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140字小説

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140字以内で書く超短編。
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#小説家

【140字小説】未来のファンからの贈り物

現れた女性は、未来から来た僕の小説のファンだと言う。
しかし私は小説を書いたこともないし、書く気もない。
そう言うと女性は数冊の本を僕に渡した。
奥付には私の名前、写真、経歴が載っている。
握手をすると女性は本を置いて帰って行った。
とんだ幸運だ。
これを出版するだけで、私は小説家になれる。

【140字小説】トリック泥棒

「凄い想像力だ。小説家にでもなった方がいいんじゃないか」
追い詰められた男は大仰な身振りで言った。
言われるまでもなく私は小説家だ。
そして貴方のトリックは私が昨日落としたメモ帳のものだ。
大事な復讐に人のネタで挑むなよ。
使えるトリックが1つ減ったじゃないか。