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ボイトレ講座100note(2016~2017)

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ボイストレーニングについて書きます。 内容は ・発声法(アッポッジョ、声の闘争など) ・練習方法 ・参考動画紹介 …などです。 よろしくお願いします!
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2017年1月の記事一覧

「叫んではいけない」「力を入れてはいけない」「喉を閉じてはいけない」などは合唱の発声指導でよく見かけます。しかしこれらは声を鍛えて自由にするための過程では特に大切な方法です。きれいな歌唱はきれいな声の練習だけでは実現しません。いろいろな声でいろいろな鍛え方をする必要があります。

(続き)発声は西洋音楽と民族音楽を吸収しながら研究すると良いです。自然に帰って叫んだり遠吠えを上げたり、風や波の音を再現しながら発声練習をすると良いです。
「声が良ければそれで充分」という私の考えは、言葉や西洋文明から得ている不自由さを取り除く必要があるという考えからきています。

(続き)民族音楽のように世界中にあります。ボイトレを西洋音楽的歌唱の準備として考えると五線や平均律にこだわってしまい声の自由さを失う可能性があります。あるいは制限があるから声を響かせるメソッドが成立するので制限は有効な場合も多いですが。発声は…(続く)

声が良ければそれで充分だと考えています。声が良いとは声が自由ということです。高さや大きさや通り具合とかの自由さのことです。声が良いだけでは不十分で歌の表現が大切という意見は多いですが、歌詞の無い母音のみの歌唱や動物や風の音などの自然界の音の模倣的歌唱は民族音楽のように…(続く)

自分では間違っていると感じられる声もどんどん出して練習すると良い。声の発達段階によって出すべき声は常に変化するので、いろんな声で喉を鍛える必要がある。目標とする声のイメージで練習するといつまでも目標にたどりつけない。

歌詞に心を込めると発声的には崩れる場合が多いと思う。歌詞に深入りすることは歌を充分歌えるようになってからが安全。歌詞の雰囲気に流されて声そのものが薄くなったり暗くなったりして、いざという時にブレると思う。

歌詞をはっきり歌うことは、その度に声が崩れるタイミングを作っているように思う。一つの母音で歌ったり、歌詞から母音のみを取り出して歌うことは大切。歌詞をはっきりさせようとすると口の開きが過剰になってしまい、声圧の制御が不能になり声道は混乱すると思う。

姿勢や呼吸の筋肉は単一ではなく連携で考えると良いです。足の筋肉が腰や背中を支えているので、呼吸を深く安定させたい場合は足の筋肉から意識することが大切です。

ボイトレは歌や音楽のためとか思い込むと上達が遅れる。ボイトレは筋トレみたいに行うと良い。喉頭筋群や呼吸筋をバランス良く鍛えて、赤ちゃんのころの叫びを取り戻すことが大切。ボイトレに対して芸術的な価値観を持つと空回りする。ボイトレは声に関する筋肉を使える状態にする筋トレと言える。

(続き)中音域は腹部の横と背中側の筋肉を外側にやや押し広げると良い。このときに腹部や背中を脱力させてしまうと、圧力が逃げてしまう。中音域はこの状態でも歌えてしまうが、この状態の先に高音は無い。高音域が出るかは中音域の出し方で決まってくる。中音域が”出る”ではなく”出し方”が大切。

(続き)ラとかシから息で逃がそうという気持ちになったらそこは我慢した方がいい。我慢した結果同じ音の延長線を感じられるといい。中音域(パッサッジョ)から腹部の圧力を増やす必要がある。このときに腹部の前側で圧力を感じると、腹部と胸郭の開きを制限してしまうので良くない。中音域…(続く)

高い声を出そうとすると最高音の一音手前で無難にまとめようとか喉の負担に配慮して出すことをやめようという気持ちになる。ここを我慢することが高音の音域を広げるコツだと思う。ただ、高音を出すためには中音域でそれぞれの音にふさわしい変化が必要。ラとかシから息で逃がそうという…(続く)