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大学生活全てをかけて働いた営業組織を卒業した話

初めまして。中本と申します。
3/18日をもちまして
大学を卒業するという事もあり、大学生活全てといっても過言ではないほど熱中して働いた、学生500名で構成された営業組織を卒業しました。

組織全体を統括する仕事や、新支店の立ち上げ責任者、営業推進事業部長、新人育成事業部長など4年間で多彩なキャリアを経験させていただきました。

長くなるとは思いますが、私がその組織で学んだことをnoteにまとめてみようと思います。
拙い文章ですが、最後まで目を通していただければ幸いです。
友人に事前に読んでもらいましたが7-8分程度で読み終わるそうです(笑)

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具体的な話をする前にざっくりと4年間を振り返ると、多くの人に支えられ、最高の大学生活を送ることができました。
私のような人間を育ててくれた先輩、同僚、社員の方々、共に働いてくれた仲間には感謝してもし切れないです。
最高に暖かい組織でした。
皆さんのおかげで幸せな大学生活でした。ありがとうございました。

では、早速内容に入っていこうと思います。

この会社に入社した経緯

結論から言うとコンプレックスを解消し、自信をつけたかった。という理由です。
昔から運動、勉強など人並み以下だった私は、クラスの中心でいる同級生、学年のカリスマ的存在の部活のキャプテンなどを見て、自分とは違う星に生まれた人たちだと思っており、羨ましさと同時に、自分にコンプレックスを持っていました。

また、高校生活は地元の狭いコミュニティーに依存して過ごしていたのでサークルに入る事にも抵抗があり、友達の数も人並以下、勉強も人並以下、といった取り柄のない大学生でした。

ですが、唯一「俺、もしかして得意なんじゃないか?」と思えたのが仕事でした。
某回転寿司チェーンで高校部活引退後から働いていたのですが、責任感だけは強かった事もあり、人から見ると「たかがアルバイト」でしたが、日々の業務をめっちゃノートで振り返ったりしてました(笑)

定性的な部分が強かった事もあり、そのアルバイトでは従業員70名ほどの中で2名しかいなかった「統括」という役職を任せていただきました。
そこで、「もしかしたら仕事は得意かもしれない!アルバイト以外の、クリエイティビティーの高い仕事でここを伸ばしたら、自分の中で自信を持つことができるかも!」と、考えていたタイミングで、たまたま友人の知り合いと話す機会があり、その方からお誘い頂いたのが入社のきっかけでした。


結果を先にお伝えしておくと、入社当初の「自信をつける」という目的は達成できたと思います。挫折を乗り越え成長を感じる度に目的のアップデートを繰り返したためです。まだまだ未熟ではありますが、「どうせやってもできない」と失敗を避けていた自分から、「とりあえず俺ならやり抜けばなんとかなる」と行動できる自分に変われたことは大きな財産だと思っています。

この会社での経験で得たもの(スキル)

営業スキル、マネジメントスキル、リーダーシップ、事業推進能力、課題解決スキル、プレゼンスキル、マルチタスクスキル…等、

言い出したらキリがないくらいのスキルは学べたのですが、もっとも学んでよかったと思っているスキル3つをこの記事では書こうと思います、それでなくても長くなりそうなので(笑)

営業スキル(交渉スキル)
リーダーシップ
課題解決スキル

この3つについて書きます。

<営業スキル>

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というより「交渉スキル」といった方が妥当かもしれないです。というのも私は現場で営業をしていた期間が6ヶ月だけで、ほとんどの期間を何かしらの部署の責任者をしていましたので(笑)
部署間の調整や個人最適をすり合わせる仕事が多かったです。


最初めちゃくちゃこれが苦手で、責任者であるにもかかわらず私が一番個人最適人間だったかもしれないです。反省しています(笑)
ただ、それでは事業全体がうまく回るわけもなく、たくさんの挫折をしたのですが、
その中で学んだのが交渉スキルでした。

交渉スキルはざっくり表すと「自分の譲れない事と、相手の譲れない事を整理してお互いにとって譲れないものを捨てないでいい最適案を提案する事」です。
どうやったら自分の部署も守りつつ相手の部署にも利益を与えれるかを毎日懸命に考えていました。

この交渉スキルは営業の本質もついていると思います。この交渉術を心がけるようになってから、明らかに営業現役時代よりも新人の案件同行でクロージングを代行する時など、お客様に契約していただけることが多かったです。


<リーダーシップ>

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「リーダーシップとは何なのか」リーダー関連の自己啓発本を読むとさまざまな定義がされていますが、私は「誰もしたくない決断し、実行し切る力」がリーダーシップであるとこの仕事を通して感じました。


例えば、大学生がキャンパス内で5-6名で集まって食堂に行くのか外にご飯を食べに行くのか誰も決断できずにフリーズしてる場面とか見たことないですか?(笑)
本来なら一番混む昼時に5名や6名で固まって昼食なんて無理なんで、「3.3に別れて外と学食に行こうか」と決断する役割がいるんですけど、誰もそんな決断の責任を取りたがらないんですよね(笑)


かなりビジネスとかけ離れた事で例えましたが、ビジネスにおいてもリーダーに求められることは同じであるように考えています。


チームに、もしくは組織に身を置くならこういう決断の場面は率先して前に出てみてはどうでしょうか。
きっと周りはあなたを重宝し、信頼を積むいい機会になると思います。


<課題解決スキル>

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この会社ほんとに凄いなーと振り返って思うのが、「これはやったらだめ」っていう事だけ数点決まってて、あとは全部自由にやらせてくれるんです。学生にですよ?めっちゃ凄くないですか(笑)
なので、自由にアクションを組めますし、色々な挑戦ができました。


それを毎週の会議で運用進捗を報告するんですけどフィードバック文化も凄くて、全力で考えて行った資料を色んな角度からコテンパンにフィードバックされます。


私は一度フィードバックを受けたら情報を取捨選択して、有意義なものを貰えば絶対に実施してやり切ると決めていたのでそれを繰り返すうちに、問題が起きた時その発生源(ボトルネック)を的確に叩く「デザイン思考」が身についたと思います。


経験上、多くの人は問題点1つに1つ改善点を作るため、行動量がパンクし、何もやり切れず、再び問題点が生まれてくるデフレに陥りますが、的確に根源を叩き少ない行動項目で徹底的に叩く方法は、経験からしか学べないものであったので、本当に学べてよかったと思っています。

この会社で得たもの(定性的な学び)

長くなり過ぎてしまうので、2つだけ選び抜きました。
・ビジネスでの「優秀」は至ってシンプル
・人を育てる事の重要性

この2つについて話します。

<ビジネスでの「優秀」は至ってシンプル>

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私は役職柄、多くの従業員と面談する事が多く、多い月では50面談はしていたと思います。
そこで良く「どうやったら営業成果がでるか教えてください」「現状を変えたい」といった相談を受けることがありました。

私は必ず「どうしたらいいと思う?」とまず聞くようにしてたのですが、驚くことにほとんどが真っ当な解決策を答えれるんです。「できる人とロープレをするべきだと思います」「もっと自分の付加価値を作り出す努力をするべきだと思います」といったものが多かったですね。


でも、「やったの?」と聞くとほとんどが「やってない」といった回答でした。上位5%のセールスはやはり行動していました。
そこで気づいたことはビジネスでの「優秀」は至ってシンプルで、テクニカルなものを求める前に、頭で「やった方がいい」と分かってることを行動できるかどうかでほとんど決まるんだと気づきました。


もちろん、テクニカルな事が必要になることもありますが、それはあくまで一定水準の成果が出ており、「もっと」を求める際に必要なものです。まずは頭でわかっていることを実施する習慣、実施できる環境を作ることを心がけてみて欲しいと思います。案外近道は誰に聞いても知らないものです。


<人を育てる事の重要性>

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本当に大事だと思います。これは卒業するとなって実感しました。
私は元々、責任感が強いだけの、なんの取り柄もない学生でしたが、責任者職についたことによって弊社の経営陣の方々に本当にお世話になりました。

今振り返ると失敗すると見えている事でも遠くからガン見で見守ってくれましたし、欠伸が出るようなレベルの会議資料にも何時間もかけてフィードバックをくれました。
挑戦を肯定してくれ、怒る時は本気で怒ってくれました。
これによって自分は成長できましたし、成長できたからこそ、ものすごく感謝しています。


私は新卒で他の会社に就職するので、この会社は離れますが、絶対に何かしらの形で恩返しはします。
もっと大きくなり、近いフィールドで共に働きたいとも思います。


このように育てた人間は絶対に感謝してくれると思います。きっと利害関係抜きで今後も関わっていく人になっていきます。
だからこそ、1人でもいいので本気で可能性を信じ、長い目で育成し開花させてあげて欲しいです。
それが成せるポジションがあるなら全力で取りに行って欲しいです。
事業は人です。優秀な人間を育てましょう。見返りを求めるのでなく全力で育てましょう。
きっといつかそれが大きな財産になるはずです。

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最後に

長くなりましたが以上が私の「大学生活全てをかけて働いた営業組織を卒業した話」です。
本当はこれの100倍近くは書きたかったのですが、だいぶ絞りました(笑)
大学生活は一瞬で終わります。


今の自分は1年前の自分の行動でできていますし、今の行動は1年後の自分を作ります。
少ない時間を消費や浪費で終わらせるのではなく、自分の可能性を広げる投資に回して欲しいと思っています。
私は大学生活でこの経験ができて良かったと胸を張って言えます。
この経験があったからこそ、結果として中堅大学から倍率1000倍の第一志望の企業にも内定をいただけました。

マイノリティーになることは周りからの反感を買うかもしれないです。
でも大事なのは「自分がどうなりたいか」です。
自分を信じて盲目に、一生懸命走る期間があってもいいと思います。

最後まで読んでいただいた方々、ありがとうございます。
皆さんの今後の人生がより良いこものになることを心から願っています。
私もこれからまだまだ今以上に頑張ります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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