見出し画像

才能と努力について②天才ヴァイオリニストHIMARIさん・宮本笑里さんに学ぶ芸術家の成功条件とは?

いつも記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!

以前、「努力の天才①ミケランジェロ」という記事を書いた後に、「才能と努力について☆才能を見極める方法3選!」という考察をしました。

今日は、才能と努力について②と題して、HIMARIさん宮本笑里さんという現代の女性音楽家2名を例に、芸術家の成功条件を考えてみたいと思います☆


①HIMARI(吉村妃鞠)さん

(引用:オフィシャルサイト)

才能と努力について考えていた時に、ちょうどヴァイオリニストのHIMARIさん(吉村妃鞠さん)について記事を書くお仕事をいただきまして、ご紹介したい発見もありました。

まずはこちらのHIMARIさんの演奏を聴きながら、ごゆるりとお読みください☆↓↓

天才ヴァイオリニストとして知られるHIMARI(吉村妃鞠)さん。
4歳から挑戦した国内外のコンクールでは、39のコンクールですべて1位を獲得し、超名門米カーティス音楽院に史上最年少の10歳で合格

海外での評価も高く、ベルギーブリュッセルのグリュミオー国際ヴァイオリンコンクールに、最年少で出場して1位優勝した際には、「7歳の 〝Wunderkind〟(神童)がグランプリ」と報じられます。

2019年、ロシアで行われた第二十回シェルクンチク国際音楽コンクールで、審査員のザハール・ブロンから「彼女の中に神か天使が居る」とまで絶賛されています。

「自分は凡人」「3日も休んだら戻る」と語るHIMARIさん

天才少女と騒がれる中で、彼女本人はいたって謙虚で、自分のことを「凡人」と語っています。

彼女の強みは集中力と、自分に負けない力が強いところだそうです。

できないところは百回でも一千回でも練習する」と発言しており、「天才」と呼ばれる中で、血のにじむような努力をされていることが分かります。

2023年秋の雑誌「プレジデントFamily」では次のように発言しています。

私は天才じゃないです。バイオリンを弾きたくない日もあります。でも、年360日は練習です。だって、3日やらないと3か月やったことにサヨナラしちゃうから

HIMARIさん曰く、3日やらないと演奏の腕がなまり、3か月やったことの意味がなくなってしまうそうです。

そこまでストイックにやっているからこその、現在の結果なのだろうな、と思います。
HIMARIさんは才能がかなりありつつ、努力を続けておられること、つまり才能×努力の総量が多いので、天才と呼ばれるのだろう、と思います。

努力すれば全員がHIMARIさんのようになれるかというと、そうではないとは思います。
また、早くに出た才能が長い間続くかどうかも、本人の努力次第の部分が多いです。

HIMARIさんの今後にも注目です。

②宮本笑里さん

(引用:オフィシャルサイト)

HIMARIさんという早咲きの「天才」を紹介しましたが、もう一人、長年に渡り音楽界で活躍しているヴァイオリニストの例をご紹介したいと思います。

<宮本笑里さん>

14歳でドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第一位入賞。
音楽家の父・宮本文昭さんの指導の元、一日13時間の猛特訓。
2002年、アルバム「smile」でデビュー。
2022年にはデビュー20周年を迎えます。

宮本笑里さんは、2012年に結婚。出産を経てもなお、音楽家の第一線で活躍され続けています。
HIMARIさんのように、早くして海外からも「天才」と称されることも難しいですが、宮本笑里さんのように、厳しい音楽業界の中で、何十年も第一線で活躍し続ける、というのもまた難しい事だと思います。

宮本笑里さんの演奏はこちら☆↓↓


宮本笑里さんの成功の秘訣①常に謙虚

宮本笑里さんが約20年に渡り、第一線で活躍されている秘訣は「常に謙虚な姿勢を持ち続ける」という面にありそうです。

クラシック音楽は勉強しても終わりがない
厳しい意見をもらうことで自分の成長点に繋がる

という発言をされています。

宮本笑里さんの成功の秘訣②努力を怠らない

宮本笑里さんは、中学生の時に、音楽家の父・宮本文昭さんのもと、プロになる特訓を始めました。
その時から現在にいたるまで約20年、1日13~16時間ヴァイオリンの練習を続けるという努力家です。
出産後も、休養期間はありつつ、腕がなまらないよう、毎日弦に触ることだけは辞めなかったそうです。
お子様の育児をしながら、毎日6時間の練習時間は確保したといいます。

出産経験のあるママなら分かる話ですが、赤ちゃんが居ながら、6時間の練習、というのは普通ではないですよね。

努力時間を確保することも必要

HIMARIさん宮本笑里さんお二人に共通することは、圧倒的な努力時間の多さです。
HIMARIさん
も「年360日は練習。3日も休んだら戻ってしまう」、という発言をされていました。
宮本笑里さん一日13~16時間の練習×20年と言います。
それだけ芸事というのは休んではいけないものなのでしょう。

ただ、これだけの練習時間を確保するとなると、生活に支障が出そうなものです。彼女たちの才能に理解のある家族や周囲の方のサポートあっての努力時間だと思います。

努力の積み重ねが得意なお二人

HIMARIさんは、音楽以外にも努力の人。

  • 4歳で漢字検定9級を国内史上最年少満点合格

  • 7歳で英検3級合格

  • 7歳時点で空手(松濤館流)7級

となかなかマルチな多彩ぶりですが、努力することが得意なのだと思います。

宮本笑里さんは、雑誌のインタビューで英語の学習方法について聞かれた際、「1日13時間もやれば英語だってできるようになる」と話されていました。

HIMARIさんのマルチぶりに驚嘆しつつ、コツコツ型の宮本笑里さんの発言で「そうだよね」とちょっとホッとした私です。笑

努力を応援してもらえるような環境

努力時間を確保するには、周囲からの理解や応援がないと不可能かと思います。
HIMARIさんで言えば、でありヴァイオリニストの吉田恭子さんが、ご自身のキャリアをセーブしつつ、HIMARIさんと共に渡米し、米カーティス音楽院での勉強に付き添っているそうです。

宮本笑里さんについては、御主人が一般人のため、詳しい情報は分かりませんが、父親の宮本文昭さんも有名なオーボエ奏者・指揮者なので、音楽に理解のある一家であることは間違いありません。

このことから、才能を開花させるには、努力時間を確保するための周囲の理解・アシストが必要だと分かります。

ただ、どんなに環境が揃っていたとしても、どんなに血筋による才能があったとしても、努力を続けられないタイプの方が才能を開花させることは難しいとも思います。

第一線で活躍する方々が「自分は平凡」「努力あるのみ」と言えば言うほど、身が引き締まる思いです。

HIMARIさんー理想や夢は大きく!

HIMARIさんの夢は、「世界中の人に音楽を届けること」だそうです。

コロナ明けの新日本フィルハーモニーとのインタビュー記事でも、「(コロナ下で苦しい中)音楽は苦しい時に人によりそってくれるものなので、今回の演奏でみなさん元気になったり勇気を貰ったりしてほしい」と発言しています。

宮本笑里さんー音楽は心のよりどころ


宮本笑里さんは、雑誌のインタビューにて、「たとえ今、仕事で演奏させていただけなくなったとしても、どんな状況であったとしても、『音楽が好き』という気持ちさえあれば、どれだけ苦しくても音楽に関わり続けると思う」と答えています。

練習がどんなに苦しくても、大好きな音楽を取り上げられることの方が辛く、心のよりどころなのだそう。

また、音楽の演奏については、「演奏者のパーソナルまで自然と伝わってしまう」と考えています。

宮本さんご自身も、演奏している曲を聴くだけで、その人が普段どんなことを考えて音楽に取り組んでいるかが全て分かってしまうそうです。

芸術家の成功条件とは?

HIMARIさんも宮本笑里さんも、とても素晴らしいヴァイオリニストですね。

一般的に、「成功=努力の質×長さ」と言われており、私も本当にその通りだな、と思って過ごしているのですが、芸術家に限っては次のような図式が考えられるのではないかと思いました。

芸術家の成功=才能×努力の質×長さ×理想×芸術への愛

もし、芸術家を目指される方、お子様を芸術家に育てたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってみてくださいね。

<まとめ>


今回の記事のポイントをまとめると次のようになります。

<早熟の天才・HIMARIさん/ベテラン宮本笑里さんの共通点>

謙虚さ(平凡性の自覚)
努力
・音楽へのひたむきさ


芸術家の成功条件=才能×努力の質×長さ×理想×芸術への愛】

私たちも彼女たちの努力に見習いつつ、自分にできる分野で、誰かの幸せのために頑張っていきたいものですね!

最後までお読みくださり、ありがとうございました☆


自己紹介はこちらになります!↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?