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フグ田ナマガツオ
2023年4月23日 12:49
現れた女性は、未来から来た僕の小説のファンだと言う。しかし私は小説を書いたこともないし、書く気もない。そう言うと女性は数冊の本を僕に渡した。奥付には私の名前、写真、経歴が載っている。握手をすると女性は本を置いて帰って行った。とんだ幸運だ。これを出版するだけで、私は小説家になれる。
2023年3月23日 17:48
「凄い想像力だ。小説家にでもなった方がいいんじゃないか」追い詰められた男は大仰な身振りで言った。言われるまでもなく私は小説家だ。そして貴方のトリックは私が昨日落としたメモ帳のものだ。大事な復讐に人のネタで挑むなよ。使えるトリックが1つ減ったじゃないか。