仏教による正しい霊的進化プロセス
仏教と関係ないところで自分は悟りを得たと主張している人は、好きに語れば良いのですが、仏教を修行して悟りを得たと主張している人がいる場合、その人は偽物です。
なぜならば、お釈迦様の仏教の最終目的は「仏陀」という存在に到達することであり、「悟りを得る」ことではないからです。
そして本当に「仏陀」になったならば、そもそも「悟り」などという安っぽい言葉を使いません。
仏道修行をして悟りを得たとか、マインドフルネス瞑想をすると悟りを得ることができる等々言っている人が不勉強な人であると一瞬で看破できるポイントがあります。具体的には、このような特徴があります。
人は数回のクラスチェンジを経て仏陀になることを知らない
そもそも仏陀という存在の定義を理解していない
本当に仏道修行をして仏陀となり悟りを得ているならば、自分が通ってきた道なのですから、複数回のクラスチェンジがあったことを自覚しているはずです。
それに言及していない時点で「お察し」というところなのですが、一般の方はクラスチェンジの存在そのものを知らないと思います。
このnoteでは仏道修行における人間の霊的クラスチェンジについて説明をします。
複数回のクラスチェンジを経て仏陀になる
クラスチェンジのプロセス紹介
クラスチェンジというのは、仏教の専門用語である「四沙門果」をゲーム用語で表現したものです。
「四沙門果」をゲーマー的に説明すると、FF的なジョブチェンジでなく、レベル上昇に伴うクラスチェンジと表現したほうが妥当です。スマホゲーム的には進化度が上がって星が増えると説明したほうが、わかりやすく感じる人がいるかもしれません。
具体的には、下記の順番でクラスチェンジを繰り返しレア度を上げていきます。
庶民はNキャラ:六道輪廻の世界
↓
シュダオン:聖者のクラスに入る。神仏見習いという感じ。
↓
シダゴン:神仏の眷属。ここまで到達して人生を終えると・・・
↓
アナゴン:神、天、明王の世界に入り、二度と物理的人間として転生しない
↓
仏陀:如来。本当の神様仏様になる。もちろん人間として転生しない
第3回目のクラスチェンジを果たしアナゴンというクラスに到達すると、もう物理的な人間として、この世界に生まれてくることはなくなります。
人間は、悪因悪業・カルマがあって、それが原因となり、どこかの家庭に縁が生まれて、その家庭の子供として生まれてきます。
その人間として生まれてくるというカルマが消滅してしまうとアナゴンという存在になります。
ですから、もしも自分はお釈迦様の生まれ変わりであると称する人物が現れた時、あなたが考えるべきポイントは下記の2点です。
お釈迦様が説いた「四沙門果」というクラスチェンジ制度が実は誤りだった
お釈迦様の説法は正しいので、二度と生まれてこないはずのお釈迦様の生まれ変わりを自称する人物は、無学であり正真正銘の偽物である
あなたが信じたい方を信じましょう。
前者の場合は今生において落とし前をしっかりつけていただきたいです。
クラスチェンジ:シュダオン
如来の助力を得て、仏法に基づいて、他者を救うことを繰り返す
自身及び家族の魂から霊障を取り除く
瞑想的修行をきちんと行う
これはシュダオンになるための最低ラインの修行内容です。
他者を救う実践活動の先にシュダオンへのクラスチェンジがあります。
自分一人が瞑想をすることが仏道修行であると主張して、他者を救うことに関心が無い人がいますが、このような考えで修行をしても永遠にシュダオンの世界にたどり着くことはできません。
もし、あなたが「仏教の修行とは瞑想をして自分を変えることだ、他人を変えることはできない」と主張する仏教者と出会った時、単に個人プレイとして瞑想をすることが目的ならば、その人の言うことを信じれば良いでしょう。繰り返しになりますが、瞑想はできるかもしれませんが、その先の仏道修行はありません。
そうではなく、仏教の実践とは、自分を救うだけでなくて、家族も他者も世の中も救うことに通じているはずだと考えているならば、他者を救うことはできないと自ら宣言している仏教者の人たちと一緒にいても意味がないので、別の仏教指導者と仏道修行者を探すべきでしょう。
霊障というのは魂に突き刺さったトゲのようなもので、これを取り除かなければ人生は絶対に前に進みません。霊障はマーク・ウォリンさんという米国で心理療法をされている方が「トラウマの世代間連鎖」という言葉で説明していまして、この人の著書を阿含宗会員視点で解説した長文連載記事を書きましたので、ガッツリ読んでくれると嬉しいです。できれば書籍も購入して読んでください!
これらの実践を地道にコツコツ積み上げていくことで、どこかでカルマと積徳の損益分岐点が逆転します。損益分岐点が逆転した瞬間はわからないけれど、それなりの期間、年数が経過したあとに、そういえば自分と家族の運命が大きく変わった、人生の分岐点はあの時だったのではないか?ということに気がつく日が来ます。
そして唐突に神仏の査定に合格する日が来ます。
神仏の査定に合格することを阿含宗では「霊性開顕」と呼んでいます。人それぞれ異なる何らかの霊的体験をして、それ以降、神仏の存在を知覚できるようになると阿含宗開祖は書籍で説明しています。
神仏を知覚できる能力はパッシブスキルです。
また、この査定は、我々人間側が査定してください!と申請するものではありません。
神仏が我々の魂そのものを直接見て、神仏側の都合で査定します。
合格をした側は、これを以て自分はどうやらシュダオンには到達しているらしいことを自覚します。というか自覚せざるを得ない出来事に巻き込まれるようになります。
クラスチェンジ:シダゴン
古来よりシダゴンというクラスに到達した段階で死を迎えると、来世は1回だけ人間に生まれ変わってくると定義されています。
1回だけというのは、その人は、その次の人生でアナゴン以上の存在にクラスチェンジして、もう2度と物理的な人間に生まれ変わることがない存在に霊的進化をするからです。
阿含宗開祖の霊視では実際には2パターンあるとしています。
1つ目は霊体としてこの世に降りてくるパターンで、例えばそれなりの年月を地域を守護する神様みたいな存在として頑張って、多くの人を助けて徳を積み、修行が終わるとクラスチェンジして高い霊的世界に飛翔する。
もうひとつは古来からの定義通り、物理的な人間として生まれてくるパターンで、この人の生涯は大変な苦労を伴うことになります。
このような人は、その生涯において多くの人々を救い、生きているうちに、その上のクラスであるアナゴンか仏陀そのものになって生涯を終える聖者となる使命を課せられて生まれてくることが確定しているからです。
阿含宗開祖が、シダゴンはあと1回生まれ変わってくると軽く説明するので、多くの阿含宗会員信徒も軽く認識している可能性が高いです。イメージとしては来世はボーナスステージのようなもので、裕福で幸せな家庭で安楽な人生を過ごすことができると考えている人が多いかもしれない。
でも考えてみれば、シダゴンとして生まれた人は、その生涯においてアナゴン以上のクラスに到達するわけで、では、何をすることによって到達するのか?ということを考えたら、大変そうだなぁと他人事のように遠くを見て考えることを放棄してしまいたい。
そういう重さがあります。
まとめ
仏教の最終目的は仏陀になることです
仏教の最終目的は悟りを得ることではありません
仏陀になるためには数回のクラスチェンジ、霊的進化が発生します
あなたが信じている悟りを得たと自称する仏教者は、この進化プロセスについて語っていますか?この進化プロセスを知っていそうですか?
自分が信じたいもの、自分に都合が良いものを信じれば良いと思います!
色々と都合が悪くなっちゃう人は、仏道修行をしてきたことを全て無かったコトにして、スピリチュアルな世界に絞れば何でもアリだと思います!たぶんバレません!頑張ってください!
深く学んでみたい人向け
自分は仏教をちゃんと学んできたつもりだけれども「四沙門果」という単語は聞いたことがないという方もいるかもしれません。
それはおそらく大乗経典しか学んでいないからです。
色々事情があって、大乗経典を作った人達は「四沙門果」という概念を無視する必要があったのです。
ですので「四沙門果」を知ろうと思ったならば、漢訳阿含あるいは南伝パーリー五部といった根本仏教経典を学ぶ必要があります。
どうせ書籍を読んで勉強するならば、詩のような文章を並べて、わかったような気になるだけで、実は何を言っているのかよくわからないような解説本や翻訳本を読むのではなく、実践者による理路整然としたがっつりした解説書を読んでほしいです。
下記に紹介する書籍は漢籍原文の阿含経、書き下し文、阿含宗開祖の解説という構成になっています。
上巻
阿含宗開祖がまず最初に知ってほしい「八法十六法」という修行法について書かれた経典がトップバッターとして掲載されています。もしどこかの仏教者が「仏教は自分が瞑想して自分が救われることであり、他者を変えることはできない」と主張していた場合、その説明は完全に誤りであるということを堂々と指摘できる阿含経典です。是非、読んでほしい仏教の本当の教えです。
中巻
「意生身」という、現代の我々が一般的に幽霊と思う存在をお釈迦様がはっきりと認めている経典が掲載されています。お釈迦様は霊魂を説かなかったという一部の人の説明は誤りです。それをこの書籍でご確認いただければ幸いです。
下巻
仏教は道徳・哲学であって、お釈迦様は輪廻転生も死後の存在も認めていないと本気で考えている人は、この本を読んで、今までの自分が何を学んできたのか、改めて考え直してみる機会を持ってほしいです。この書籍は、お釈迦様が認識している輪廻や死生観をテーマにした阿含経典が多く掲載されています。
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