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ドラム缶(200Kg)の営業納品の反動から、無形財を扱う仕事へ…【前編】

人の変革、成長に関わる仕事(教育業界)で、約25年ほど経ちましたが、大学を出てすぐにこの業界に入ったのではありません。

ものすごく「重〜い」経験をした反動が、そうさせたと思っています。

では一体何をしていたのか、社会人1年目の時の苦悩や得た教訓、そこからどんな行動をとったかについて触れてみます。

実際、社会人として駆け出した途端に、夢も希望も朽ち果て、しばらく立て直しが大変でした💦

これから営業をやる人、営業で転職を考えている人、、
扱うモノ、商品にはくれぐれも気をつけましょう!!

ちょっと長めですが、手軽に読んでいただけるようにしてますので、どうかお付き合いくださいませ😁


最初の会社では、油を売っていた(笑)


本当です。あのドロドロした油を売っていました。もちろん、一目につかないところでも、「油を売って」いましたね(笑)。

ドロドロの油というのは、機械に使う油です。乗用車🚙やトラック🚚、建設現場の重機(ショベルカーやクレーン車)🚜などの潤滑油、潤滑剤です。

地元密着型の営業、いわゆるルート営業で、車で売り歩きます。会社から与えられた小さなワンボックスカーに、自社製品の油を積んで営業から納品、集金まで行います。商品サイズは数百グラムのチューブから、200kgのドラム缶まであります。

自動車修理工場、土木などの建材業、建機リース会社、ガソリンスタンドなどに訪問をして、油をガンガン売っていきます。

営業先には、気の荒そうな人、無口な人、不機嫌そうな人など、とっつきにくそうな怖い感じの人が多い…という印象でした。

「いやあ、まずい世界に来ちゃったなあ🤭」という最初のインパクトが、今でも鮮明です。

不機嫌そうな町の自動車修理工場の社長さん、従業員の皆さんに可愛いがられないと売上がたたない。。

大学を出て社会人経験がない私は、一番苦手なことをやらなくてはならないと感じていました。

そう、肝心な入社の動機ですが、大学時代にこの会社を知ったのがきっかけです。

オフロードバイクにハマっていました。メンテナンスも自分でやっていたため、この油の会社を知りました。

ツーリング(北海道一周等々)に行ったり、耐久レースに出たりと活発にやっていました。バイクが好きで好きでどうしようもなかったんです、、自由になれる感覚が良かったんですね。

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👆🏻こんな感じではしゃいでました、笑(耐久レース出場時の私)・・

趣味の延長線上で仕事を選んだので、好転すれば「好きなことで生きている」という状態になれますが、当時は暗転したので地獄でした(笑)。


笑えない営業、ひきつる笑顔


入社後は、確か1ヶ月くらいの研修期間がありました(もう25年も前なので期間が定かではなく…)。会社の近くのタコ部屋で、同期14、5人と寝食も共にします。

ひたすら営業トークマニュアルを覚え、そらんじて言えるようにする特訓でした。壁に向かって大声で話したり、鏡で名刺を渡す自分の顔を見たり、、講師や同僚とロールプレイしたり、、、とても窮屈な時間でした。

やっと出所(笑)して、自由の身になりました。そして現場配属後、まず上司、先輩と一緒に得意先を訪問をするのですが、困ったことが起きました。

コワモテの社長さんを見ると、こちらも緊張で顔がこわばってしまいます。上司からは「お前、もっとお客さんに笑え!!」って言われるんですが、もちろん、できるわけがありません(笑)。

第一、「笑え」って研修(いや特訓)の時に教えてもらっていないし…笑いたい気分じゃないのに、どうやって笑うんだ⁉️

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笑えなくて私の顔がますます硬直すると、さらに社長さんの顔が般若のようになりました。。

今思えば、、

町工場の社長さんやスタッフは、人見知りが多いので、こちらから微笑んであげれば、直ぐに互いの距離が詰められて、モノが売れやすくなる、、

ということを言いたかったんですね。

現場に配属後、半年くらい経ってからですかね、、
笑える話題を無理やり考えて、自嘲的にひきつって笑う感じでも、とにかく笑うことをしていくうちに、可愛がられるようになりました。

自らが変われば、周りが変わる!

修羅場で得たささやかな成功体験でした。


お客さんに拉致される?!


振り返ってみると、皆すごくいい人でした。とっつきにくそうな人が多い反面、一度ふところに入れば、あまり気を遣わなくてもいい関係になれるんですね。根が優しい人が多かった。

私:「社長さん、こんにちは!」「油売りに来ました(笑)」

社長さん:『おう、お茶でも飲んでいけ!』

私:「あっざーす!」「この前のテレビドラマ、つまらなかったっすねー」

社長さん:『そうだなあ、、お前の話も毎回つまらんけどなあ・・』

私:「わはっはっ!!!」

社長さん:「そうだ、倉庫みて足りないものあったら、入れとけや、、(発注の意味)」

私:「あっざーす!!」「また来まーす」


みたいなトークで売れちゃうんです。不思議でした。。

お客さんと仲良くなるというのは、どの商売にも共通することだと思います。ただし、度が過ぎるとこの手のやり方には限界がきます。

元暴走族の修理工場の社長さんがいました。同じような会話手法で可愛がってもらったのですが、いつも訪問すると、工場の近くにある彼の自室に招かれて夜24時、25時くらいまで武勇伝(決して賞賛できない内容・・)や、地元密着のビジネスの話を聞かされるのです。

森の中にあったので、帰りの車中がメチャクチャ怖くて、バックミラーが見れなかった・・・沼に落ちそうなこともありました(笑)。

ちなみに営業であれば、顧客のランク付けを行うと思います。重要度の高いAランクの顧客であれば、そのくらいは我慢できますが、このお客さんはそこまでではなかったのです。

気の弱かった私は当時、週2、3回の頻度でそこに行かなければならず、社長さんの話し自体は面白くも、ほぼ定期的に拉致されている感覚でした。お茶1、2杯で話を聴き、ひたすら「すごいですね」を連発する。。

さらに週末は、バーベキューに駆り出され、雑用をこなし、、あちら的には私は舎弟になったとみなしていたのかも知れません。

他の顧客への営業や、事務処理の時間は、その拉致から解放された時間で行うため、心身のバランスが崩れかけていました。

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今回はここまで。

お読みいただきありがとうございます、感謝🙏🏻

後編へ続く…


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