見出し画像

形式から逃れる

窓を見ると部屋がわかる。道路から見た時の外観の窓の位置、大きさ、形で建築のプランは大体わかる。別に決まり事がある訳でもなく、窓の位置、大きさ、形を先に決めてからプランを考える訳でもないが、この部屋にはこのくらいの窓という暗黙の了解みたいなものは存在しており、それに沿う設計者がほとんどだから、見る人が見ればわかってしまう。

外観の窓でプランがわかることが良いのか悪いのかは別として、窓とプランが対になっており、そこに明快なわかりやすさがあることは良いことだとされている。混乱がないからで、人は周りの環境をいちいち個別に判断していたら、脳の容量がすぐにパンクしてしまうので、型式で物事を把握することは多分にあるだろう。

画像1

形式で把握すること自体は日常生活の中にもたくさんあり、そのおかげで人の脳は大事なことだけに集中できる。しかし、形式把握はどうでもよい扱いにも通じることであり、詳細に把握することを省いているのであり、そこから享受できることは何もない。

然らば、何か影響を与えたいと考えるならば、形式で把握されないような、形式から逃れる工夫が必要になる。

#当社は東京・世田谷の工務店です

日常を豊かにする住宅に関心ある方は下記リンクのHPを見てみて下さい。

<関連記事>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?