMr.Childrenの代表曲のはず。 自分もカラオケでもよく歌う大好きな曲。 「とどまることを知らない」で始まるこの名曲。 友の愛した女を欲しがってしまうトレンディな歌詞。 「若者のすべて」というドラマの主題歌だったのもわかる。 「果てしない闇の向こうに」は「一寸先は闇」のことわざにも象徴されるように

          Tomorrow Never Knowsの話

          紅茶の思い出

          1.紅茶に本気な喫茶店  人生ではじめて飲んだ本格的な紅茶は、旅先でふらっと入ったオシャレな喫茶店だった。何となくコーヒーの気分ではなかった自分は、紅茶を頼んだ。寒い日だったのでホットで。  紅茶がポットで出てきた。それに鍋つかみのようなものが被さっている。ポットカバーとか、ティーコージーいうらしい。 (これです↓)  砂時計が置かれて、それの砂が落ちきったら飲み頃ということらしい。  何だこれはオシャレすぎる。  砂時計が落ちたので、カップに紅茶を注ぐのだが、回転式の

          紅茶の思い出

          「趣味:料理」への道

           ゲームが好きだ。でも「趣味はゲームです。」というほど好きとは言えない。ゲームにどれだけ時間をかけても、外側の現実世界の自分に何も還元されない虚しさがある。  サッカーやってたら脚力がついたとか、ピアノ習ってたから楽譜読めるとか、そういう還元される能力みたいなのがない。  データの中だけで、しかも(通信対戦などを除けば)プレイした思い出は自分の中で完結しまっている。同じシナリオでプレイした人と共有できる話題もあるが、個人的なプレイの思い出はそうはいかない。ここで何度も死んだと

          「趣味:料理」への道

          関ジャム「プロが選ぶマイベスト10曲」のこと2(後半戦)

           関ジャムの2023年マイベスト10曲の上位、後半戦が放送された。  自分が知らないだけで、新しい歌手の素晴らしい歌は作られ続けているんだなと思い知った。  パソコンをいじっているときは、BGMにradikoを流しているから、聞いたことがある曲もいくつかあった。けど、改めて解説付きで示されると、自分がいかに良い曲を聞き流してスルーしていたかを思い知る。「ああ、新曲出たんや」くらいな感じで。 CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN / tradition

          関ジャム「プロが選ぶマイベスト10曲」のこと2(後半戦)

          関ジャム「プロが選ぶマイベスト10曲」のこと

          関ジャムはいいぞ  バイヤーのおすすめとか、今年のベストバイみたいなポップや記事をよく見かける。その商品を愛する人に熱くオススメされるとつい買ってしまうから不思議だ。「ハイハイ、そういうマーケティングね。」と冷静になれる時もあるのだけれど、まあ影響されやすいタイプなので大体買っちゃう。買わなくても欲しいなとは思っちゃう。  日曜の午後に「やすとものどこいこ!?」という番組がやっていて、やすともさんとゲストの芸人さんがわちゃわちゃとしゃべりながら買い物をしているのを、ぼー

          関ジャム「プロが選ぶマイベスト10曲」のこと