免疫力アップ『甘酒』の健康パワー⁉
寒いこの時期、初詣などに出かけて参道の出店で甘酒を一杯!体が温まりこの一年は無病息災で。なんて冬の風物詩と思いますよね。
実は、あの温かく体がポカポカになる甘酒は「夏の季語」って知ってましたか。「飲む点滴」ともいわれる健康パワーの塊、甘酒について深堀りしてみたいと思います。
ウィルス感染の免疫力をアップして、この冬を乗り越えましょう。
甘酒の種類
麹菌を利用して作る伝統的な甘酒。「酒」という文字で勘違いされる方もいますが、本来の甘酒にはアルコール分は含まれていません。昔は造り酒屋が酒造りの傍ら甘酒を造っていたので、そう呼ぶようになったようです。
甘酒は、原料の違いによって2種類に分かれます。
①米麹から作られたもの(麹を糖化させたもの)
蒸した米に麹を加え熟成。甘みの主成分は、麹菌が分泌する糖化酵素(アミラーゼ)により米のでんぷんが分解されてできたブドウ糖によるもの。
②酒粕から作られたもの(酒粕に砂糖を加えたもの)
日本酒を造る工程でできた酒粕を水で溶いてから、食べやすくするために砂糖などで味付けしたもの。わずかにアルコール分は残っており、甘みを出すために砂糖が添加されているのでカロリーは少し高め。
①の米麹から作られた甘酒は、昔から子供がお祭りなどで欠かせないものとして振る舞われてきました。
甘酒は「夏の飲み物」
中国からはいってきた甘酒は、日本では古墳時代から存在していたようですが、宮中の一部の人しか飲めない特別なものでした。
それが、庶民にまで広く普及したのは江戸時代のことでした。嘉永6年(1853年)に絵師の喜多川守貞によって完成された風俗誌「守貞満稿」によると、「江戸京阪では夏になると甘酒売りが市中に出てくる。一杯四文」と記載されています。本誌にはそれまで冬の飲み物として馴染みのあった甘酒が通年飲まれるようになり、夏になると甘酒売りで賑わった江戸、京都、大阪の様子が描かれています。
それというのも甘酒には、熱さにばてて衰えた体力を復活させるための成分が多く含まれ、「夏の栄養ドリンク」としての役割を担っていたのです。
平均寿命が、50歳にも満たなかった当時の人々にとって、逃れようのない厳しい暑さは大敵で、食中毒や蚊を媒介とする伝染病などによって夏の死亡率も高く、夏を超えることは相当厳しかったようです。
それが庶民にも手が届く4文(現在の約66円)で栄養ドリンクが飲めるということで圧倒的に広がり、その効能を把握していた幕府は、甘酒1杯の販売価格の上限を設定し、庶民の健康管理に活用していたのです。
「飲む点滴」と呼ばれる理由は
米麹で作られた甘酒は、病気の時の栄養補給として使われる「点滴」と成分がよく似ているため、「飲む点滴」とも呼ばれます。
脳のエネルギー源となるブドウ糖が20%以上を占め、すぐに体の活力源となり、ビタミン類も豊富。ビタミンB1、B2、B6などの天然型吸収ビタミン群が多量に溶け出しているため、免疫力が強化されます。またオリゴ糖と食物繊維も多く含まれるため、腸内環境を整え、便秘や肌荒れなどを改善してくれます。
栄養豊富で、最強の美容ドリンクと言われる甘酒ですが、少し苦手という女性の方もいらっしゃると思います。
そんな方には、豆乳や牛乳で割ったり、果物やレモン、ヨーグルトを加えてみるのもおすすめです。また、味噌汁やスープの中に加えるとコクがでてまろやかな味わいになります。砂糖代わりにお菓子作りの調味料としてもおすすめです。
いかがでしたか。甘酒は、江戸時代に夏の滋養強壮の栄養ドリンクとして大流行していたんですね。
感染病が落ち着かない中、免疫力UPに甘酒を飲んで健康増進に心掛けて元気に過ごしましょう。
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