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ニートになったので、10月はパリ美術館強化月間にします(?)〜ギュスターヴ・モロー美術館編〜

論文もオーラルディフェンスの点数もついて、無事卒業確実と判明した途端に、
今ニートであることに気づきました。

厳密に言えば、2024年9月までは、ビジネススクールに在籍していることになっているけど、まぁ、授業もなければインターンもないので、ニートであることに変わりない。

あらかじめ先を見越して予定を立てるということができないもので、
今になって、どうするか考えたが、とりあえず今月は、仕事にアプライしつつ、パリの美術館巡りをすることにした。


というのも、渡仏してから、1年と2週間が経ったのだけど、
この期間は学校とインターンシップに全力投球で、
パリの美術館に、全然行けていないことに気づいたからだ。
(マルチタスクできない人)


し!か!も!
国立の美術館であれば、
25歳以下のフランスの学校の学生という証明ができれば無料で入れる。
だから来月末の26歳になる日を迎える前までに、
全ての国立美術館にタダで滑り込んでやろうというわけだ笑


ということで、今日は早速、ギュスターヴ・モロー美術館にやってきた。
この美術に来るのは今回が初めて。
ここは、日本人の間では有名のようで、
周りの知人や友人も行ったことがある人が多い。
実際に行ってみると、日本語での絵画説明シートもあったので、
やはり日本人から人気の美術館みたいだ。

にしても、今週に入ってから人と話すことがなくなったので、
ただですら陰キャなのに、さらに陰キャが進行している。
美術館の受付で、「Je suis etudiante a l'ecole francais, et est-ce que je peux entrer pour gratuite? フランスの学校の学生なんですが、無料で入れますか。」と確認しようとしたのだが、
「私、学生なんですけど、、、、、、、、、、フランスの学校の、、、、、無料で入れますか」みたいな感じになってしまって、
こんな短いフレーズなのに、頭真っ白になってしまった。
道中で何回も、頭の中でシミュレーションしたのに。
フランス語の自信のなさが溢れ出てしまっている。

まぁ結局、学生カード見せたら、大丈夫だよーと言われて、
そのまま入ろうとしたところ、

他の女性スタッフから、「すいません。ちょっと確認したことがあるんですが。」

えぇ、なになに、なんか私怪しまれてる?
フランス語下手すぎて、ほんとにフランスの学校に所属してること疑われてる?
もしかして無料で入れない?と焦った。

「あなた日本人?もしそうだったら、今、この臨時休業の告知の張り紙を作ったんだけど、日本語の部分が、オンライン翻訳だから、あってるから確認してもらえない?」と聞かれた。

やっぱり日本の観光客が多いみたいだ。

あの有名な階段

ギュスターヴ・モローって誰?という人へ、ざっくりな説明をすると、
聖書や神話の一部分を絵にする画家で、
象徴主義の巨匠と言われているみたいだ。
つまり、実際に存在しているものを見て、描いているんじゃなくて、
想像で描くってことだ。
すごすぎる。
もちろん、何か像とか見ながらモデルは、あったんだろうけど。

そしてこの美術館になっている建物は、もともと
モローが生まれた家で、彼自身が、彼の個人美術館として、
生まれ変わらせたとのこと。

モロー美術館の内装が素敵

何がいいって、内装がオシャレで、絵の展示の仕方もオシャレ。(語彙力)
インテリアはサーモンピンクと草色が基調になっている。

サーモンピンクの壁紙と焦茶の木枠とモールディング

サーモンピンクの壁が、モロー独特の暗めな配色の絵を引き立たせている。

フローリング、木枠、モールディングが暗めな茶色で、統一されていて、
それが、さらにいい雰囲気を出している。。。
と思いませんか笑

貴婦人と一角獣

私の中で印象に残っている絵が二つあって、そのうち一つがこれ。
そう、タイトルで勘づいた人もいるかと思うが、
クリュニー中世美術館にあるあの有名な大連作、
「貴婦人と一角獣」からインスピレーションをもらって描いた絵とのこと。

タピスリーの一角獣は目がクリクリしてて可愛いけど、
こちらは、モローの一角獣は上品な感じで描かれてますね

ちなみにこれがタピスリーの貴婦人と一角獣


テスピウスの娘たち

もう一印象に残っているのは、テスピウスの娘たち。
領地を荒らしていたライオンを退治したヘラクレスに、テスピウスが50人の娘たちと寝ていいという褒美を与えたという神話を絵にしたもの。

内容がわいせつと言えば、わいせつなのかもしれない。
それを理由に他の象徴主義の画家はこれをテーマに描かなかったそうだが、
モローは、これを生殖の神秘として捉えて描いたとのこと。
物はいいようだね!笑

真ん中に描かれているのがヘラクレスなのでしょう。
テストステロンが溢れているのがわかります。
もう、50人と一晩交わるのとか無理だろうって思ってたけど、
彼ならいけるわ、と謎の確信さえ持たせる。
それくらい自信と強さが感じられる。

すごい楽しかったです。
内装はオシャレだし、絵も神話や聖書をテーマにしているというのもあり、
見応えがあります。
そして、広すぎないので、疲れません。笑

場所は9区のNouvelle-Athènesという地区にあります。
South Pigalleよりやや下側に位置していて、
19世紀頃に、エリート階級のの知識人や芸術家が多く住んでいたとのことで、
ロマン主義のムーブメントが始まり盛り上がったところとのことです。


このNouvelle-Athènesという名前も
古代ギリシャで流行った建築スタイルが、
この地区にある建物に取り入れられていることから、
そのような名前になったとのこと。素敵ぃぃぃぃ!!!!


まだまだ知らないこといっぱいあります。
こういうことを知るたび、パリが好きになります。
いろんな文化がここで始まり、発展して行ったんだなと思うと
すごいロマンのある街だなぁぁぁぁと。

じゃあ、明日はルーブル美術館に行ってNAPLE展見てきます。
レポは気が向いたら💛




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