みなきた

読書と散歩が好きです。 思った事などを気ままに書ければなと思います。 外国語はまだ勉強…

みなきた

読書と散歩が好きです。 思った事などを気ままに書ければなと思います。 外国語はまだ勉強中なので誤訳の指摘などあればどんどんお願いします。 https://mobile.twitter.com/fIpRP01mQu1uuoY→読んだ本の感想などをつぶやくTwitterアカウント

最近の記事

宗教画っぽさ

先日Xでこんなポストを見つけた なかなか味のある絵だ。これに対して「宗教画っぽい」というコメントがついており、私自身もそう思った。ではどのようなところに宗教画っぽさがあるのだろうか。 1.構図 力なくだらりと座り込む人を、まわりの人が抱えるように囲む構図は、「キリスト降架」や「ピエタ」の画面を想起させる。 また、座った人を取り囲むと言う点では「荘厳の聖母(マエスタ)」の構図にも通じている。 2.表情 作者さんは下を見て俯いているが、これも「キリスト磔刑」の図像を思

    • 文豪=変人?

      最近ネットや書籍で文豪の奇行を取り上げたり、業績を茶化したりしているような文章を目にすることが多い。例を挙げると「紀貫之は世界初のネカマだった!」とか「石川啄木のクズエピソード10選!」とかいった感じだ。 こういったエピソードは文学の堅苦しいイメージを取り払って、その作者と作品に親しみやすくするという点では実に有益なものだと思う。しかし最近この手のものが蔓延りすぎて、却って文学の普及の妨げになっているのではと感じることさえある。 と言うのも、本来文学作品という偉大な業績が

      • レールモントフ『帆』 試訳

        この詩が書かれたのは1832年9月2日、レールモントフが18歳の時である。前年に父を亡くし、6月には教授陣との意見対立からモスクワ大学を中退したレールモントフは失意の中にあった。 ペテルブルク大学への編入にも失敗し自分の行く末を思い悩む中、友人であったマリヤ・アレクサンドラ・ロプヒナに手紙を書く。 この後に続くのが冒頭の詩である。しかしわずか18歳にしてなんと達観して完成した詩を書いていることだろう。この辺りの早熟さについてはレールモントフも自覚していたようで、同じ年に書

        • 雁の行方

          趣味でロシア文学を読んでいたある日、イヴァン・ブーニン(1870〜1953)のこんな詩を見つけた。 (原文は最後に載せておくので誤訳があれば指摘してください) ブーニンらしいロシアの風景を詠んだ静かな詩だ。これを読んだ時頭に思い浮かんできたのは、高校の古文の授業で読んだ和歌のことだった。 雁は北半球北部で繁殖し、寒さの厳しい冬を温帯域で過ごす渡り鳥である。 秋の訪れを匂わせながらロシアを飛び立った雁の群れは、日本に降り立ってこちらでも秋の訪れを告げる。 平安時代の日本

        宗教画っぽさ

          本との出会い、新しい世界

          人生とは出会いの連続だ、という言葉をよく耳にします。打ち込める趣味、気の置けない友人、運命の人…人生の形が様々であれば、その出会いもまた色々な形をとって現れます。この記事ではそんな数々の出会いのうち私の出会い、1冊の本との出会いについて書いていこうと思います。 はじめに 話は私の高校時代に遡ります。お恥ずかしいことに私は高校生になるまでまともに本を読んだことのない子供でした。小学校のカリキュラムに設けられていた10分間の読書時間は机に突っ伏して寝る時間となり、遊びといえば

          本との出会い、新しい世界

          文体について少しテスト

          その1一口に日本語といっても、書き言葉としての日本語は古来より多様だった。万葉仮名による表記に始まって漢文、和文、和漢混淆文と時代と共に分離と融合の反復をしながら変化してゆき、同時代においても復数種の表現方法が存在していたのだ。そしてそれは現在において統一化が進んだとはいえ、多少なりとも姿をとどめている。やはり現代語における最も大きな表現の差異とは、普通体と丁寧体だろう。本項では今後Noteへの投稿をするにあたって、そのどちらを使用していくかについて検討していこうと思う。

          文体について少しテスト

          小説作法

          読書が好きな方なら、小説家になりたいと思ったことが一度はあるのではないでしょうか。私はあります。読書を始めたての高校生の頃、中島敦のように精緻な文章を、谷崎潤一郎のように滔々と流れるような文章をいつかは書いて見たいと思い、鉛筆を手にとりました。 ところがいざ取り掛かってみると、全く書けないんですね。書けば書くほどこんがらがっていって、出来るのは当初の構想とは程遠いものばかり。脳内の考えをアウトプットすることの難しさを知りました。これはマズいと思った当時の私は文章読本の類を読

          小説作法

          自己紹介?

          Note君に最初の投稿は自己紹介にしろと脅されたので、試しに何か書いてみようと思います。 とはいえなるべく個人情報を排除しようとすると書くことも限られ、書けるのは趣味の話くらいかな〜という感じです。最初からこんな状態で大丈夫なんでしょうか…すでに不安になってきました。とはいえここで立ち止まっていてもしょうがないので、とりあえず先に進みます。 年齢、在住地、性別などは個人情報なので全部省略!なんかボタンを押したら文字がでっかくなりました。試しに使ってみたけどちょっと面白い。

          自己紹介?