61歳パパの子育て。息子とサワガニ救出大作戦!?
全国各地で今年一番の暑さが予想され、横浜でも初の真夏日30℃が予想されていた5月18日(木)の朝、息子を保育園に送ろうとしてアパートの1Fエントランスに降りると目が点!
「なんで!?」
大きなサワガニがいた。ちょっと触っても動かない。
死んでると思った。
保育園から戻ると、サワガニがいない。
「あれっ!生きてたのか!?」
集合ポスト下のゴミ箱をどけると、サワガニがハサミを上げて威嚇した。
俺の中の少年がムクムクと起き上がって来た。
このままほっとけない。
日本在来種のメダカとミナミヌマエビを今月飼い始めたばかりで、今度は在来種のサワガニ・・・
一時的に保護して息子と飼うことにした。
note公式マガジン「#国内地域 記事まとめ」に掲載されたnote記事「61歳パパの子育て。親子でメダカにハマる!?」
すると、意外にもサワガニに夢中になったのは妻だった。
サワガニは、ご飯粒でも何でも食べる雑食なはずだが、ご飯粒にもパンにも見向きもしない。しらす干しをあげると、ようやく食べた。ミナミヌマエビが産卵後、死んでしまったので与えるとエビも食べた。刻み海苔も美味しそうに食べた。今のところ、我が家のカニは刻み海苔が一番好きみたいだ。
黒メダカもヒメダカももらった翌日から産卵しホテイ草に卵を産みつけたので別のバケツに移しベランダに置いた。親メダカが卵を食べてしまうと知ったからだ。ある朝、一番小さなヒメダカが卵を抱えて泳ぐ姿に感動した。
ミナミヌマエビは一匹だけ卵を抱えていたので、別の小さな容器に入れていた。数日後、たくさんの稚エビが生まれた。
繁殖させるつもりはなかったが、もう少し大きくなったらメダカと混泳させるつもりだ。
自分をメダカと思っているかのようにメダカと一緒に勢いよく泳ぐ小さなミナミヌマエビが家族のお気に入りだ。息子も「かわいい~」とミナミヌマエビを眺めていることが多い。
ホテイ草にメダカの卵がついていたバケツを覗くと「針子」と呼ばれる稚魚がたくさん泳いでいた。ここ最近の暖かさで孵化していたのだ。
「ふうま、見てごらん!」
それを息子と覗き込むと、
「パパ、小っちゃいねぇ~いーーぱい、いるね」
メダカもミナミヌマエビも、ある程度大きくなったら、息子の通う保育園に持って行こうと思う。先生に話すと「是非!」。
保育園ではメダカを2匹2年飼っているが卵を抱えたのを見たことがないと言う。両方雄なのかもしれない。
国産無農薬のニューラージパールグラスやアナカリスなど水草の成長も思ったより早い。毎日すくすくと育っていた。
次いでベランダや室内の観葉植物やハーブの鉢を替えて土を入れ替えた。すると、成長の勢いが増した。
窮屈そうにしていたローズマリーも大きな鉢に移すと翌日には元気そうに枝を広げていた。どんどん料理に使っていきたい。
自分の好きなもので自分の周りを満たし、ベランダ、リビングルーム、水槽を自分流にデザインした。オリジナルのアート作品にすること、育てる楽しみを味わっている。ベランダの枯れた鉢や雑草が生え散らかっていたのを整理整頓すると、気分がスッキリした。自分の機嫌は自分で取ると創作意欲が増すように感じている。
小さな生命の誕生や植物の成長を見た直後だったから、カニの保護に繋がったのだと思う。小さなチャレンジや努力が、確実に日々の気分を上げている。
「窮屈な水槽よりも自然に帰そうね!」妻が言った。
サワガニは冬眠するので、どこかサワガニが生息する清流に放そうと思っている。
週末はいつも「動物園や水族館に行きたい!」という息子。保育園では、ダンゴ虫を見つけるため、女の子の友達とダンゴ虫デートをするほど生き物が好きな息子。
小さな命を大切にしている両親の姿を見て、何かを感じてくれるだろうか・・・
「小さいけど、大きな世界!」、親子共々、新たな世界を知り、世界が広がった。ミナミヌマエビがたくさんの生命を残して死んだ後、それをサワガニが食べる食物連鎖と命の循環を知った息子、きっと何かを感じてくれてるはずだ。
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