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「言葉化できる」が何より大事な理由。

皆さん、こんにちは。中村保晴です。
明日は「こどもの日」ですね。ウチにも5歳の双子男子がいますので5月5日は特別です。コロナで出掛けられないけど、一緒にたくさん遊びたいと思っています。

さて、今日は「言葉化」について書こうと思います。
私はブランディング&マーケティングのコンサルタントをしていて、この「言葉化」には特別な思いを持っています。
そして、この「言葉化」そのものが顧客の企画を考えるときに時間をかけて集中して取り組む「はじまり」としているのです。

例えば、あるプロジェクトで何か良いアイデア(企画)が閃いたとします。そこからそのアイデアをコンセプトへ変換する「コンセプトメイク」という作業をするのですが、そのコンセプトメイクが言わば「言葉化する」という作業です。つまり、アイデアは「言葉化」されてはじめて「コンセプト」となるわけです。

"ひらめき"は顧客や社内の人に「伝わって」はじめて生きたものになります。言葉にして伝えられなければ、それは意味を発揮しません。自己満足の範疇から抜け出せないからです。
つまり、この「言葉化」の目的は「言葉にする」ことではなく「伝わる」ということなのです。

では言葉ではなく「身振り手振り」ででも伝わればいいんでしょ。と思う人もいるでしょう。その答えは「はい、そうです」ですね。そうです。伝わればいいんです。
でもそればプライベートのコミュニケーションの場合だけ。ビジネスにおいて身振り手振りは意味がありません。なぜかというと、ビジネスにおけるコンセプトとは、そのビジネスの「意味そのもの」だからです。


その会社が、
その商品が、
そのサービスが、
その”人”が、

そこに存在している意味。それがコンセプトです。
そんな本質的な部分を伝えるのに、毎回身振り手振りでは浸透しません。
何よりも共感してもらえない。
「共感」は「言葉によって共有」された次にくる重要な要素です。
結局、共感していただくために「言葉化」すると言っても過言ではないでしょう。


「あの会社、なんかいいよね」
「考え方もいいよね」
「私、なんかあの会社 好きだな」


新しいコンセプトは、新しい言葉から生まれます。
それを伝えようとするエネルギーが人の心を動かします。
そしてその結果、まさに「企業ブランド」がつくられるのです。



かの リッツ・カールトンホテルは「もうひとつの我が家」という「言葉」でコンセプトをつくり、そこで働く従業員のコンセプトを「私たちは、紳士淑女をもてなす紳士淑女である」という言葉で表現しました。

お客様は紳士淑女。そのお客様をおもてなしするスタッフもまた紳士淑女であれ。

その言葉でそこで働くスタッフのステイタスを高め、そして個の力を最大化し、最高レベルのホテルチェーンになっていったのです。


スターバックスコーヒーは、
家庭にも職場にもない、安らぎの場を提供しよう」というコンセプト。
この言葉の共感性の強さはもうお感じでしょう。


発想を言葉にできる。
アイデアを言葉化できる。

言葉ってすごい。
言葉って魅力的。
そして言葉は、
人の心を結びつける力があるのです。



それでは今日はこのへんで。
ではまた。



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