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キャリアをどう積むのか?

コロナ禍の1年で自分のキャリアを考える機会が増えた。

キャリア=転職

どうも、自分の中でこのイメージが強い。

身近な同僚が転職したり、変化が大きい中で組織に頼りすぎていることに危機感を持ったりして、noteでもよく転職に関わる記事を読んだりしている。

広辞苑でキャリアを引くと次の通りだ。

①(職業・生涯の)経歴。「―を積む」
②専門的技能を要する職業についていること。
③国家公務員試験Ⅰ種(上級甲)合格者で、本庁に採用されている者の俗称。「―組」

この記事でのキャリアの意味は①の「(職業・生涯の)経歴」になるが、なぜ「キャリア=転職」のイメージが強いのだろうか?

これは恐らく、希望を言えるにしても自組織にいる限りキャリアが会社に委ねられており、自分で選択することが出来ないということが挙げられる。
多くの人がある日突然、異動を言い渡されるのである。

一方、転職は、需要と供給がマッチして成立するわけであり、自分がキャリアを選択できる手段となる。そのため、転職においてはキャリアを自分で選ぶことができ、「キャリア=転職」のイメージが強くなっているのだと思う。

ジョブ型になれば状況は変わるかもしれないが、現在の大概の日本企業においては必ず本人が意図していない異動が起こっている。
そして何より自分自身も感じているのが、それがいつ起こるか分からず、職業の経歴に繋がらない異動が行われるかもしれないという不安があるということである。
また、転居を伴う異動の場合、家族との生活にも影響してくるため、「生涯」の経歴にも大きく影響してくる。

「このような異動に対してどう捉えればいいのか?」

この問いに対して、1つ答えになりそうなのが、計画的偶発性理論である。

「個人のキャリアは予想しない偶発的な事象によって決定されるため、必ずしも明確なキャリアプランを立て、忠実に行動する必要はない。むしろ、偶発の出来事や出会いを味方に付ける姿勢によって、キャリアは良い方向に進んでいく」

この理論のポイントは「偶発の出来事や出会いを味方に付ける姿勢」であり、味方につけるためには前向きな姿勢と新たなことへの学びが必要だということだと思う。

転職だろうと異動だろうと変化を前向きに捉え、学習を継続させることによって、道がひらける。

4月は多くの人事異動が行われ、企業によってはコロナで異動が停滞していた分、2年分の異動が一気に行われるとも聞く。既に内示され不安の中で4月を迎える人もいると思うが、偶発的な出来事や出会いを味方に付ければ、たいていの場合、キャリアは積まれていくのではないだろうか。


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