マガジンのカバー画像

考えたこと 思ったこと

14
運営しているクリエイター

記事一覧

わだちたち

1本に、1つに出来ないのかと、ずっと思ってきた。

点を線にするとか、一貫性を持たせるとか、戻るべき場所を持つとか、そういうことなのか。バラバラな自分を、たくさんの自分を、うつろう自分を、浮かんでは消えていくアイデアや感情を、時系列なのか、フォルダなのか、タグなのかでひとまとめにしたいと思ってきたし、きている。

いくらやろうとしても日記が続かないとか、おろしたてのノートに少しだけ何かを書いてほっ

もっとみる

読書の時間 生きる時間

Bluetoothイヤフォンを使って人と電話をしながら最寄り駅前まで歩いた。駅に着きそうだったけれど話が終わらないので仕方なく少し立ち止まって路面に本棚を並べる古本屋を覗いて本を手に取った。
「死刑のための殺人ー土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録ー」(新潮社)だ。
ハードカバーで150円。小銭を払って何気なく読み始めたらこれが面白い。どんどん読んでしまう。

元々ノンフィクションが好きだ。これについ

もっとみる
「風の谷のナウシカ」と呆然と生きることについて

「風の谷のナウシカ」と呆然と生きることについて

「風の谷のナウシカ」を映画館で観た。1984年ぶり?って何年ぶりだ。練馬文化センターで観たのかな。というかもう俺はそんなに長いこと生きてきたのか参ったな。

当時巨神兵が怖すぎたのをよく覚えている。最後に腐って崩れる方じゃなくて、言い伝えの中に出てくる「火の七日間」で並んで光の槍みたいなものを持って行進してくる姿が怖すぎた。なんてものを見せるのか、と憤りと怒りと恐れが一緒くたになって記憶に残ったけ

もっとみる

積ん読は続くよどこまでも、じゃないんだけど、本読んで出てきた次に読みたい本を、古本でもポチッと気軽にフットワーク買えるくらいは稼げていることは誇りに思える。本を読みたい気持ちと時間とそのためのお金はやっぱり重要。

ナウシカともののけと千尋とゲド。ゲドは観ない。千尋って呼び捨てしてる自分にハッとする。ナウシカは大丈夫。観れるかな。観るならナウシカともののけ。

在宅勤務の何がいいって、これまでほぼ目にすることができなかった平日昼間の猫の生態を見られるのが最高

ピンとくるものをじっと見る

ピンとくるものをじっと見る

迷うとき、自信がない時、心許ないとき。気持ちは川に流されている。濁流かゆるやかなのか、雨なのか晴れなのか、暑いのか寒いのかは状況次第だけど、いずれにしても川に流されてる私。を見ている私を見ている。

立ち止まりたい。視点を固定したい。確かなものが欲しい。流されないように。そう思う時に頼りになるのはピンと来るものだ。「これだ」まで行かなくても「あれ?これかも」でも良い。前進とか上達なんて大それたこと

もっとみる
控えめに言って遭難中

控えめに言って遭難中

最近思うこと。もうね、いろいろ訳がわからないです。身も蓋もないのですが。

全部コロナのせいだと言えば1秒で終わっちゃうんだけど、全然そんなことない。40代前半という年齢、なんとなく人生折り返した気持ちがすること(というか気分的には一気に終盤な気もする)、転職したこと、体力とか見た目とか気力とか寝ないと無理とか、もういろいろ。

そこに加えて、コロナが来た。ドーンと一時停止ボタンが押されて、暮らし

もっとみる
コロナが近所にやってきた

コロナが近所にやってきた

と書き出すと、「身近で陽性患者が出たのか」と思われるかもしれないがそうではない。いや、いるかもしれないけど、今はまだ何も明らかにはなっていない。

ここでいう「近所にやってきた」は、世界の、日常の、生活の、毎日の中に空気のようにいついてしまった宇宙人のようなコロナについての話だ。

日本が封じ込めに成功したかどうかはまだ断定的な言い方は出来ないけれど、少なくとも3.4.5月の日本はコロナに立ち向か

もっとみる
目標設定に関するメモ

目標設定に関するメモ

為末大さんのパフォーマンス理論より。
為末さんの文章、論理的かつわかりやすくて好き。

「戦略が破綻していることにチームが慣れていくと、本当のことよりも信じたいことを重要視していくので、都合の悪い情報を敬遠し始める。そして、情報収集も、本質的な議論も行われなくなっていく。私は日本的根性論とは、この願望と現実が混ざってしまい、ふわっとした聴き心地のいい議論と最後は気持ちと精神で濁す文化のことだと思っ

もっとみる

よくわからないものを観て

よくわからないものを観て、というか
とてつもなくつまらない芝居を観てしまい
あまりの動揺に一人酒を飲みに吉祥寺いせやに来てしまった。

昨日は絶賛されている映画を、大変大きな期待を持って観に行き、これまた「そんな傑作か?これは」と動揺してしまっている。

人が絶賛したり、命を燃やしながら作っている(燃やさずに作るものはもちろんあるはずだけど、きっと今日の芝居だって片手間にはできないはずで沢山のスタ

もっとみる
いちごミルクを食べながら

いちごミルクを食べながら

何十年かぶりに、朝食にいちごミルクを食べた。

安売りのいちごが2パックあって、そのうちの1パックをそのまま食べるかというところ、ふと「いちごミルク」の存在を思い出したのだ。もう1パックあるし、1パックは潰していちごミルクでも良いのではないかと思ってそうしてみた。なんて美味しい食べものなんだろ。うま。

記憶がたぐられて、実家にあった、いちごをつぶす時に使う突起のついたスプーンを思い出す。あれはい

もっとみる
付箋を貼ること

付箋を貼ること

たぶんAmazonで随分前に「あなたへのオススメ」に出てきた、清志郎の本が突然届いた。「あなたですよね、予約したの。約束通りきました」みたいな顔でポストに入っていた薄い茶色の見慣れた封筒から出てきたこの書籍は、なんとなく思いがけないプレゼントのように思えた(自分で買ったの忘れてただけ)。

「使ってはいけない言葉」(百万年書房→いい名前だね)という本。

生前の清志郎の言葉を、歌詞とかインタビュー

もっとみる