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食物繊維で死亡率低下 【最高の体調】で紹介

最大のパフォーマンスを引き出すための本

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病気ではないのに日々の不調や不満を感じることはありませんか?

うつ、肥満、散漫な集中力、疲労、モチベーション低下、不眠など現代人に特有な不調がありますが、まったくどれにも当てはまらない人はいますでしょうか?

この本はそういった問題を解決するためのもので、
・自己啓発本
・ビジネス書
・心理学書
・家庭の医学書
と様々な側面を持っています。

中田敦彦のYouTube大学でも紹介されています。

ここではこの本の『第3章 腸』で引用されている論文の一つを紹介します。

 

食物繊維の驚くべき病気予防効果

食物繊維は健康な食生活を送るうえで重要な要素とされています。

これまでに観察研究などで食物繊維の摂取は糖尿病や心血管疾患、大腸がんの発症を抑えることが報告されていますが、死亡率との関係は一貫した報告はされていません。

このメタアナリシスでは、食物繊維摂取と全死因死亡率、および原因別死亡率を調査することを目的としました。

 

方法

開始から2014年8月までに発表された観察研究を検索しました。

検索ワードは“fiber”, “grain”, “mortality”, “death”, “cancer”, “cardiovascular disease”, “fatal coronary heart disease”, “fatal myocardial infarction”が含まれました。

 

結果

25の研究、42のコホートが選ばれ、1752848人が含まれ平均追跡期間は12.4年でした。

13のコホートはアメリカ、10のコホートはヨーロッパ、1つのコホートは日本のものでした。

25の研究のうち、4つは男性、9つは女性のみが対象となっていました。

食物繊維の消費は質問票や24時間食事想起によるデータを用いました。

食物繊維を最も摂取していない人と比較して、食物繊維を最も多く摂取している人では、
心血管疾患による死亡率が23%(HR 0.77;95%CI 0.72~0.81)
がんによる死亡率が17%(HR 0.83;95%CI 0.74~0.91)
全死因死亡が23%(HR 0.77;95%CI 0.73~0.81)
低下していました。

食物繊維摂取量が10g/日増加するごとにハザード比は、
心血管疾患0.83 (95% CI 0.80~0.87)
全死因死亡0.89 (95% CI 0.86~0.93)
がん0.91 (95% CI 0.88~0.94)
冠動脈疾患による死亡0.80 (95% CI 0.72~0.88)
虚血性心疾患による死亡0.66 (95% CI 0.40~0.92)
と推定されました。

食物繊維は血中脂質濃度や免疫機能を改善したり、糖の吸収を遅らせインスリン感受性を改善することが、健康への有益性につながるメカニズムではないかとdiscussionされています。

 

まとめ

食物繊維の摂取が全死因死亡率、心血管疾患やがん死亡率を低下することが示唆されました。

食物繊維が全死因死亡率のリスクを低下させるメカニズムをさらに調べるためには、さらなる研究が必要です。

Fiber consumption and all-cause, cardiovascular, and cancer mortalities: a systematic review and meta-analysis of cohort studies. Mol Nutr Food Res. 2015; 59: 139-46.


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