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働き続けるために必要? 自分の「野心」と「政治力」について考えてみた

去年、大きな変化があったわたしの会社。
組織も、方針も、さまざまなことが変わり、
「あれ、別の会社になったのかな…?
あ、そうか、別の会社になったんだ」
と何度も思う日々でした。

年明け。
退職する人たちの一覧を見て、その人数に少しびっくりしてからの同僚との会話です。

同僚
「これからは、野心と政治力とゴリゴリにやっていく気持ちがある人か、何も考えてない人しか残れないと思う」
わたし
「え、こわっ!」

政治力も野心も、ゴリゴリ欲もないわたし…。
でも「何も考えてない」わけでもない…。
とはいえ、わたしの中にあるのは、

コツコツと働き続けたい。
自分のスキルを上げる努力をし続けたい。
仕事をしている時間を好きでい続けたい。

という思いだけです。

困りました。でも、困っていても仕方ない。
わたしは変化したこの会社で働き続けられるのでしょうか? 考えてみました。

まず、野心について。
そういえば、林真理子さんが「野心のすすめ」という本を書いていたなぁ…林さんには確かに野心がありそうです。
「有名になりたい」「作家になりたい」「結婚したい」「子どもが欲しい」
この願望をすべて叶えたと、本の紹介文にもありました。
林真理子さんを思い浮かべてしまうと、野心と自分の距離がどう頑張っても縮まりそうにないので、そもそも野心とは何かを改めて調べてみました。

野心とは…
「密かに抱く大きな望み」
「身分にふさわしくない望み」
「新しいことに挑戦しようとする気持ち」
だそうです。

上2つは当てはまらない…。

でも、3つめの「新しいことに挑戦しようとする」はなんとかなりそうです。
また、
「達成したいと思う強い願いを持つこと」
を野心とするなら、さっき書いた、
「できるだけ長く働き続けたい」
などのわたしの願いも、ある意味野心といえるかもしれません。

こんな感じの野心でいいのなら大丈夫だろうか。

次に。政治力について。
これもまるでないわたし。

ただ、
「一緒に仕事をする人がやりやすいか考えて動く」
とか
「この人に任せたら安心、と思われるよう信頼貯金をコツコツと貯める」
とか
「うわーやりにくい! めんどくさ! うるさっ!
と思われない伝え方を努力する」
とか
「一緒に働く人のやる気の芽を摘まないよう、まずは聴く、否定しない」
とか
「でも上の立場の人には忖度せず、自分の意見は伝えた上で考えを聞く」
などを心がけています。

その理由は、年配になり、
「いるだけでなんか怖。あんまり仕事したくないな」
と思われないために。ゴリゴリ主張しすぎないこと。
でも、
「ただ長くいるだけの、実力も意見もない人」
とも思われないように。自分の考えは伝え、スキル上の強みは見せること。

これらが長く働き続けるために必要だと思っているから。そして、このバランスをとるのはとても難しいとも感じているからです。

「働きやすい人=都合のいい人」
にはなりたくない。
健全な心で働けなくなってしまうから。
健やかに働き続けるための努力は惜しまない。

もしかしたら、これがわたしの「野心」であり、そのために努力していることは「政治力」といえるのかもしれません。