【月刊 キャンパスライフジャーナル】 2023年5月号


★ ★  目 次  ★ ★   

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●今月のキャンパスライフ報告

●学校より 「前学期も折り返し、半分が終了」

●生活より 「寮生活」

●編集後記

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● 今月のキャンパスライフ報告 ●

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◆【新しい土地での変化】

 

 新しい土地での生活は、色々な変化の違いを感じます。

例えば、日出と日没の時間。東側の東北に住んでいた人が西側の九州へ引っ越したら日出・日没の時間帯が違うように感じます。

 

 私は、3月まで東北に住んでいたので、新天地は5月に30℃を超える日もあり、びっくりしました。

5月なのに31℃って…。東北で過ごした時は、暑い日はお盆の1週間程。熱帯夜もなく、クーラーいらずでした。

 

 蚊取り線香も使っていませんでした。

北陸から東北へ引っ越した当時に感じたことは、涼しいので蚊取り線香がいらないんだ~ということでした。昨今の日本においては電気代が高いですが、この新しい土地では、少し高めの温度にクーラーを設定して、しっかり睡眠をとりたいものです。

 

 

 先々月まで、私は宿舎から職場まで、徒歩10分もかからない所に住んでいて通勤していましたが、今も通学時間は15分程です。

しかし、クラスメイトや教授の話を聞いていると、自宅から大学まで片道1時間半~2時間程かかっていているそうです。何だか通学(通勤)時間を聞いていると都会を感じます。

 

 

 ある教授にいたっては、通勤に時間がかかるので、火曜日は自宅に帰らずにホテルに宿泊するそうです。

私も若い頃、車で片道2時間かけて仕事の現場へ行っていたのを思い出しました。朝はやく午前6時頃から通学されている学生さんには感心させられます。

 

 

 服装についても、5月は皆さん、おおむね半袖の服や薄手の長袖を着ています。

西側の暖かい所から引っ越してきたであろう学生さんは、この土地が寒いのか、5月なのに冬のコートを着ていたりします。同じ土地にいても、感じ方は人それぞれで面白いです。

 

 

◆【中年の星になってください】

 

 ゴールデンウィーク中、以前職場でいっしょだった年配の方から電話をいただきました。また、別の前同僚からもお電話いただきました。どちらも北九州市の方です。こういう絆というかネットワークがあって気にかけていただけるのは、なんだか嬉しいです。

 

 

 電話では「友達できましたか」と聞かれました。

クラスメイトは先々月まで高校生だった方々。親子くらい年が離れています。しかし、この電話をくださった方も、私の親と同じくらいの年齢なので、友人に年齢は関係ないか、とも思いました。

 

 

「中年の星になってください。中年は上り調子ですよ」とエールをいただきました。心に残る応援、ありがたいです。

 

 

 若いクラスメイト達は講義中、ウトウトと睡魔に襲われながら眠気と格闘している人もいます。そんな学生さんを見ると、可愛らしいなと思ってしまいます。あと、週末のバイトのシフトを9時間、10時間と入れているのを聞くと、何だか若い頃を思い出します。

 

 

 とは言っても、私自身が大学の講義についていくのがやっとです。

大学の講義は、専門学校と違い、1週間に目一杯あるわけではありません。祝土日を除き、1日2~3限ほどあります。どれも予習、復習をしないと、私はついていけません。

 

 

 編入学の2年生なので、1年生と2年生の講義を同時にやっています。

1年次の講義内容が分かっていないと、2年次の講義を理解するのに一苦労することが身に染みて分かりました。基本って大事ですね。

 

 

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● 学校より 「前学期も折り返し、半分が終わって」 ●

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◆【あなたは生徒ですか?それとも学生ですか?(5月5日】

 

 ゴールデンウィークの真っただ中、真っ青な晴天の「こどもの日」に講義がありました。なんと教育熱心な学校なんでしょう。教授からも「よく(講義に)来ましたね。何か(ご褒美を)あげたいです。気持ちだけで、何もないですけど」と労いの言葉をいただきました。

 

 

 そんな教授から、ピカピカの一年生達へこんな質問がありました。「あなたは生徒ですか?それとも学生ですか?」

 

 

 さすがに大学の図書館で本を借りに行ったら、スタッフから「先生ですか?」と何人かに質問を受けている中年の私は、自身のことを「生徒」とは思っていません。しかし、先々月まで高校生だった方々はどんな意識なんでしょうか。

 

 

「生徒」は中学生・高校生、「学生」は大学生とのことです。余は、生徒は「次に何をしたらいいですか?」と聞いてくる人、学生は「自分で分野を選び、自分で研究して学ぶ人」、受け身か自主的かの違いかなと思いました。大学生になったからには、自分を新しいレベルにもっていく必要があるようです。

 

 

 教授によると、ただ、大学4年生になっても、自分のことを「生徒」だと思っている人がいるようで、そんな大学生がいるとちょっとイラッとするようです。

 

 

 私も、「(出席確認をするC-Learningの)コードを教えてください」とLineで連絡をくれる学生さんもいますが、あまりに頻度が多いと「なんだかな~」と思ってしまいます。とは言っても、私も若い頃、よく授業には行かず好きなことをやっていたので、人のことは言えません。

 

 

 なお、大学の講義1コマ(1限)は、換算すると、大学曰く、約6000円のようです。

そう言われると私達、高い学費を払っているんですね。頑張らないと。

 

 

◆【なんで名前を省略する?(5月9日)】

 

 英語の授業は、昔ながらの名前を呼びあげ、出欠確認する方法をとっています。

クラスメイトの中には、留学生もいます。しかし、名簿には、ミドルネームが消されていたり、長い名前を短く省略していたりと、外国人達にとっては何故?と疑問に思う不思議な日本文化を彼らの視点から感じました。

 

 

 確かに、日本人は苗字と名前の2つがスタンダード。

私がアフリカに住んでいた時、その国の人達は、祖父・父・自分と3つの名前がありました。また、外国人の名前は長いのもあります。しかし、それを省略して名簿に記載するのは、外国人的には困惑するようです。いや、日本人の私でも違和感があります。

 

 

「What do you prefer?」と教授が学生に聞いて、名簿に記載されている「呼び名」は無視となりました。

しかし、教授の中には海外留学の経験者もいらっしゃって、この名前に疑問を感じ「この名前の呼び方で本当に合っているの?」と確認されている教授もいらっしゃいました。さすがです。

 

 

◆【大学ってところは】

 

 専門学校出の私から見て大学という所で感じたことは、つまり、大学と専門学校の違いはですが、専門学校は暗記する所、大学は考える所でしょうか。

専門学校はわかっていることを覚える。大学は今わからないことを解決できるように考えて、調べて、チャレンジする、のかなと思いました。

 

 

◆【アフリカの砂を触る(5月19日)】

 

 ある研究室の体験&説明会に参加し、土の実験をやりました。

オーブンで土を乾燥し、水分を完全に蒸発させて、はかりで土の質量を測る感じです。はかりは炉乾燥器、はかりは土壌三相計です。

 

 

 アフリカ ジブチの土の実験でした。

土地がきめ細かく、スプーンですくうと湯気のように舞っていました。こんな視点からジブチの土を見たことがなかったので面白かったです。

 

 

◆【昆虫食を食べる(5月25日)】

 

 昆虫食を初めて食べました。

講義の中で、初心者(煎餅)から上級者(虫の形が残っている)まで4段階の昆虫食があり、全て試食しました。濃い味付けでしたが、意外に美味しかったです。

 昆虫は美味しく食べられることが分かり、有意義な講義でした。

体験型の講義は、記憶に残りますね。昆虫食の自動販売機を見たことがありましたが、食べるのは今回初めてでした。将来は、世界人口増加により食料不足になるので、今後、注目の産業です。

 

 

◆【安い抹茶は、虫の糞?】

 

 ある講義で、教授が「安い抹茶は虫の糞が使われていることがあります」と言われました。

抹茶好きの私には、ショックです。安い抹茶って何、と色々考えてしまいます。抹茶のソフトクリーム、お茶漬けの緑の部分がパッと思いつきました。あれらも虫の糞なのかな~と色々考えてしまいました。

 

 

◆【環境破壊を感じる】

 

 講義を受けていると、人の活動により、環境が破壊されていて、資源が限られていることを感じずにはいられません。

開発することが社会をより良くするために「良い」と思っていましたが、環境への配慮ができることが今後、社会で求められている方向性だと感じました。

 

 

◆【中間テスト(5月31日】

 

 講義についていくため、ゴールデンウィーク中は、4月の復習に明け暮れました。

新天地でお天気が良いのに遊びに行かないで勉強なんて…。何だか既に追い込まれているような気がします。しかし、留年するのは絶対に嫌です。

 

 中間テストを受けた感触は、…(絶句)です。

あれだけ準備したのに、あんなに解けないなんて、何なんでしょう。6月から気を取り直して、心機一転、頑張りたいです。

 

 

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● 生活より 「寮生活」 ●

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◆【新居】

 

 六畳一間の民間の学生寮に住んでいます。

家賃相場は分からないですが、たぶん妥当な金額だと思います。共同のキッチン・お風呂・トイレ。築年数の古い物件のようですが、リフォームされていて、快適です。

 

 

 壁が薄いので、電話がかかってきた時は、声をトーンダウンして話します。

部屋にいても、誰かが歌を歌っていれば聞こえてくるし、足音も聞こえます。どこかの話し声も聞こえてきます。何だか毎日にぎやかです。私の部屋も、ケトルでお湯を沸かすと周りの部屋に響いています。寮生の生活感が分かるこの環境も、このご時世では面白いです。

 

 

 廊下を歩いていると、臭う箇所もあります。

体育会系の人の部屋からなのか、歩いていると急に臭くなるところもあります。

 

 

 洗濯機は、寮に5台があり、1回まわすと30分かかります。

洗濯機から洗濯したものを出してみると、他の寮生の服・靴下・パンツが入っていたりします。ある時は、私のパンツが無くなったりと、洗濯していても色々ハプニングが起こります。

 

 

 部屋に備え付けの椅子は、背もたれのネジが緩んでいます。

工具がないので締めれない状況です。漫画「宇宙兄弟」で、選抜試験でムッタたちがされた「椅子のネジの緩み」のようです。私もムッタと同じように椅子に座りながら指でネジを回し、締め付けています。毎日座る椅子なので、何だか気になります。

 

 

 

◆【寮生との一時(ひととき) 5月7日】

 

 民間の学生寮なので、寮には色々な大学の学生が集まっています。

ゴールデンウィークの最終日、夜10時頃に、夕食?夜食?のカップ焼きそばを作りにキッチン&食堂へ行くと、他校の学生さんが勉強していました。

 

 

 日本史の予習をしていましたが、参考書を見せてもらうと、明治時代の頃の法律の本で、昔の「ニョロニョロ」した文字を現代の文字に変換されている本でした。日本語でしたが、私には全く読めず、意味が分からない法律書を、文字の意味を調べて読解していました。

 

 

 教授から、ありえないほど課題がでているようで大変そうでしたが、来週水曜日の講義の予習をしているところは、さすが「大学生」。自立していて素晴らしいです。

 

 

 他校の学習内容を見せてもらったり、ゴールデンウィークをどう過ごしたかを聞いていると、何だが楽しくなってきます。

キッチンや洗面所等での何気ない雑談が、一人暮らしでは味わえない、学生寮ならではの楽しいひとときです。

 

 

◆【新入居者歓迎会(5月14日)】

 

 学生寮が歓迎会を開催してくださいました。

立食形式で食事と会話を楽しみ、チーム対抗のゲームもしました。ゲームでは2位になり、景品の「まるちゃん正麺、お菓子、カレー」をいただきました。景品のチョイスが素晴らしいです。ありがとうございます。

 学生寮には、韓国やアフリカのブルンジから来ている学生さんもいました。

寮の食事を提供してくださるスタッフには、父が台湾人・母がタイ人の方もいらっしゃいます。なかなかインターナショナルな学生寮です。

 

 

 朝・夕食付きの学生寮です。

毎日、美味しいご飯をお腹いっぱいに食べられるのって幸せだなと思う今日この頃です。先々月までは、一人暮らしで好きなものばかり食べる生活だったので、以前に比べて、健康的な食生活を送ることができています。スタッフのみなさん、本当にありがとうございます。

 

 

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● 編集後記 ●

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 5月27日(土)に、大学内で開催されたワークショップに参加しました。課題解決力を醸成するWSで、Zoomで北海道の大学生達とも繋がり、WSをしました。

 

 3月末に来日した女性のケニア人の留学生と一緒にランチをし、ワークショップではインタビューをしました。英語での交流でドキドキしましたが、何だか楽しかったです。

 

 大学の英語の教授は講義で「Always try, get something」と言っていましたが、新しいことに挑戦するのは楽しいし、確かに、何かしら得ていると思います。

 

 このWSのスタッフである男性のタンザニア人ともお話しました。タンザニア人とケニア人と話をしましたが、アフリカの人はやっぱり良いですね。雰囲気が楽しそうです。

 

 このWSは、次回が6月17日(土)開催で、次回もアフリカの内容なので楽しみです。

 

 中間テストが終わり、ホッとしたので、5月中に執筆できました。今後も無理をしない程度に執筆をしたいと考えています。

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