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りんごの花芽。たくさん付けば良いってものではないらしい。
5月中。ずっと花を摘み、そろそろ花もなくなり、いわゆる「摘果」に移行しつつあります。
それにしても、なかなか畑を一周できていません。早く全ての木に手を入れたい。それができていない要因はなんなのでしょう。そもそも私の技術レベルが低い。計画性がない。それを補うための時間も取れていない。りんごについての知識の浅い私が、パッと思い浮かぶことはそんなことばかりです。
師匠に教えていただき、木や畑そのものにどんな要因があるのか、ヒントをいただきました。
こちらの写真。真ん中の2本はほとんど花が付いていません。
一方、こんなもさもさの枝もあります。両方とも伸びて1年経つ「1年生」の枝です。何故こんなにも違いが出るのか。師匠曰く、シンプルなところで考えられるのは以下の2点です。
・木自体の「樹勢」が弱い
・畑の肥料が足りていない
2点に着目すると、たしかに花がワサワサ付いている木は、場所の条件が悪かったりします。水の流れが悪い場所に生えていて、他の木に比べてサイズも小さい。畑の隣が田んぼなのですが、その影響もあって水が溜まってしまう箇所があったりするのです。それにより、生育に差が出てしまっているんだと思います。
そして、なぜ「樹勢」が弱いと花が付きやすいのか。これは、「成長」と「生殖」の観点から説明ができます。若かったり、樹勢が強かったりする木は、自身の成長に栄養を使おうとします。一方、樹齢が高かったり、樹勢が弱かったりする木は、自身の種を残していこうとします。
畑にある木は、全て樹齢15年未満です。寿命が30〜40年にもなる木なので、まだまだ自身の成長にもっと栄養を使っていい頃のはずです。今できる対策としては、一刻もはやく、成らせないと決めた実を摘むこと。そして、追肥して土を元気にすること。やれることをやります。
師匠曰く、「冬の間の『剪定』作業でもっと状況は良くできる。」ということでした。花が付かない「成長」のための枝を、全体の3〜4割くらいになるように『剪定』でコントロールする。そうすれば、花や実を摘む作業も省力化できるということです。これを意図的に行うのが、大変難しいとのこと。この辺りのお話は、今シーズンが終わり、剪定の時期である3月ごろにまた書きたいと思います。
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