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子どもが独立し1人暮らしをはじめる同僚に、片付けのアドバイスをしてみた

娘さんが就職・独立したので、この秋から1人暮らしをはじめるという同僚から、
「部屋に物をめちゃくちゃ少なくしたいのと、上手に収納してスッキリ暮らしたいのでアドバイスをください」
と連絡がきました。

わたし
「引っ越し準備をするときは、何を減らす(捨てる)より、何を残したい(新しい部屋でも大切にしたい)かを考えるのがオススメですよ~。
その方がポジティブにモノとお別れできます。

たとえるなら、コロナ禍のときに外食や飲み会ができなくなって、自粛があけてからもまだ気軽には人と会えなかったときに、誰とまず会いたいか(限られた条件の中でも大切な人は誰か)みたいな考え方に近いかも。

ちなみに、好きな部屋の雰囲気は?」

同僚
「シンプルな雰囲気が好きかな。服もだけど、基本、柄より無地が好き」

わたし
「なるほど。新しい部屋に置きたい家具と、持ち物の中で多いのは?(本とか服とか仕事系の道具とか)」

同僚
「部屋に置きたいのは、昇降デスク、2人用ソファー、セミダブルのベッド、ソファーの前のローテーブル。
テレビはおかず、天井にプロジェクターをつける予定。立って仕事するつもりなので仕事用の椅子は不要!
本はほとんどない。服はけっこうあるかも」

わたし
「けっこうスッキリ暮らせそうですね。スタンディングデスクいいな。
わたしは、本や服は、本棚のサイズやハンガーの数を決めて、それ以上増やさないようにしてる。増えてきたと感じたら定期的に見直して減らす。

あと、たとえば鍋は、フライパンと鍋の2役できるとか、1つで何通りにも使えるモノを選ぶことで個数を減らす。食器も白いシンプルなものにすれば、洋食も和食もどちらもいけるのでそれで数を減らしたり。お酒を飲むグラスも、ワインもビールもOKなものにするとか。娘はそれで水を飲んでる」

同僚
「ふんふん」

わたし
「あ、もう一つたとえとして、部下が100人いると、一人ひとりに目をかけるのは難しかったり、ケアしきれなかったり、みんなが何をしているのか把握が難しくなるよね。
でも、部下が5人だけなら、常に把握できるし、全員無駄なく働くよね。
そんなイメージで『自分の家でいい働きをしてくれる精鋭たち』を選んでいくと考えるとやりやすいよ」

その同僚は部長経験があるので、組織にたとえて伝えてみました。

同僚
「うんうん。わかりやすい!
特に相談したいのは、台所に引き出しや上の棚収納がないことと、下駄箱が無駄に大きくて使いみちがわからないこと。靴は10足くらいしかもってないから、ここを活用したい」

わたし
「台所の収納が少ない場合は、いくつか方法があって、
・シンク下の収納に食器も入れる
・IKEAのワゴンみたいなものを1つだけおいて、そこに調味料や食器を収納する
・シンク上に、ぶら下げるタイプの収納をつけてそこに食器を入れる
とか。
鍋や食器の量、調味料がどれだけあるかにもよるけど。調味料はできるだけ冷蔵庫に入れるという手も。

下駄箱が大きいなら、そこに
・本を入れる
・備蓄品、生活用品のストックを入れる
・薬とかケア用品を入れる
・掃除道具を入れる
などなど、いかようにも使えるから、自由に考えるといいと思う」

同僚
「ふんふん」

わたし
「これからいろいろ買いそろえると思うけど、大物の家具以外は、最低限のモノから買い足していくのをオススメします。いきなり収納グッズをたくさんそろえるとかしないこと。

あと、捨てるときのことも考えて収納は買うといいよ。
粗大ゴミになっちゃうとか、燃えないゴミが大量に出て大変だとか。
それから、収納グッズは、家の中で場所を変えても活躍できるものを選ぶのがオススメ」

同僚
「とにかくスッキリ暮らしたいから、台所も調味料すら出しておきたくない!」

わたし
「わかるわかる。でも、片付いてるって、いつも何もないことだけじゃなくて、これはここにしまう、っていう定位置が決まっていることなので、すぐあるべきところに戻せる、つまり住所が決まっていればOKです」

同僚
「確かに。モノの住所ね。ちなみに、洗濯機でオススメはありますか」

わたし
「我が家は娘が花粉症(秋・春)なので乾燥機能は必須。
今使っている機種にした理由は、ボタンが少なくて、操作のほとんどがタッチパネルでできるから。見た目がかなりスッキリしているという理由が大きい。他の機種だともっとボタンが多いんだよね。
洗面所で毎日必ず目につくものだから、できるだけスッキリさせたかった」

同僚
「家電を選ぶのもそういう理由なんだ…(ちょっとひいている)参考になります!」


整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザーの勉強をして以来、コロナ禍前の週末はよく、友だちの引っ越しや部屋の片付けを手伝いに行っていました。
でも、その場に行かずにテキストのやりとりをするだけでも、案外いろいろなことを伝えられるのかも、と感じました。

そして、(だいぶ)大人になってからの、子どもや家族と離れて暮らす1人暮らしをするときが、わたしも何年か後にくるはず。
そのときが今から楽しみなような…さみしいような。
アドバイスしながら、いろいろな思いが入り混じった気持ちにもなりました。