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後ろに振り返る と言っても…

題名をそのまま読み取ろうとすると、ネガティブな印象を持つ方が多いと思います。

でも、言い方を変えてみると、その印象も少し変わってくるかもしれません。


例 「過去を振り返った上で これからに生かす」

過去の出来事というのは、良い事たちとそうでない事たちの集合体だから、全部悪い事だったと決めつけるのは早いんじゃないかと思ったりする。

今の時代、何も考えずに良い事を引き寄せるのは難しい。僕は特にそう感じて生きてきました。

生きていくには何か行動する必要があって、その行動には必ず理由が付いてこないといけない。その理由を作るために、過去を思い出す必要は出てくると思う。


例 「視野を広げる」

何も前を向いたまま見渡せ と言っているわけではないはず。全ての視界は180度ではなく360度だ。見渡すのも一人で考えるのも自由なんだから、後ろだって思いっきり向いたっていい。

アメフト(正式名称…アメリカン・フットボール)と呼ばれるスポーツでは、クォーターバックという役割の選手がボールを持ち、後ろに下がってから投げる場面がよくあります。プロの試合でもそういう光景がたくさん出てきます。
(※ラグビーとはルールが全く違います。)

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フィールド全体に散らばる味方の位置やその様子を確認してから投げているのですが、ボールを奪おうとする相手方に視界をさえぎられてしまうこともあります。

そこでクォーターバックは、後ろに下がったり、場合によっては横移動もしたりして 目標が見える環境にしてから投げる工夫をしているんです。

逃げてばっかりじゃないんですよ。ちゃんと理由があって、瞬間的に判断して行動しているわけです。

それも、実際に良い結果が伴うと認められているから、若い世代にもこの方法が浸透していっているんです。おもしろい現象ですよね。

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例「後ろに気を配る」

これは様々な場面で役立ちそうな表現です。

例えば、乗り物を運転する時。前しか見ていないと、後ろから追い越そうとするものに気付かず、自らの原因で事故が起きた と客観的に判定されることもある、と教習所で口酸っぱく言われました。

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360度の状況を常に見ながら、自分がこれからやりたい行動を計画し、それが今できるかどうかを確かめた上で行動に移す。

こういうの、プロスポーツ選手のように瞬間的にできるわけではないからこそ、事前の準備は大事!ってわけ。

ドライブレコーダーを付けているならば、あとで自分の運転を客観的に見て改善点を明確に見つけることもできる。


それから、人間関係をあらわす言葉にもなりますね。「後ろ」を「後輩」に置き換えても良いでしょう。

仕事でも日常生活でも、自分の行いが、後ろの人たち and/or 後輩たちにどう影響するのか考えておいた方が良いとアドバイスされるはずです。(まさに今がそういう時期なんだと思いますが…。)



以上の例で、共通して言えることがあります。(太文字の部分を集中的に見ると浮かび上がるはずです。)


この世の中は「PDCAサイクル」で成り立っている、ということ。

「PLAN・DO・CHECK・ACT」それぞれの頭文字を使った言葉です。
(訳し方はたくさんあるので、ここには載せません。自分なりの解釈をして覚えておくと良いと思います。)

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ビジネス用語として使われてはいるんですが、学生さんにも教えておいた方が良いと思います。(すぐに翻訳して意味を理解しようとしてくれる世代ですから。)
行動に表れるまでには時間がかかるので、教えるのは早ければ早いほど良いですよ。


色々と自分なりの知識を並べてみましたが、どうでしょう?
言い方次第でその言葉の印象が変わる感覚、分かっていただけたら嬉しいです。

オーノ

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