#24 地方公務員の光と民間企業の影~年間休日~
皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
複業社労士地方公務員のNAKASHIMAです。今回は、「地方公務員の光と民間企業の影~年間休日~」についてわたくしの偏見ありきの記事です。
はじめに
私は、2023年に転職活動をしましたが、結果的に、公務員を辞めるのを辞めました。今回は、なぜ公務員を辞めるのを辞めるに至ったのかを公務員の優れた面「光」、民間企業の劣る部分「影」として、「公務員を辞めたい」「公務員はくそだ」と思っていてキャリアの岐路を迎えている方に、「公務員」の良さというか、良い面を伝えられればと思います。
前回の記事もご覧ください
公務員も民間企業も関係ねえよ
公務員はくそだ~
公務員をやめたい~
と言っているあなた!
公務員と民間企業の光と影を語る前に、言っておきます。
そう
人間関係
で悩んでいる方。それ公務員でも公務員でなくても、民間企業でも民間企業でなくても共通の問題だと思います。
なぜなら、公務員だろうが民間企業だろうがそこにいる「人」は同じ「ヒト」だから。
どこにいっても、人がヒトである以上。人間関係に関する悩みはなくなりません。
公務員の光、民間企業の影 「年間休日」
公務員の光
転職活動をしたことがある方、転職活動まではいかなくとも、企業分析はしたことがあるかた。まず確認するポイントってありませんか?
それが、「年間休日」ではないでしょうか?
公務員の場合、年間休日は約120日+夏季休暇5日の125日くらいだと言われています。
・土日 105日
・祝休日 15日
・夏季休暇 5日
・ 計 125日
という内訳で、これに年次有給休暇20日が加わってきます。
その他、子の看護休暇や病気休暇などのその他の休暇もすべて有給で保障されているため、125日+有給休暇20日+その他の休暇5日~10日くらいとることも十分ありうる話なので、結果的に年間150日くらいの休日となる年もあり得ます。
私自身、昨年は、有給消化率は90%を超えていましたし、子の看護休暇、災害休暇などの休暇で140以上の休暇はあったと思います。
民間企業の影
公務員は大都会である東京都の職員だろうが地方の田舎の自治体の職員でも基本的に福利厚生面は変わらないです。年次有給休暇が取りやすい、取りにくいっていうのはあるかも思いますが。
しかし、民間企業はどうでしょうか?
年間125日+有給休暇+αという公務員の水準を超える企業は必ずあります、が、そういったホワイト企業は多くはありませんし、あったとしても、転職するのは難易度が高くなってしまいます。
大都市圏であれば、大企業が多く、ホワイト企業も一定数存在しますが、地方ではそうもいきません。なかなかそんな企業を探すだけでも大変です。
結局、地方公務員にとって、地方公務員こそ、最強のホワイト企業!となるのです。
ちなみに私が転職活動をしていた時は、転職の軸である社労士を活かせる人事労務職、そして「年間休日」がある程度ある企業という検索方法はやっぱりしていましたし、「あ、この企業いいな・・」と思えるようなところでも年間休日が「105日」というのを見て、「うーん・・微妙・・」となってしまいました。
実際に、スカウトメールを受けて、面接を受けた企業では「年間110日」というところでした。面接官に、「年間110日はかなり厳しいと思いますが大丈夫ですか」とも聞かれたこともあります。
年間110日の実際
【パターン①】
このパターン。土日は休みで完全週休二日制は確保できるけど祝日の休みはありません。
結構きつくないですか?
おそらく、いや間違いなく、確実にすべての公務員の皆さんは、6月はきついと思っているはず。なぜなら6月は祝日がなく3連休がないから。(おまけに議会まであるし・・)そして、すべての公務員の皆さんは、3連休を目標にして、日々の業務に取り組んでいるはずです。ソースは自分とその周りの同僚だけですが、間違いなく、3連休前は仕事を張り切ります。
3連休って何がいいって、3日連続休めるというだけでなく、5日間の平日の業務を1日減らすこともできる。これも大きい。月曜日が休みの場合は、3連休明けは、火曜日スタート。毎週訪れる「絶望の月曜日」を回避した状態から一週間が始まるのです。
でかくね?
【パターン②】
このパターンも民間企業ではよくあるパターンだと思います。公務員の聖域ともいえる「完全週休二日制」が崩壊したパターンです。企業によっていろんなパターンがあるかと思いますが、月に数回土曜日出勤があり、当然その週は日曜日1日のみ。
きつくね?
地方公務員の皆さんは言うでしょう。
イベント等で、土日祝日関係なく、出勤しとるわ!!
公務員をなめるな~!!
と。
ですが、公務員の場合、最強の福利厚生なので、基本的に土日祝日に勤務の場合、時間外手当(超過勤務手当)もしくは、振替休日がもらえます。そういう仕組みになっています。
つまり、きちんと休日出勤の対価として「お金」「休み」がもらえます。
しかし、110日休みの場合は違います。いくら土曜日に出勤しても、「お金」「休み」は変わりません。
土曜日に出勤して当たり前だからです。
きつくね?
【民間企業の平均:107日】
厚労省の令和4年就労条件総合調査によると、民間企業の平均年間休日は「107日」とのこと。
やはり、最強で最高の年間休日を経験してしまった公務員の皆さんにとって、民間企業の年間休日は現実的にかなり厳しいものとみておいた方がよさそうです。
もちろん、「平均」なので、107日より年間休日が多い企業も多くあると思いますし、ホワイト企業のラインとされている「120日」超える企業も、これもまた多くあると思います。そして、公務員級の「125日」級の企業もまたあるかと思います。
しかし、だからこそ
公務員でよくね?
と思いませんか?巷でいう優良ホワイト企業、それを超える超優良ホワイト企業級の年間休日125日。それが公務員なのです。
ちなみに公務員を超えるホワイト企業について。
「そこに転職すればいいやん」
と思われるかたもいるかと思いますが、(一般的な話として)
そんな優良企業に転職できねえよ。
と言っておきます。そりゃあそうです。民間企業で年間休日が120日~125日を超えるホワイト企業は必然的に、競争倍率も高くなりがち。公務員からの転職の難易度は簡単ではないです。
もちろん優秀な公務員の方は、競争率の高い優良企業への転職を成功させている方もいらっしゃると思いますが・・
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は「年間休日」をテーマに公務員の光と民間企業の影ということで記事にしてみました。
年間休日だけで考えると、公務員のホワイトさが際立っているのではないでしょうか?
仮に公務員の皆さんの中に「休み」に関する不満があって転職を考えている人。もしくは、転職先の条件の一つに「休み」を気にして企業検索をしている方。
まず自分自身の「公務員」がどれだけホワイトで恵まれているのかを知ることが大事なのではないでしょうか?
もちろん、「年間休日」だけで「公務員を辞める」ことや「転職先を決める」ことはないかもしれません。
しかし、だからこそ、今一度「自分の大事にしていること」を見つめなおすことが必要なのではないでしょうか?
~これは私自身、公務員を辞めるための転職活動を全力でした結果です~
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