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クリエイターのやる気の火を少し強くしてくれる本

「つくる理由」という本を読んでいる。

林央子さんという海外在住のファッション系のライターさんの書かれた本で、個性的なものづくりをしているクリエイターの話を聞いたり、その人の生活空間におじゃましたりしてどのようにクリエイティブしているのか、作品が生まれる過程や作家の生まれた年代から読み解いたアートやファッションについての捉え方、アウトプットの仕方などを丁寧に書き綴っている内容だ。

私も日々ここ(note)であれこれ言いつつ日々チクチク服を作っているいわばクリエイターなのだけど、なんだか何かに捉われている感覚がある。
こうでなければいけない。こうしなければいけないと。
それは以前にわりと固めの企業でデザイナーをしていた経験からくるもので、製品を作るという意味からは恩恵でもあるのだけど、個人で作家としてやっていく時にそれが少し足枷のように感じることもある。

林央子さんのこの本「つくる理由」を読んでいると、そういう足枷なしにのびのびと思うものを生み出してしている作家さんがつぎつぎ出てきて、眩しい。
どなたも純粋で自分の思いを素直に作品に表しているように思う。

あぁそう。こういうイデアの根源のような服を私も作りたいと思ったんじゃないのか。
既存の概念に捉われて、本当に作りたい服を私は作れているのか?

本を読みながら自問自答して、どこの何を読んでいるのかわからなくなることしばしば。

ま、いろいろ悩んだり諦めたりやる気になったりしつつも、自分にできることは自分にできることしかないのだから、変に人に左右されずやれることをやろう。
そうやって毎回立ち戻るのだけど、また本を読みながら自問自答して、どこの何を読んでいるのかわからなくなる。

そんなふうに、この本は私のやる気や情熱の火を少し強くしてくれている。

いい本を買った。



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