2019年 86冊目『ビッグデータ探偵団』
ヤフーのCSOというか最近では『シンニホン』で日本を良い方向に導こうとしている安宅 和人さんの本です。
ヤフービッグデータレポートチーム、数々のユニークなレポートを出されているのでご存知かもしれません。
私が知っている有名なレポートは
驚異の的中率の国政選挙の結果予測。
日本の都市間比較:東京だけ別の都市だというレポートなどです
・例えば、東京都民は、情報への敏感さ(バズワードを検索する割合)、自動車を保有せずに電車・タクシーを使う割合など、全く別の動向を示しています。
この本では、これ以外にも多数のレポートとそれを作ったメンバーがどのように仮説検証をしてモデルを作って来たのかというバックストーリが載っています。
結果、味気なく感じる人が多いかもしれないデータが身近に感じられます。
メンバーのあだ名が秀逸で「キラキラデータママ」と名付けられた女性が、ママが子供を産んだ前後何日目に何をするのかを類推します。
読みやすくする工夫が随所にあります。
このレポートによると
102日目にはモデルへの応募をしたくなるようです(笑)
3か月目の赤ちゃん、可愛いですもんね。
何よりもビッグデータを作るには、彼ら/彼女らといった人間が必要であること。
感性やセンスや経験や努力が大事なことが貫かれていて嬉しくなります。
人があってのビッグデータだという事です。
私が今回、凄いなって思ったのは
混雑予想です。
ある場所が、今後混雑しそうなのかというのをヤフーのデータから類推できるのです。
そのロジックが秀逸でした。
言われてみると、なるほどなって話ですが、凄いなって思いました。
これだけでも一読の価値があります。
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