あいみ

悩み抜くことが生きることだと思う

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君の隣に

深夜。街も君も寝静まった頃、 私は静かに夜のベランダに立ち、 電子タバコ片手に星を見上げる。 冷たい風が肌を撫で、 部屋で眠るあなたを想う。 私の心臓の音の方が大き…

あいみ
9日前

人生と鬱

薄暗い廊下。 なんとなくひんやりとした空気が 口腔でうずまき肺を冷やしていく。 切れかけの蛍光灯のような光が 時折一瞬だけ視界を闇に染めながら 廊下を照らしている。 …

あいみ
4週間前
1

話というのは内容によっては話すことによって余計な属性がついてしまう話がある。
たとえば理想の異性像を、付き合っている相手に話せばそれはハードルになってしまう可能性があるなど
だから私は誰かの全ての話を受け止めることは不可能だし
あなたはわたしの全ての話を受け止めることは不可能だ

あいみ
2か月前

配慮は求めるくせに遠慮はできない人が多すぎる

あいみ
3か月前
1

自分に嘘をつきすぎて私に嫌われたワタシ。あなたもそうなの?

あいみ
4か月前
1

直近で初めて読みました
とても好きな物語でした


呪いの解けた彼女は 1話 | 小野未練 #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/82574447

あいみ
4か月前
1

後悔しないように生きていくこととは
後悔しても苦しみを生まないような生き方ではなく
昔から目を逸らして生きていくことなんだって最近わかった

人生は楽になった

あいみ
6か月前
1

好きだと小さくでも伝えられ続けることで
私の些末な自己肯定感が
そこにあったのだと気づくものでした

あいみ
6か月前
2

インフルエンザになりました
心拍数130超えで
気が狂いそうなくらいには
辛い症状出ていましたので
みなさん
予防接種なり、まだ症状が軽いうちに
(とはいっても熱が出てから6〜8時間?後からでないと正しく診断はできないようですが)病院に行って薬をもらいましょう

あいみ
6か月前
1

ただの日

電車を待っている。 とは言ってもこれから旅行にいくだとか 何もかもが嫌になって当てのない旅に出るだとか そのようなドラマのある日ではなく ただ仕事へと向かうだけ …

あいみ
7か月前
1

弱くない人が
弱い人を守りながら笑い続けられるほど
強いとは限らない

あいみ
7か月前
1

怪異収集譚〜呪いの男①

――――ねぇ、知ってる?なんか昨日、急に抱きついてくる変態が出たらしいよ。  はじまりはそんな噂話からだった。 女子生徒が下校中に、中年男性に抱きつかれるという…

あいみ
8か月前
1

怪奇収集譚〜星のおじさん〜

「あ……ぁ……」 震える私の前に男はいた。 薄暗い無機質な部屋の中央に椅子に座った男が1人。 いや、正確には座らされていたというのが正しいだろう。 手足は枷がはめ…

あいみ
9か月前
3

思い出す。

どうして もう何年も昔のことで 誰がその場にいたのかも思い出せないような そんな昔の恥を 今になって思いだすのか もうそこから学べることもないのに ただ心が不快にな…

あいみ
10か月前
1

「今日7時に起きたさ」

あなたはそれで言葉を終えて笑みを浮かべている ーー嗚呼、つまらないひとだな ただ一言でわかる。 『意味がわからないのだ』 これが午前3時だとかならわかる。 基本的…

あいみ
10か月前

水風船

 目の前で弾けた。 それが転機でした。 私の目の前で弾けたそれの中身は 真っ赤なんかじゃなかったのです。 教科書もそう教えていたし、常識として 疑っていませんでした…

あいみ
11か月前
1

君の隣に

深夜。街も君も寝静まった頃、
私は静かに夜のベランダに立ち、
電子タバコ片手に星を見上げる。
冷たい風が肌を撫で、
部屋で眠るあなたを想う。

私の心臓の音の方が大きく聴こえそうなくらい
小さな音で流れる音楽は
きっと私への心遣いなんだよね。

優しい月明かりがあなたの寝顔を照らし、
その穏やかな表情に、私は微笑みを浮かべる。
夢の中に、私もいたらいいのに
きっとそんなことありえはしないけど。

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人生と鬱

薄暗い廊下。
なんとなくひんやりとした空気が
口腔でうずまき肺を冷やしていく。
切れかけの蛍光灯のような光が
時折一瞬だけ視界を闇に染めながら
廊下を照らしている。

前方も闇。
後方も漆黒。

後ろは振り返ることはできても
不思議と進むことはできなかった。

廊下だからまっすぐに思えるけど
目に見える部分が少なすぎて
ほんの少しずつ曲がっていたらそれを判断することはできないだろうし
そもそも終わ

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話というのは内容によっては話すことによって余計な属性がついてしまう話がある。
たとえば理想の異性像を、付き合っている相手に話せばそれはハードルになってしまう可能性があるなど
だから私は誰かの全ての話を受け止めることは不可能だし
あなたはわたしの全ての話を受け止めることは不可能だ

配慮は求めるくせに遠慮はできない人が多すぎる

自分に嘘をつきすぎて私に嫌われたワタシ。あなたもそうなの?

直近で初めて読みました
とても好きな物語でした


呪いの解けた彼女は 1話 | 小野未練 #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/82574447

後悔しないように生きていくこととは
後悔しても苦しみを生まないような生き方ではなく
昔から目を逸らして生きていくことなんだって最近わかった

人生は楽になった

好きだと小さくでも伝えられ続けることで
私の些末な自己肯定感が
そこにあったのだと気づくものでした

インフルエンザになりました
心拍数130超えで
気が狂いそうなくらいには
辛い症状出ていましたので
みなさん
予防接種なり、まだ症状が軽いうちに
(とはいっても熱が出てから6〜8時間?後からでないと正しく診断はできないようですが)病院に行って薬をもらいましょう

ただの日

電車を待っている。

とは言ってもこれから旅行にいくだとか
何もかもが嫌になって当てのない旅に出るだとか
そのようなドラマのある日ではなく
ただ仕事へと向かうだけ

今日のように雨降りの日は
普段よりも電車に乗り込む人が多い
未来の窮屈を想像してため息ひとつ。

そんな上がらない気持ちを
座席に座れた幸運で相殺する朝。
ごめんなさいね、ほんの少しの優越感。

昔から得意でない朝の辛さを慰めるように

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弱くない人が
弱い人を守りながら笑い続けられるほど
強いとは限らない

怪異収集譚〜呪いの男①

――――ねぇ、知ってる?なんか昨日、急に抱きついてくる変態が出たらしいよ。

 はじまりはそんな噂話からだった。
女子生徒が下校中に、中年男性に抱きつかれるという事件。
つまるところ変質者情報だった。

ホームルームでも担任教師から事件の話が行われた。
「変質者に注意し、できる限り集団で下校するように」
そんな定型文めいたアナウンスが行われる。

事件も数日経てば皆の記憶から消えていくはずだった。

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怪奇収集譚〜星のおじさん〜

「あ……ぁ……」

震える私の前に男はいた。
薄暗い無機質な部屋の中央に椅子に座った男が1人。

いや、正確には座らされていたというのが正しいだろう。
手足は枷がはめられていてそこから離れることができないようにされている。

「ひどく動揺しているね。おじさんにはそれは君にとって大切なものかと思ったのだけれど……違ったかな」

おじさんとそう自称した人物は笑った。
いや、人と言えるのだろうか。
私に

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思い出す。

どうして
もう何年も昔のことで
誰がその場にいたのかも思い出せないような
そんな昔の恥を

今になって思いだすのか

もうそこから学べることもないのに
ただ心が不快になるだけなのに

私はいまだに忘れることができないのだろう 

「今日7時に起きたさ」

あなたはそれで言葉を終えて笑みを浮かべている

ーー嗚呼、つまらないひとだな

ただ一言でわかる。
『意味がわからないのだ』

これが午前3時だとかならわかる。
基本的には異常事態である可能性があるのだから
心配してほしいとか
まぁ何があったのか聞いてほしいとか
そんな意図が感じられる。

だというのに7時ってなんだ。
9時〜17時の一般的な勤務の人であれば
毎日そのくらいに起きる人は数えきれない

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水風船

水風船

 目の前で弾けた。
それが転機でした。
私の目の前で弾けたそれの中身は
真っ赤なんかじゃなかったのです。
教科書もそう教えていたし、常識として
疑っていませんでした。

でも違ったのです。
私はこの世の中が一気に不思議に満ちていくような
感覚に、好奇心に、高揚していたのです。

それから私は取り憑かれたように
その彩りを味わいました。

通過列車にぶつかって弾けた彼は緑色
ドリルで目玉を抉った彼女

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