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りんご就農の記録

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りんご就農して考えたことなど
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2020年5月の記事一覧

りんご畑の護岸工事、いったんOK。水が常に流れるようになれば良いらしい。

ちまちまやっていた護岸工事。水路がとりあえず通ったので、よしとします。師匠からもOKいただきました! こっちが水の入り口。 こっちが出口。そんな感じです。 ハロー、クローバー。 途中停滞気味のところは改善の余地がありますが、ひとまずOKとします。これがちゃんとしていれば、木への負担も減るでしょう。よかったよかった。 「水の影響、かなりあるんだなぁ。」 そんな学びにつながりました。というのも、水が停滞気味の場所は全然木が大きくならないのです。しかも、葉もあまり出てい

花が残っているうちに花摘みやり切ろうと思ったけどできませんでした涙

目標としては5月いっぱいで花摘みをやり切ろうと思っていたのですが、無理でした…えーん。 こちらの記事で紹介したように、花を摘む摘花作業はやり方を少し緩くしながら進めていました。結構大変です。変えた方針通り、梯子に登って届くところを中心に「新梢(1年目の枝)」の「腋芽(えきが)」と呼ばれるところの処理をしていましたが、木によってはめちゃめちゃいっぱい花芽があって厳しく…7割くらいは処理できているので、6月も様子を見ながら頑張って作業をしたいと思います。この作業は今年だけでなく

水捌けの良くない土からりんごを守るために、護岸工事をちまちま進めてます

全体の1割くらい、雲がぷかぷか浮いている日。景色が最高すぎます。農作業の手を少し止め、飲み物を飲みながらぼーっと眺める。ほんの少しの風があるとさらに最高。カエルの声やいろんな種類の鳥の声も聞こえてきます。 カエルはっけーん。この柄の人、何匹か見かけています。兄弟かしら。 今このカエルがいるところ、田んぼのすぐ隣に作った水の通り道です。生き物が集まる場所になるといいな。 水の通り道、なかなか作るのが大変です。微妙に傾斜を調整しながら流れるようにしないとなりません。ホームセ

「うめ○かずお」、やっぱりありました。

花がびっしりついた不思議な形のりんごの枝。先日見つけた時は、気持ち悪くて「わー」って取ってしまいました。 でも師匠に、「せっかくだからつければいいね。」と言われまして…まあ自分でも悩んでいましたし、次見つけたら残そうと思い、花を摘みながら探していました。そしたら割とあっさり発見。やっぱりあるんですね。 見つけた瞬間はもう「ぞわぞわ」。これがどうなっていくのでしょう。ちょっと残していこうと思います。でもパッと見、受粉しているものが少ないような気もします。受粉しづらいんでしょ

りんごの花芽。たくさん付けば良いってものではないらしい。

5月中。ずっと花を摘み、そろそろ花もなくなり、いわゆる「摘果」に移行しつつあります。 それにしても、なかなか畑を一周できていません。早く全ての木に手を入れたい。それができていない要因はなんなのでしょう。そもそも私の技術レベルが低い。計画性がない。それを補うための時間も取れていない。りんごについての知識の浅い私が、パッと思い浮かぶことはそんなことばかりです。 師匠に教えていただき、木や畑そのものにどんな要因があるのか、ヒントをいただきました。 こちらの写真。真ん中の2本は

りんご畑は定期的な草刈りが必要。

りんご畑の大事な作業の一つに「草刈り」があります。めっちゃ草生えます。それをマリオカートみたいな草刈機でガンガン刈ります。 木の根元の方は、枝が低かったりするとぶつかって危ないので、残っていたりします。これは、皆さん刈り払い機などで丁寧に刈っているようです。私はまだ購入していないので、そのままにしてしまっています。 皆さんのやり方を見ていると、りんご畑の外側から内側へぐるぐると刈っていくのが通例のようです。これは師匠がやってくれました。ありがたやありがたや。早く自分の草刈

「枝腐らん」を見つけたら即ノコ入れる。

りんごの「腐らん病」に関する記事はいくつか書いていますが、大事なので思い出す度に何度も書こうと思います。 今日見つけたのは「枝腐らん」。すぐ切りました。師匠からの教えは守ります。見つけ次第除去。空気感染してしまうのをなるべく防ぎます。 今日見つけたのはこんな感じでした。ピントが合っていなくてすみません。こんな風に枝の色も変わってしまいますし、何より花も葉っぱもついていません。素人の私でも、この状態であればすぐにわかります。わかりにくいのもあるようなので、そういうのは徐々に

りんごが受粉したかどうか見分けるには。

りんごの受粉。マメコバチに手伝ってもらいました。さて、ちゃんと受粉しているのでしょうか。 師匠曰く、見分けるポイントは2点。 ①中心花のツルが太くなっているかどうか。 ②中心花がガク立ちしているかどうか。 大変シンプルですね。この2点を踏まえ、ざっと畑を回ってみます。 こちらはもうバッチリとのこと。中心花もキュッとガクを閉じ、良い実になっていくんじゃないでしょうか。 残念ながらこういうのもあります。中心花がありません。ぽろっと落ちてしまったんでしょう。こういうのは

ちょっとずつ、マメコバチが戻ってきているような…?

マメコバチ、少し前に畑から姿を消してしまっていました。体感的には全体の8割。原因は強風による「迷子」ではないかと。 エピソード的には可愛い。でも、そうは言っていられません。早くもっと増えて〜。 受粉している方をたまたまカメラに収めることができました。ああ、可愛い。津軽弁で言えば、「ぷんとしててかわいい。」といったところでしょうか。「ぷん」は「丸々としている様」のこと。赤ちゃんなどに対しても使われる言葉のようです。 まだまだ増えないようでしたら、何か策をこうじないといけま

マメコバチがいない…

マメコバチがいなくなりました。なぜ?とても寂しい気持ちになりました。 人を刺さない、可愛い強い見方。ぴゅんぴゅん飛んで、受粉の手伝いをしてくれていました。なのに、何故か姿が見えない。薬剤にやられた?もう戻ってこない?どうすればいいんだろう。不安でいっぱい。 師匠へヘルプメッセージを送りました。 私「マメコバチの姿が見えないんです。不安になっています。」 師匠「風強いと、飛ばされて、迷子になり、帰って来ないよ。」(文面ママ) え…なにそれ可愛い。原因がわかってよかった

ハロー、マメコバチ。りんごの受粉を手伝っておくれ

例えばりんごは、「ふじ」の雌しべに「ふじ」の花粉がついても受粉しません。別の品種の花粉によって受粉するようになっています。成った「ふじ」のりんごの種を植えても、「ふじ」には成りません。 そんなりんごの受粉の強い味方になるのが、「マメコバチ」です。小さく、ブンブン可愛い音を鳴らしながら飛ぶ彼ら。最近とてもとても可愛らしく見えてきました。 これはマメコバチの「巣」です。ホームセンターで販売されているものです。りんごの木箱に古いアシガヤ(巣筒)が入っています。見た目が至ってシン

りんごの摘花作業が意外と時間かかるので、方針を改めて決めた

りんごの花を摘んでいく作業。今シーズン、実がなったとしても美味しくならない枝がどうしてもあるので、そういうところの花を摘んでいきます。これをしっかりやることで木の体力が温存でき、来シーズン美味しい実がなるとのこと。 3日ほど花を摘む作業をやってみましたが、全然終わりません。丁寧にやると時間がかかりすぎます。若い木が多く、サイズとして大きくは無いのですが、1本あたり30分くらいかかってしまいます。一人でやると、朝から夕方まで(もちろん休憩はします)やって1日5本というペース。

りんご畑のおとなりが田んぼの時の注意点

いつものりんご畑。昔は田んぼだったんじゃないかなぁ。というのも、周り三方向は田んぼだし、土地は低め。きっとそうだな。 そのおかげで水が張られるこの時期はとてもきれいです。 ちょっと淀んでいるところもありますが。風でなびく水面を眺めながらりんごの作業をするのはなかなか気持ちの良いものです。 ただ、隣が田んぼで水が張られると、畑の一部に水が染み出してきたりもします。 ということで、用水路まで道を作りました。ひとまず対処療法です。水が留まったままになると、木にあまり良くない

「え?こんなに摘んでいいの?」とビクビクな、りんごの摘花作業

すごくびびってしまいます。きれいに咲いているりんごの花を、どんどんブチブチ取っていくんですから。 かわいいかわいいりんごのお花。見る分にはとてもかわいい。でも、咲きっぱなしにしておくわけにはいかないのです。悲しいことに。 というのも、りんごも花を咲かせるためにとても体力を使います。なのでそれを残したままに来年の花芽の形成に支障が出たり、木が疲れてしまったりします。そのため、今のうちに「実になっても美味しくならない」であろう花を摘んでいく必要があります。 ビフォー アフ