仲村比呂(nakamura hiro)

小説家です。主に小さな子から楽しめる物語を作っています。文学は儲からなくとも最強です。…

仲村比呂(nakamura hiro)

小説家です。主に小さな子から楽しめる物語を作っています。文学は儲からなくとも最強です。最新刊は「虹の予報官」 https://amzn.to/44BfMGY

マガジン

  • ふと思った日記

    ふと思ったことを綴った日記です。ほとんど「むにゃむにゃ」という独り言です。へぼ俳句もついてます。

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記事一覧

俳句エトセトラ

どうでもいいことかもしれないけれど、 毎日、俳句(自由律俳句を含む)を最低ひとつは作るようにしている。 そしてなぜか一句できると、五月雨式に次々に作りたくなってし…

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第11回

作 やのかつえ

週の始まりはずっと月曜日だと思っていた

最近、驚いたこととして、 ずっと、来週とは「月曜日」始まりだと思っていたこと。 それを指摘されて、それで、よくこの年まで生きてこられたと、我ながら呆れた。 しかし…

かつて永平寺に居た?

お盆が過ぎると、急に季節が変わった気がする。 風の質が変わるというか、空気全体が入れ替わるというか。 些細な積み重ねが、ある日突然季節をがらっと変える。 とおもむ…

しかし、大江健三郎全小説集は字が小さい

読もう読もうと思って、ずっと前から積ん読してはあった大江健三郎全集の一巻をようやく読み始めた。 前にも書いたが、自分は好きな作家の全集を、紙の本で頭から読んでい…

ストレスの90%は人間関係

暑いです、本当に。 小学生の頃は、30°を少し超えるだけで、真夏日と言われていたのに、今日の天気予報を見ると38°。もし、小学生の自分がタイムスリップしたら、きっと…

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第10回

作 やのかつえ

帰ってきたヒトラーを観て

梅雨のせいで、家にいる機会が多く 最近よく映画を観る。 映画って、観るときはまるで禁断症状でも起きたかのように連続的に観てしまうが、観ない時は徹底的に観なくなる…

政治と文学

同じ言葉で成り立つ世界だが、 政治と文学は真逆のものだと言われている。 「政治」を簡単に言ってしまうと、「目に見える儲け(価値)の差配」。 「文学」を簡単に言って…

ゴジラ1.0を観て

ゴジラというと、どうしてももう少し上の世代のもののような気がして、小さい頃に色々観たけれど、内容のほとんどを忘れている。 ただし、メカゴジラとの闘いは例外で、音…

作家は職業なのか人種なのか

梅雨入りした。 やはり、雨より晴れの方が良いかな。 ただし、一年のこのとき雨が降らないと水不足になる。 自然の仕組みとは上手くできたもの。 ところで、 どんな商売…

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第9回

作 やのかつえ

遙かなるマウイ島

マウイ島が好きだ。それもとても深く。 ちょっと前まで、どこそこ?と言われていたが、 あの例の大火事で有名になったハワイの中にある一つの島である。 ハワイと聞くと、…

ぎりぎりの言葉

最近とても頭に残った言葉の一つとして、 「死なないためのルーティン」というのがあります。 それは、少し前にある不祥事を起こした俳優さんが、何かのインタビューの中…

雨上がりの空を見ながら

休日の雨ってわりにいいですね。 朝、カーテンを開けると、外は完全に雨。 とたんに今日は、あそこに遊びに行こうとか、行きたいとかいう思いが消えて、せっかくの休日な…

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第8回

作 やのかつえ

俳句エトセトラ

どうでもいいことかもしれないけれど、 毎日、俳句(自由律俳句を含む)を最低ひとつは作るようにしている。 そしてなぜか一句できると、五月雨式に次々に作りたくなってしまう。 かつては、二十句連続で作った日もあった。 しかし、そのほとんどが不出来だ。だから、多くても三句ぐらいで敢えて留めることにしている。 このNote上でも多くの人が、俳句や川柳などを載せている。その中には、凄いと思えるような作品もある。 そして、そういった秀逸な作品が、世間一般に流布しないのが、残念に思うことも

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第11回

作 やのかつえ

週の始まりはずっと月曜日だと思っていた

最近、驚いたこととして、 ずっと、来週とは「月曜日」始まりだと思っていたこと。 それを指摘されて、それで、よくこの年まで生きてこられたと、我ながら呆れた。 しかし、これまで困ったことはなかった気がする。 言い訳だけど、世の中、学生時代、社会人時代ともに、実感として一週間というのは月曜日から始まる気がしていたし、そもそも日曜日を含む、週末という言葉の使われ方も変である。 「あーあ、明日は月曜日かあ」。 日曜日の午後になると、私のように学校や仕事に行きたくなかった人は、月曜日

かつて永平寺に居た?

お盆が過ぎると、急に季節が変わった気がする。 風の質が変わるというか、空気全体が入れ替わるというか。 些細な積み重ねが、ある日突然季節をがらっと変える。 とおもむろに、今回はベタな題名ですが、少し前まだ蝉時雨がかしましい中、福井旅行に行ってきました。 福井という土地は、自分にとっては近くて遠い場所といった感じで、はるか昔の家族旅行で、東尋坊や越前海岸で、カニを食べたというような記憶しかなかった。 その旅も、当然ながら永平寺にも行ったのだが、そうした薄らいでしまった記憶の

しかし、大江健三郎全小説集は字が小さい

読もう読もうと思って、ずっと前から積ん読してはあった大江健三郎全集の一巻をようやく読み始めた。 前にも書いたが、自分は好きな作家の全集を、紙の本で頭から読んでいくのが好きで、そしてこれまで、いろいろな全集を読んできた。 全集には、その作家の代表作だけではなく、下書きから、日記や、メモ書き、備忘録、エッセイのようなものも入っている。中には、落書きのような下手くそな絵も。 そして、読み通していくとわかる。どんな凄い作家でも、下手くそな絵すらもご愛敬と言えるような、駄作が結構

ストレスの90%は人間関係

暑いです、本当に。 小学生の頃は、30°を少し超えるだけで、真夏日と言われていたのに、今日の天気予報を見ると38°。もし、小学生の自分がタイムスリップしたら、きっと違う国に来たと思うかもしれない。 ところで、この題名ですが、最近面白かったドラマの主人公が、ことあるごとに口にしていたフレーズです。 これだけ聞くと、多くのビジネス書でも書かれているような響きですが、秀逸なのは「残り10パーセントに、とってもいいことが隠されているかもしれない」と付け加えられていたこと。 こ

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第10回

作 やのかつえ

帰ってきたヒトラーを観て

梅雨のせいで、家にいる機会が多く 最近よく映画を観る。 映画って、観るときはまるで禁断症状でも起きたかのように連続的に観てしまうが、観ない時は徹底的に観なくなる。あれってなんだろう。 おそらく映画自体にパワーがあるから、調子が悪いときは気押されてしまうからもしれない。 あとはサブスクのせいもあるかも。あれだけ選択肢があるとかえって、選ぶのが大変。 誰か自分専用の映画コンシェルジュがいて、その日の気分や体調、欲しているものを検討して、三つぐらいの候補を挙げてくれるとうれし

政治と文学

同じ言葉で成り立つ世界だが、 政治と文学は真逆のものだと言われている。 「政治」を簡単に言ってしまうと、「目に見える儲け(価値)の差配」。 「文学」を簡単に言ってしまうと、「目に見えない儲け(価値)の創造」。 こうなると、真逆ではなく、現実の世界では圧倒的に政治の方が強い。なぜなら、文学が作った現実的な儲けを、政治はすべて持って行くことができるからだ。つまり上下の関係。 では、果たして文学は政治の風下に立つのか。いや、それはあくまで現実の世界での話であって、非現実におい

ゴジラ1.0を観て

ゴジラというと、どうしてももう少し上の世代のもののような気がして、小さい頃に色々観たけれど、内容のほとんどを忘れている。 ただし、メカゴジラとの闘いは例外で、音楽だけはよく覚えているけれど。 つまり、ゴジラに対しては、すべてがぼんやりした記憶でしかない。 そして、時が流れて令和に入り、庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」を映画館で観た。 それなりに面白かったが、そのぼんやりとした記憶がそのものがネックとなった。ちゃんと記憶が残っていないのにも関わらず、いつのまにか、古きゴジラ

作家は職業なのか人種なのか

梅雨入りした。 やはり、雨より晴れの方が良いかな。 ただし、一年のこのとき雨が降らないと水不足になる。 自然の仕組みとは上手くできたもの。 ところで、 どんな商売でも、職業が人を作ると言われる。 料理人は料理人らしく。魚屋は魚屋らしく。政治家は政治家らしく。そして、反社の人は反社らしく。 能を大成させた世阿弥は、弟子達に「自分の素性をまったく知らぬ人から、あなたは能楽師のようだと言い当てられたら、初めて本物だ」と常々言っていたという。 つまり職に対する、気構えがいつの

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第9回

作 やのかつえ

遙かなるマウイ島

マウイ島が好きだ。それもとても深く。 ちょっと前まで、どこそこ?と言われていたが、 あの例の大火事で有名になったハワイの中にある一つの島である。 ハワイと聞くと、行ったことがない多くの人は、まずはホノルルを連想する。そしてそこのみが、ハワイのすべてだと思っているふしがある。 しかし、村上春樹が好きなカウワイ等や、火山があるハワイ島や、前述したマウイ島と。実は多彩な島の集まりである。意外に奥が深い。 そして、当初はワイキキビーチで満足しているが、次第に離島に行きたくなる(沖

ぎりぎりの言葉

最近とても頭に残った言葉の一つとして、 「死なないためのルーティン」というのがあります。 それは、少し前にある不祥事を起こした俳優さんが、何かのインタビューの中で、サーフィンやスノボをかなり熱心にやられている理由を聞かれて答えたものでした。 この一言に目が留まりました。 私は、有名人に対しても、それにまつわるゴシップなどにまったく興味がなく、彼らが何をやろうが、どんな犯罪をしようが、文学的な関心があるだけで(それが少しやっかいだけど)、基本的にどうぞご自由にと、思ってい

雨上がりの空を見ながら

休日の雨ってわりにいいですね。 朝、カーテンを開けると、外は完全に雨。 とたんに今日は、あそこに遊びに行こうとか、行きたいとかいう思いが消えて、せっかくの休日なのにと、わかった直後はがっかりするけれど、どこかふんぎりがつく。 どこかほっとした気持ちで「ああ、今日は家に居よう」ってなる。 もちろん、昔は雨が嫌いだった。というより若い頃はみんなそうだろう。 もちろん今も、平日でが朝から土砂降りだったりすると、テンションがだだ下がりになるし、人生悲観的になる。 ただ、こうし

ちょこっと漫画 口ぱかちゃん 第8回

作 やのかつえ