見出し画像

映画やドラマを通して振り返る2021年

もうすぐ2021年が終わりますね。今年もエンタメに沢山救われたし、自分を知るきっかけを沢山貰いました。ということで、エンタメを通して、2021年を振り返ってみようと思います。全部のエンタメについて語ってたら長くなってしまうので、この記事では「映画・ドラマ」に絞って語ります。
ちなみに、お笑い編はこちら⬇️

〜映画編〜


まずは、今年見た映画ベスト10を。

〜新作編〜
tick, tick… BOOM!
イン・ザ・ハイツ
エターナルズ
モキシー
あのこは貴族
ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”
プロミシングヤングウーマン
花束みたいな恋をした
ジェイミー
ミラベルと魔法だらけの家

〜旧作編〜
チャーリーズ・エンジェル(2020)
燃ゆる女の肖像
RENT
ゴーストバスターズ(2016)
ストーリー・オブ・マイライフ
シカゴ(2002)
ブレイン・ゲーム
ヘアスプレー
博士と彼女のセオリー
ビリーブ 未来への大逆転

この並びでわかると思いますが、私はミュージカル映画やシスターフッド強めのフェミニズム映画が好きです。これからそれぞれの作品について語ります。とても長いので、気になる所だけ読んで頂けたら幸いです!

tick, tick… BOOM!

「RENT」の作者ジョナサンラーソンの自伝的ミュージカル。私的今年の映画NO.1です。とにかく音楽が最高。アンドリュー・ガーフィールドの演技も歌声もめちゃくちゃ良かったですね。RENTは本当にジョナサン自身の生活を音楽に乗せて描いた作品だったんだなと感じました。同じくNetflix制作のミュージカル映画の「the PROM」と並んで、私的映画サントラベスト1にもなりそうです。

イン・ザ・ハイツ

移民が多く住むアメリカのある地区を舞台にしたミュージカル映画。移民版「RENT」って感じでした。しんどい現実を生き抜かなければならない我々人間には音楽と明るさが必要だよなと感じました。今を生きる移民達のエンパワメントとなる作品だと思う。

エターナルズ

MARVELの最新作。ヒーロー達の人間性(人間じゃないけど)も多様で、誰一人取り残さない感じ…最高でした。こんなに多様なヒーローが描かれた映画って今まであっただろうか。リーダーは女性だし、同性のパートナーを持つヒーローや耳が聞こえないヒーローもいたり。この映画の影響で、手話を学ぶ人が増えたらしい。
「愛」の描き方も多様だった。いわゆる典型的な恋愛関係も、友愛も描かれていたけど、特に刺さったのはドルイグ×マッカリ。親友のような共犯関係のような、“恋愛”という枠には収まらないお2人の関係性、大好物でした。この2人のスピンオフくれ。
あと広島原爆が人類最大の汚点としてハリウッド映画で描かれているのはよくよく考えれば凄いことですね…良い変化だなぁ。

モキシー

最高のフェミニズム映画。とにかく元気が出ます。女達の連帯最高。

あのこは貴族

良きシスターフッド映画。見た後、じんわり泣きそうになる温かい作品。
どんな環境で育ったって幸せな日と泣きたくなる日があるよね、そうだよね。分かり合えない価値観の違いがあっても分断する必要なんかなくて、受け入れ合える。何かと“分断”されがちなこの社会で、理解し合えない部分がある人同士でも連帯し合えるという希望を貰えた作品でした。日常の何気ない感情を分かち合える人が居るだけで幸せなのはどの人も同じだね。

ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”

嵐ファンとしては、この作品を世に残してくれてありがとう…の気持ち。「ボヘミアン・ラプソディ」を観た時、いつか嵐も映画になって、映画館で嵐の楽曲を聞けたら良いなぁ〜なんて夢見みてたけど、こんな最高な形ですぐに叶うとは。
大野さんのソロダンス部分からの流れが本当に何度見ても圧倒される。「どんな大野智が見たい?」に対する答えのお手本のような映像。大野さんのパフォーマンスに心底惚れている松本さんが演出していたからこそ、この演出が見れたと思うので、本当にありがとう…。

プロミシングヤングウーマン

音楽が洒落てて、映像はハーレイ・クインのような毒のあるキュートさもある作品。よく配慮されたフェミニズム映画で、現実の無力感も描かれている秀逸で悲しい映画でした。サントラのToxicのアレンジがとても好き。

花束みたいな恋をした

こちらについては以前記事に残したので、そちらをどうぞ。


ジェイミー

アマプラ制作のミュージカル映画。この映画オリジナルの1曲「This Was Me」がとても好きです。フレディは当時のイギリスでのクィアアイコンだったんですね。そう思えば、「ボヘミアン・ラプソディ」がクィア映画としてはあまり評価されていないのも少し頷ける気がする。
女だからと言ってスカートを履く必要も、化粧をする必要も、ヒールを履く必要も、美しくある必要もない。男だからと言って、スカートを履いちゃいけないことも、化粧しちゃいけないなんてこともない。もっと皆が自由に自分を表現出来るようになりますように。

ミラベルと魔法だらけの家

ディズニーなのでストーリーはあっさりしてるけど優しくて伝わりやすいお話。何よりリン・マニュエル・ミランダの音楽が最高。3時のヒロインのゆめっちの歌声も良かったです。

チャーリーズ・エンジェル(2020)

とにかく最高、爆イケの女達が出てきます。クリステン・スチュワートには全女が惚れちゃうんじゃないだろうか…。スパイの女性達かっこよ。シスターフッドで最高ですわ。
でも字幕よ!!!ゲイガールなのに勝手にヘテロに変換してくるのなぜ?という感じ。

燃ゆる女の肖像

とにかく美しい女女の映画。表情と視線と音楽であれだけ魅せられるとは。シスターフッドであり、フェミニズムであり、最高のレズビアン映画。ラストシーンは圧巻の一言でした。

RENT

これについても以前書いたのでそちらをどうぞ。

ゴーストバスターズ(2016)

こちらも爆イケ女達が出てきます。物理学に長けてる女達推せる〜。加速器あんな小さくて加速出来るか?とかプロトンビームってめっちゃ危なくね?とかツッコミどころ沢山だけど!楽しい映画でした。ホルツマン爆イケで好き。

ストーリー・オブ・マイライフ

良きシスターフッド映画。「経済のために主人公を結婚させるのよ」と、「結婚をしない」という道を選ぶ女性を否定しない描き方をしているのも良かった。ここの場面、原作には存在しないらしい。そしてこの作品の元となった若草物語は、著者の自伝的小説でもあるのだけど、実際はオルコットは結婚していません。本当は「結婚」という結末を描きたくなかった著者の精神が長い月日を経て報われたのかもしれないと思うと感慨深いものがありました。

シカゴ(2002)

音楽もストーリーも演出も、最初から最後まで魅了される、美しい映画でした。これはいつかブロードウェイで観たい。作り上げられた魅惑的なストーリーを次々騒ぎ立て、一瞬で忘れていく民衆達への風刺にも見えた。

ブレイン・ゲーム

安楽死制度について考えてしまう、秀逸なミステリー映画でした。犯人はとても優しい人だと感じた。人の未来が見えるって、すごく生きづらいと思う。それでも「見えてしまう」彼は、無関心を貫いた方が楽だろうに、自ら手をかけ、他人の先の人生の苦痛を取り除くという「究極の愛の行為」をした。とても優しい人でないとできないことだと思う。確かにこれは殺人。だけど悪とは私は言えないなと思ってしまった。

ヘアスプレー

元気が出るHappyなミュージカル映画。人種差別、体型差別を止めよう!というエンタメに盛り込んだメッセージ性が、今のLGBTQ+に対する扱いと似たようなものを感じた。
まだ完全には無くなってはいないものの、この作品の舞台となっている時代に比べたら今は人種差別は少なくなっていて、どの作品にも色んな人種が居るのが当たり前になってきつつある。
同様に、近い将来にはセクマイの存在が当たり前のように考慮されるようになる日が来るのかもと希望を持てた気がした。

博士と彼女のセオリー

宇宙のロマンに溢れた作品。ホーキング博士の著書を読みたくなった。出会ったばかりのジェーンとスティーブンの知的なやり取り素敵だったな。ああいう言葉遊びが出来るようになりたい。

ビリーブ 未来への大逆転

アメリカでは歴代2人目の女性判事であり、RBGと呼ばれ、フェミニズムアイコンとして親しまれてきたルース・ギンズバーグを描いた作品。いや〜、ルースかっこいい。こうやって闘ってきてくれた女性達がいるから、私達は自由に職業を選択出来て、結婚をしない選択も出来る。本当に感謝だ。

これで!映画編は終わりです。長々とお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。気になる所だけ読んで頂いた方もありがとうございます。

まだ続くんか!って感じですが、次はドラマ編です。

〜ドラマ編〜

私的今年見たドラマベスト5はこちら。

glee
mine
クイーンズ・ギャンビット
ネメシス
セックス・エデュケーション

glee

私的今年度出会えて良かったNO.1作品!こちらは何度もnoteでも語っていますが、本当に良きミュージカルドラマ。シスターフッドもあり、良いクィア描写もあり、何より音楽が最高。そしてブリタナは、見事私が選ぶ映像作品ベストカップル賞を受賞しました。おめでとうございます。

mine

韓国ドラマの良きシスターフッド&女女作品。華やかな女達の連帯、良かったです。

クイーンズ・ギャンビット

女性のチェスプレイヤーが抑圧された環境で才能を開花させていく天才のサクセスストーリー。これも良きシスターフッドがありました。主人公のベスは、演者のアニャ曰くアセクシャルらしい。直接的な描写はなかったけど、確かに恋愛に重きを置いてなくて感情移入がしやすかった。

ネメシス

医療における倫理観について考えさせられたミステリー作品。天才な女性達の対決、痺れました。医療って、病の治療とドーピングの境界線が曖昧であるから難しいよな。研究者からしたら、その違いってそんなにないし。だって知ってしまったら、研究を追求したくなるもん。それが研究者の性なので…。
遺伝子工学は特に難しい。遺伝的な病は治せたら嬉しいが、産まれる前にどこまで操作を許す?病気だけとは言っても、一旦操作をし始めたらあらゆるものが「病気」という基準に当てはまるようになっていき、皆同じような遺伝子を持った人間が生み出されるようになってしまいそう。そうなると多様性はなくなり、絶滅への一途を辿るのみだよな。人間ってそんなに馬鹿ではないと思うが、これは希望的観測か…?とか考えちゃいました。

セックス・エデュケーション

全ての若者に見て欲しいドラマ。性教育が主軸のドラマなので当然、恋愛が多く描かれているのだけど、その中でも色んな種類の関係性や悩みがあり、きっとこれを見るだけで価値観が広がるし自分を肯定できるようになるはず。そんな風に思えるドラマでした。
メイヴとエイミーの関係性も尊かった。メイヴの生き方がEXITの兼近さんと少し重なって見えました。推しです。


2021年の1年間で、印象に残った映像作品は以上になります!長々とお付き合い頂いた方、ありがとうございます。

去年春から今年春までの1年間、コロナ禍で家でゆっくりする時間が増えて、色んな作品に出会えました。この時間は本当に自分を理解する為にも必要な時間だったなと思っています。来年も、良い作品に沢山出会えますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?